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還暦からのネイチャーフォト

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2014年 03月 05日

インド/アッサム探訪記(7)

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カジランガの鳥「後編」は小型の鳥が主体となる
小型の鳥はどちらかというと木の上や茂みの中にいることが多いが、国立公園内の樹木は結構背が高く、小型ジープの上からでは撮影が難しかった

オオバンケン(Greater Coucal)
バンケンという鳥は海外へバードウォッチングへ行かれない方は普通ご存じない
逆に一度でも海外へ鳥を見に行かれた方は割と馴染みがある鳥だと思う
リタイア後、家内と海外へ行きはじめてすぐこの鳥を知り、その後何回も出会っている
アジア、アフリカ、オーストラリアなどで普通に見られるホトトギス科の鳥なのだ
さて、そのバンケンなのだがこれは日本語、ただたいていの人はどういう漢字なのか分からない
(専門の案内人であるバードガイドと呼ばれる方もたいていご存じない)
日本の百科事典などもカタカナ表記しかなくて不便だったが、さすがにインターネットの検索システムではすぐに分かった    「蕃鵑」という字が正解である
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オオスズメフクロウ(Asian Barred Owlet)
フィンランド・ノルウェーの旅行でスズメフクロウを見たが非常に小さな目立たないフクロウだった
ところがインドのスズメフクロウは結構でかく、割と目につきやすい所に現れる
普通フクロウ類は昼間はじっとしているものだが、このオオスズメフクロウは昼間でも飛び回っている
現地ガイドの話ではこの鳥は昼間狩をする変わりもの(昼夜逆転型)だそうで、おかげでいい表情の写真を撮ることができた
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インドブッポウソウ(Indian Roller)
ブッポウソウというとすぐに漢字の仏法僧を思いつくように日本ではなじみ深い鳥だが、この鳥の仲間はアフリカに種類が多い(ヨーロッパとアフリカの間を渡りするものもいる)
アジアでは東南アジアの「仏法僧」とインドブッポウソウがメインで、他にセレベスに2種固有種がいる程度だ
ブッポウソウは色彩的には例外なくブルーがベースで、インドブッポウソウも飛ぶと鮮やかなブルーを見せてくれた
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コウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)
コウハシショウビンの「コウ」はてっきり「紅」だと思っていたが、英名から見るとコウノトリの「コウ」のようだ
他のカワセミ類と比べて特に変わったクチバシとも思えないが、深く詮索はしないことにする
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アオショウビン(White-throated Kingfisher)
日本のカワセミ(Common Kingfisher)もインドには結構いるのだが、感覚的にはこちらのアオショウビンのほうがCommonの印象が強い
希少種のカワセミは普通木の陰にじっとしていることが多いのだが、アオショウビンは目立ちたがり屋の傾向がある
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オオサイチョウ(Great Hornbill)
サイチョウを見ると東南アジアへ来たなという実感を覚える
それもある程度の近い距離でクチバシ基部の角質の突起がよく見えるほうが良い
以前ボルネオのロッジで1メートルくらいの至近距離で見たキタカササギサイチョウの迫力には及ばなかったが、今回は割と近い距離でオオサイチョウを見ることができた
サイとサイチョウはアッサム地方のシンボルである
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シロボシオオゴシキドリ(Lineated Barbet)
ゴシキドリというとカラフルなイメージになるが、このゴシキドリは地味な印象だった
彫刻のようにじっとしている点はやはりゴシキドリらしい
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コモンアカゲラ(Fulvous-breasted Woodpecker)
Fulvousという英単語にはじめてお目にかかった  枯葉色のという形容詞のようだ
ちなみにコモンアカゲラのコモンはCommonではなく小紋だと思う
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オオオニサンショウクイ(Large Cuckooshrike)
名前からは大型の獰猛な鳥を連想するが、灰色の小さな小鳥だ
英名から察するに郭公と百舌の中間くらいに位置する鳥なのだろう
さすがに目つきは鋭く迫力があった
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オナガベニサンショウクイ(Long-tailed Minivet)
日本のサンショウクイも含めサンショウクイの仲間の英名はMinivet
オニサンショウクイとは別の仲間だ
日本のサンショウクイは白と黒の2色刷りだが、アジアの他のサンショウクイはオスが深紅、メスが黄色で遠くから良く目立つ
写真が良くないので同定は不可能だが撮影時の同行者の判定に依存してオナガサンショウクイということにしている
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ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minvet)
ヒイロサンショウクイは台湾で群れを見ているのだが距離が遠く写真的にはいまいちだった
アッサムでは比較的近い距離でオスメスとも観察することができた
オスとメスの色彩がどちらも派手で全く異なる鳥は珍しい
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
日本のモズはどちらかというと北方系で中国・朝鮮・日本といった極東地域の鳥
それに対してタカサゴモズはインドから台湾フィリピンにかけて分布する南アジアの鳥である(日本でも迷鳥として記録はある)
頭はグレーまたは黒で日本のモズより一回り大きい
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チベットモズ(Grey-backed Shrike)
タカサゴモズの頭がグレーのタイプによく似ている
識別点は過眼線(目の部分を横切る黒い線)でタカサゴモズはクチバシの上まで太い過眼線が延びるが、チベットモズの黒帯は目から先が細くなり印象がだいぶ違う
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ヒメカザリオウチュウ(Lesser Racket-tailed Drongo)
オウチュウもアジアを代表する鳥
全身真っ黒で尻尾が燕尾状になるためわかりやすく英名のドロンゴと併せ海外に出だしてすぐに覚えた
ただこのオウチュウも奥が深く種類は10種ほどいるようだ
今回はラケット状の飾り羽を持つ2種類のカザリオウチュウに出会うことができた
小型でラケット部分が平板なほうがヒメカザリオウチュウである
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カザリオウチュウ(Greater Racket-tailed Drongo)
写真では大きさがわかりにくいが、カザリオウチュウは一回りでかい
頭上にトサカのような飾り羽があり、ラケット部分もフラットではなくねじれがあるので良く見れば簡単に識別できる
こちらはアッサム茶の茶畑で撮影したが、雰囲気のある素晴らしい光景だった
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ズグロコウライウグイス(Black-hooded Oriole)
コウライウグイスというとウグイスを連想してしまうが全く別の鳥、オリオールのほうがわかりやすいかもしれない
とにかく真っ黄色で図体もでかく目立つ鳥だ
今回出会ったのはズグロコウライウグイスという種類で、頭が真っ黒なのが特徴である
最初の写真は成鳥、後の2枚は若鳥で頭がそれほど黒くなっていない
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チャイロオナガ(Rufous Treepie)
最初のインド訪問ではじめて出会い今回は2回目の対面だ
前回は近くで見たせいかうるさい鳥というイメージが強かったが、今回は遠くから撮影したため、色彩的なセンスの良さを実感した
けして派手な色づかいではないのだが、洗練された上品な美しさが感じられるデザインである
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コウラウン(Red-Whiskered Bulbul)
髪型に特徴のあるヒヨドリの仲間
前に出会ったこともある どこで出会ったかチェックしてみたが写真が残っていないようだ
名前からして中国系なので台湾か香港だと思うがわからなかった
ちなみに漢字は「紅羅雲」である
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シリアカヒヨドリ(Red-vented Bulbul)
市街地では普通種のヒヨドリだが、国立公園の中ではいかにも野鳥らしく、様になっている
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ヒメクビワガビチョウ(Lesser Necklaced Laughingthrush)
最近日本の野山にも定着してしまったガビチョウの仲間
ガビチョウの英名がLAUGHING THRUSHであることを初めて知った
写真の鳥はカザリオウチュウがいた茶畑で見つけたもの 小さくて肉眼では良くわからなかった
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モリハッカ(Jungle Myna)
英名の通りジャングルに棲むハッカチョウの仲間
デリー近郊ではカバイロハッカだけだったが、国立公園では両者が共存している
顔全体が黒くクチバシの付け根にタテガミのような飾り羽が目立つ
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カバイロハッカ(Common Myna)
こちらは普通のカバイロハッカ(インドハッカ)
野生の豚の背中で遊んでいた
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ホオジロムクドリ(Asian Pied Starling)
日本のムクドリと同じように普通の存在 普通すぎると良い写真が撮れない
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インドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)
日本で見るコムクドリとは全く似ていない
強いて似ているところといえば色彩で、コムクドリの英名はChestnut-Cheeked Starlingという
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シキチョウ(Oriental Magpie Robin)
名前の由来は不明だが漢字で書くと「四季鳥」
東南アジアではどこへ行っても出会える鳥だと思う
日本国内での記録はないようだ
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ノビタキ(Common Stonechat)
普通のノビタキメス
そういえばカジランガには草原性の小鳥が少なかったように思う
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ロクショウビタキ(Verditer Flycatcher)
緑青のことを英語でverdigrisという
つまりこの鳥の聞きなれない和名は英名の直訳だろうと推定する
若干緑がかった明るいブルーは屋外でもよく目立つ
前にマレーシアで出会っているが、一度見ると色も名前も鮮明に記憶できる個性的な鳥だ
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by mustachio | 2014-03-05 15:31 | Comments(0)


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