還暦からのネイチャーフォト

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2013年 07月 14日

沖縄の蝶

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沖縄本島を訪れたのは乗り継ぎを別にすると8年ぶりだった
蝶や鳥の撮影ではどちらかというともっと南(西)の与那国・西表・石垣・宮古などに行くことが多く本島にはあまり縁がない
そんなことで本島の固有種が撮影未了で残ってしまい、今回の沖縄本島訪問となった
蝶ではフタオチョウとバナナセセリ、この2種が本島の蝶である(バナナセセリは外来種で石垣島などでも見られるようだが本島のほうがチャンスが多い)
おかげさまで今回は2種とも撮影に成功し、国内撮影種も239種となったが、それよりもアゲハ天国といえるような蝶の数の多い沖縄で充実した時間を過ごすことができたことのほうがうれしかった
今回は「蝶の図鑑順」に整理して写真をアップして行きたい

アオスジアゲハ
たしかホームページのほうに南国のアオスジアゲハは青筋の幅が広いのではないかと書いたような気がする
(以前のブログかもしれない)
統計を取ってブルーの幅を確認したわけではないが、感覚的にはそう思えるほど南の島のアオスジアゲハは数が多いし、ブルーの帯がブルーの空にマッチして美しい
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ナガサキアゲハ
ナガサキアゲハは間違いなく南国の蝶だ
九州では普通種、関東でも三浦半島・房総半島くらいまでは進出しているが、ミカン畑の少ない石垣・西表ではあまり見かけない
ホームページのナガサキアゲハの項でもメインの写真は8年前沖縄本島で撮影したものを今でも使っている
もう一つこの蝶の特徴はオスよりメスがはるかに美しくインパクトがあることだ
メスがオスよりでかいのは普通だが、メスのほうが美しいのは動物の世界では珍しい
今回は久しぶりにその美しいメスを十分堪能することができた(下の写真で見るようにオスは翅の付け根裏側に赤のアクセントがあるだけで表面はただの黒一色である)
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モンキアゲハ
子供の頃、ナガサキアゲハは関東に進出していなかったが、モンキアゲハはいた
ただ神奈川、千葉の海岸地帯が主体で、高尾山など東京都にもいることはいたが、めったに見られない希少種、一つのあこがれだった
蝶の中では日本の最大種のような気がする
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シロオビアゲハ
アゲハの中で最も数が多かったのがこのシロオビアゲハである
この蝶は1、2枚目の写真のように黒地に白帯を持つのでシロオビアゲハというが、中に変わり者がいて別種のベニモンアゲハそっくりに擬態した個体がいる
3枚目の写真がそのシロオビアゲハ(ベニモン型)、オスはすべてシロオビ型でメス限定の変異である(ちなみにベニモンアゲハは胴体(腹)の下側が赤いので飛んでいても区別はできる)
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クロアゲハ
この蝶は昔から顔なじみのアゲハで、頻度は減ったが今でも我が庭に時々訪問してくれる
ナガサキアゲハと同じようにオスは(少なくとも表面は)ただ真っ黒だ
写真の個体もオスで、強いて言えば下の飛翔写真に写っている後翅前端の白い横条がオスだけが持つアクセントになっている
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ツマベニチョウ
蝶愛好家に人気のクモツキ(クモマツマキチョウ)と同じ、白とオレンジのデザインの美しい蝶だ
ただ大きさが異なり飛翔もダイナミックなので可憐さは全くない
数も多く、アオスジアゲハとは全く違う配色なのに南国の空とのマッチングがいい
落ち着きのない蝶で一つの花に長くとどまらず苦労するが、今回は絶対数が多かったので十分写真を取ることができた(最初の写真がオス、下がメスである)
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キチョウ
沖縄本島ではツマベニチョウ以外のシロチョウ科の蝶が少なく、たまにキチョウを見る程度だった
ただ厳密に言うとこのキチョウは本土のキチョウとは違う(本土のキチョウハ最近ではキタキチョウという)
ミナミキチョウといった方がわかりやすいこのキチョウは基本的に沖縄の固有種である
(沖縄にはキタキチョウもいるので識別が難しいが)
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クロマダラソテツシジミ
一時猛威をふるって勢力範囲を関東まで拡げたあのクマソ(クロマダラソテツシジミ)が到る所に飛んでいた
もともとソテツの害虫として評判が悪いが、とにかく目に入るシジミチョウがことごとくこの蝶になってしまい迷惑している
つまり、他のシジミチョウが飛んでいたとしてもいちいちチェックする気になれないのだ
そんな訳でシジミチョウ類の写真はこれしか撮れなかった
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ルリタテハ
沖縄など南西諸島のルリタテハは本土のルリタテハとは別亜種とされる(大型でブルーの帯が少し内側によるとされる)
しかし、見た目では全く差異がわからない普通のルリタテハだ
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アオタテハモドキ
タテハモドキは海外で良く目にするが、アオタテハモドキは久しぶりの対面だ
草原では真っ黒で棘のあるこの蝶の幼虫を見つけた
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コノハチョウ
コノハチョウを比較的近くで観察するチャンスがあった
今まで枯葉に擬態する裏面の模様はどの蝶も同じパターンだと思っていたが、意外と個性があって面白い
写真の個体は裏面の枯葉模様に葉脈がくっきりと表れている
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イシガケチョウ
今回はイシガケチョウの数も多かった
そういえば以前イシガケチョウの群れの中で写真撮り放題だったポイントも8年前の沖縄本島の伊豆味だったのを思い出した
今年はタイミング的に翅の痛んだ個体が多く、写真向きではなったが、日本で一番イシガケチョウの多い場所は沖縄本島北部ではないかと思う
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リュキュウミスジ
見た目は本土にいるコミスジと全く同じ     現れる頻度も雰囲気も行動もそっくりだ
地域的に両種は棲み分けているので問題はないが、間違ってコミスジが沖縄に紛れ込んでも絶対にわからないだろう
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フタオチョウ
さて沖縄訪問の最大ターゲット・フタオチョウだ
この蝶は沖縄本島にしかいない希少種である(海外に近似種がおり、現在では別亜種とされているが、今後別種に分類される可能性も高い)
もともとヤエヤマネコノチチという食草(食樹)に依存するため棲息地が非常に限定されていたが、最近ではクワノハエノキも食べるようになり棲息範囲は拡大中という
行動形態はオオムラサキやオオイチモンジなどに類似しており、テリトリーを張って樹上で待機姿勢をとる
じっとしているので見つけられれば撮影は難しくないが被写体との距離が遠く、証拠写真程度のものしか撮れないのが残念だ
今回は遠距離の鳥の撮影はないと判断して重い560ミリレンズと三脚を持って行かなかったのが悔やまれてならない
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カバマダラ
石垣・西表に行くとカバマダラやスジグロカバマダラは全く普通の蝶だが沖縄本島では見る機会がなかった
カバマダラだけは最後の日に南部で一度だけ出会ったが、スジグロのほうは全く出会いがなかった
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ツマムラサキマダラ
南西諸島代表のような蝶で宮古島などでは数が多いが、本島では一度見ただけだった
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バナナセセリ
基本的には日本の蝶ではなくアメリカ軍がベトナムから持ち込んだものが定着したといわれている
バナナを食草とするセセリチョウでバナナの葉を筒状に巻いて巣をつくる
バナナ畑でこの筒状の巣を探すのがポイントであちらこちらのバナナの木をチェックして回った
非常に大型のセセリチョウでバナナの木を叩き出すと猛スピードで飛びだすが、昼間はまたバナナに戻るので何とか撮影することができた(夕刻には飛び回り続けて止まらないらしい)
バナナ園の害虫なのでいずれ駆逐されてしまうかもしれない
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チャバネセセリ
図鑑順の最後はチャバネセセリになった
関東にもいるセセリチョウなのだが、不思議と関東では出会いがなく、以前撮影したのも南西諸島だった
基本的には南国の蝶のようだ
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by mustachio | 2013-07-14 13:59 | Comments(0)


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