還暦からのネイチャーフォト

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2014年 03月 09日

インド/アッサム探訪記(9)

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インドから帰って早くも1ヶ月近く経ってしまったがどうやら写真の整理に目途をつけることができた
今回は連載の最後「マナス国立公園の野鳥」となる
マナス国立公園はアッサム州のやや西寄りにあり州都グアハティの北側に位置する
世界地図でブータンのすぐ南の当たりと理解していたが、国立公園の中をジープで北へドライブして行くとそのままブータンとの国境に着いてしまった
それほど大きな国立公園なのである

セキショクヤケイ(Red Junglefowl)
トップバッターはセキショクヤケイ
前回は藪の中にいたがここでは林道にかかる石の橋の上でポーズをとってくれた
ニワトリにもカラフルな種類があるが、このご先祖様の多彩な色使いには勝てないだろう
(もう一つの着目点はケヅメ、闘争用のためかまさに武器そのものの迫力だ)
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インドクジャク(Indian Peafowl)
クジャクの英語は単純にピーコックと思っていたがPeacockはオスのクジャク限定
クジャク全般はPeafowlといわなければいけないようだ
他の国立公園でもインドクジャクに出会ったがあまり良い写真が撮れなかった
マナスへ来てやっとクジャクらしい写真が撮れたが、やはりクジャク抜きの「インドの野鳥」ではさびしい
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カワウ(Great Cormorant)
何の変哲もない普通のカワウの写真
個人的には「思い出」になるのであえて掲載した
実はこのカワウはインドのカワウではなく、あの幸せの国「ブータン」のカワウなのだ
ブータンとインドの間は川が流れておりカワウがいるのはブータン側の領域である
ちなみにインドからブータンへは林道が続いており国境に遮断機がある
ただガードマンがいないので誰でもブータンに入ることは可能だ   われわれがブータン側に足を踏み入れたかどうかは(国際問題になるといけないので)特にコメントしない
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カンムリワシ(Crested Serpant Eagle)
カンムリワシも再登場
石垣島などで見るカンムリワシより大きいイメージだ
写っている赤い花はキワタ(木綿)で国立公園の到る所に咲いていた
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カワリクマタカ(Crested Hawk Eagle)
カジランガで撮影できなかったのでマナス編で初登場
カワリクマタカという変わった名前だが、色や模様にバリエーションが多いということだと理解している
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ミカドバト(Green Imperial Pigeon)
マナスでは順光で撮影することができた
逆光では背中の青緑がうまく表現できない
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キアシアオバト(Yellow-footed Green Pigeon)
キアシアオバトも光線の良い所に団体でとまっていた
色彩的には美しい鳩なのだがスタイルはそれほどスマートではない
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ハリオアオバト(Pin-tailed Green Pigeon)
キアシアオバトによく似たアオバト
基本的な違いは尻尾の形状でこちらは名前のように針尾である(脚も赤い)
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モリスズメフクロウ(Jungle Owlet)
撮影時に現地ガイドが一緒だったのでこの鳥はモリスズメフクロウということになった
外見はオオスズメフクロウによく似ているが一回り小さい
もう一つの特徴は模様(斑)の目が細かいことなのだが写真だけでは判別が難しい
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カワセミ(Common Kingfisher)
マナスでは普通のカワセミがいた
インドではアオショウビンのほうが数が多く、カワセミはCommonではないように思う
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ヤマセミ(Crested Kingfisher)
デリー郊外のダムダマ湖でヒメヤマセミのホバリングを堪能したが、ヤマセミのほうは特に期待していなかった
少し遠い位置だったが川の中の流木にヤマセミを見つけた時は感動した
最近、日本国内ではなかなかヤマセミが見られないからである
日本の鳥類図鑑によれば世界的な分布域は日本と中国・ベトナムのほか局地的にヒマラヤ周辺にいるということらしい
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ミドリハチクイ(Green Bee-eater)
マナスのミドリハチクイはミツバチではないが昆虫をくわえていた
カラフルでファインダーをのぞくのが楽しい鳥である
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シロボシオオゴシキドリ(Lineated Barbet)
他の国立公園でも出会った常連
ゴシキドリの割にはあまり色がきれいではないので朝焼けの空や赤い花を配して見た
3枚目は飛翔写真である
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アオノドゴシキドリ(Blue-throated Barbet)
こちらは初登場のゴシキドリ
ゴシキドリは名前の通り五色鳥なのだが基本色は緑色だ
このアオノドゴシキドリは喉が青いのが特徴 下から見上げた写真で青い喉が良くわかる
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ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minivet)
ヒイロサンショウクイも各国立公園にいた
ここでは飛翔写真を意識して見たが結果はいまいちだった
1枚だけ正面からのアップをアップしておく
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
このモズも各場所で登場したがマナスのタカサゴモズは頭が真っ黒なタイプだった
まるで別種のようなイメージである
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チベットモズ(Grey-backed Shrike)
過眼線が目のところで切れているのでタカサゴモズとは明らかに異なる
ただ百舌はバリエーションが多いので判定が難しい
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カザリオウチュウ(Greater Racket-tailed Drongo)
カジランガでは遠方から撮影したカザリオウチュウ
マナスでは比較的近距離からアップで撮影することができた
顔の前の木の葉が邪魔だが表情もラケットのねじれもはっきりと確認できる
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オウチュウ(Black Drongo)
こちらはラケット羽根を持たない普通のオウチュウ
燕尾の尻尾がオウチュウのトレードマークだ
他の国立公園でも見かけているが写真が撮れたのは今回はマナスが最初だった
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ヒゴロモ(Maroon Oriole)
maroonとはえび茶色のこと
何ということのない名前だが日本語の「緋衣」という名前は鮮烈なイメージが強い
実物を見るまで皆が期待した鳥だが、思ったより地味で目つきの悪いちょっと予想外の鳥だった
飛んだところは緋衣のイメージというが飛翔写真もそれほど目立つ色彩ではない
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サルタンガラ(Sultan Tit)
ナメリであったサルタンガラに再会した
金髪の鮮やかさは相変わらずで名前負けしない個性が感じられる
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コウラウン(Red-whiskered Bulbul)
こちらも再登場
何回も出会いがあるときれいな写真が撮れるようになる
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ハイバネツグミ(Grey-winged Blackbird)
ジープの前のほうに出てきたツグミを撮影した
あまり特徴のない鳥で距離も遠く撮影に気合も入らなかったが珍しい鳥らしい
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カワビタキ(Plumbeous Water Redstart)
カワビタキには今までの海外BW旅行で何回か出会っている
いつも川の中の遠い場所にいるのではっきりした印象がないが、今回も超望遠レンズでやっとわかる程度の位置関係だった
そのうちに至近距離での遭遇があるのだろうか
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ノビタキ(Common Stonechat)
日本ではノビタキは夏鳥 信州や北海道など夏に出会う鳥だ
インドでは冬鳥で2月にノビタキが飛び回っている
ちょっとした違和感のせいか撮影した枚数は結構な数になっていた
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キムネコウヨウジャク(Baya Weaver)
マナス最後の鳥は黄胸紅葉雀
ハタオリドリ科の鳥でスリランカやバリで出会っているのだが今回は地味で強い印象がなかった
普通オスの頭頂部が真っ黄色でインパクトがあるのだが、今回はメスばかりだったせいかもしれない
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追記

オオハゲコウ(Greater Adjutant)
大量の写真と格闘しやっとの思いでアッサム紀行のブログ連載を終えたと思ったのだがオオハゲコウの写真を落としていることに気がついた
鳥の写真をデリー近郊と三大国立公園に分類して掲載してしまったのでデリーからカジランガ国立公園へ移動する途中で撮影したオオハゲコウが落ちてしまったのだ

連載トップの「概要」で少し触れたが、アッサム州州都グアハティの郊外に巨大なゴミ捨て場があり、そこに絶滅危惧種の希少な鳥「オオハゲコウ」が棲息している
ハゲコウ(頭部に羽根が生えていないコウノトリ)にはオオハゲコウとコハゲコウがいて、コハゲコウのほうは国立公園の中で何回も出会った
オオハゲコウはそれよりずっと大きな鳥で翼長(翼を拡げた時の長さ)が3メートルにもなる
もともとコハゲコウのように森林生活者だったようだが、人類の生活の場に近い所に進出し東南アジア各地のゴミ捨て場に棲息するようになったらしい
ところが東南アジアの衛生環境が改善されるに伴い、オオハゲコウの生活の場が奪われ、現在では世界中でインドのアッサム州とカンボジアの一部に生存が確認されるのみになってしまった(生存確認数800羽以下という)

マイクロバスでゴミ捨て場に入り込み、なんとか撮影に成功したのが次の写真である
ネイチャーフォトグラファーとしてはまずまずの希少動物の写真をものにすることができたと思うが、後になって反省するにもっとジャーナリスティックになったほうが良い写真が撮れたようにも思う
現場は完全なゴミの山でそこに鳶やアマサギなども集まっているのだが、何とそこには人間の生活者がいてニワトリや牛なども棲みついているのだ
牛などは生ゴミの中から餌を見つけ、人間は廃材の中から転売可能なものを探し出して生活の糧にする
そのためにゴミの山の隣にバラックを建てて居住し、子供たちはそこで遊んでいる
鳥を望遠レンズで撮るのではなく、人間のあるいは人間と鳥が共存する生活の場をワイド系のレンズで捕えたほうが訴える力のある写真が撮れたように思う

なぜそれができなかったか、おわかりだろうか?
その制約要因は「悪臭」なのだ
写真を撮るためにマイクロバスの窓を開けなければならないが、とにかく臭くて5分も我慢できない
連写で何枚かオオハゲコウの写真を撮り、ほうほうの体でゴミ捨て場から逃げ出したというのが実態である

生物を大事にするインドの国は大好きで何回でも訪問したいと思うが、一方で「ゴミの国」インドはもうご勘弁をという気持ちがあり、複雑な「楽しい思い出」になっている
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by mustachio | 2014-03-09 16:17 | Comments(0)


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