還暦からのネイチャーフォト

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2014年 05月 09日

ギフチョウとヒメギフチョウ

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毎年5月連休は群馬・草津の山荘暮らしと決めているが、ここから長野県の白馬への日帰りドライブもここ数年、年中行事になっている
距離にしてちょうど100キロ、高速道路を使わず下道だけなので片道2時間半の行程だ
最大の目的はギフチョウとヒメギフチョウの撮影なのだが、この季節の白馬山麓は春真っ盛りで花を見るだけでも楽しい

昨年は季節のずれこみのせいか白馬ではギフチョウ(ヒメギフチョウも)に振られてしまったが、今年は1日で両種の写真撮影を堪能することができた
蝶に詳しい方にとっては常識だが、ギフチョウとヒメギフチョウは地域的に棲み分けがなされている(ヒメギフは北海道、東北北部、中部山岳地帯限定でギフのほうが棲息域が広い)
ただ両者が混棲する地域がいくつかあって白馬村は昔から有名な混棲地である

ギフチョウ
過去の自分の写真を見てみると個人的に「白馬はヒメギフ」という印象が強い
ヒメギフチョウのきっちりした写真が最初に撮れたのが10年前の白馬の植物園だからだ  その後姫川水源地でもきれいなヒメギフを撮っている
ただ1昨年、ギフチョウの交尾やイエローバンドの写真を十分すぎるほど撮ったのも白馬である(この時はたまたま現地でお会いした蝶写真家のダンダラさんにポイントを教えていただいた)
そして今年初めて1日で両種の写真撮影ということになった
今年は既に4月に新潟でギフチョウの写真を撮っているが、白馬では食草やカタクリ、スミレサイシンとの絡みも撮影できた
最後のシーンはあまり美しくはないが、ギフチョウが残雪にとまったワンカットである
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ヒメギフチョウ
ギフチョウとヒメギフチョウは良く似ている
ヒメギフのほうがいくぶん小柄で色も白っぽい印象だが、注意して見ないと識別は難しい
わかりやすいのは後翅表面外縁でギフはオレンジ、ヒメギフは黄色である
もう一つ前翅亜外縁黄条の先端部分が、ヒメギフはまっすぐなのにギフは内側に折れ曲がるという細かい相違点がある
一番初めのヒメギフチョウの写真は翅を閉じかかった状態だが、両方の識別ポイントが写っているのでわかりやすい
今回は両者7枚ずつの写真を掲載するので、相違は十分お分かりいただけると思う
(ちなみにヒメギフチョウの写真は同行した家内が撮影したものを一部掲載している 後で著作権問題が起きるといけないので念のためお断りしておく)
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カタクリ
5月連休の白馬の植物の写真は毎年掲載しているので、年次比較の意味でも省略するわけにはいかないようだ
カタクリは平年並みで満開、今年はあちこちでカタクリを撮っているので1枚だけ掲載とする
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スミレサイシン
カタクリとスミレサイシンはどちらにもギフチョウ・ヒメギフチョウが訪花する
スミレサイシンは日本海系のスミレで群馬県など関東側では見られない(関東側はナガバノスミレサイシン)
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シロバナスミレサイシン
姫川源流あたりで毎年見る白いスミレがある
最初のうちはシロスミレかと思っていたがシロスミレは草原に生え、葉が長細いので、違うことに気がついた
あまり自信はないがスミレサイシンの白化亜種(シロバナスミレサイシン)ではないかと思う
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ツボスミレ
同じような白いスミレだが、大きさが全く違い、こちらは花が小さい普通に見られるスミレだ
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タチツボスミレ
もっと普通にどこでも見られるのがこのタチツボスミレ
多くの花が集まって「私たちも撮って!」と呼びかけているようだ
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キクザキイチゲ
カタクリと同じ時期に同じ場所で見かけるイチゲ(イチリンソウ)
関東ではアズマイチゲが多いが、長野や新潟では圧倒的にこのキクザキイチゲが多い
アズマイチゲの花は白限定だがキクザキイチゲのほうは白も紫もある
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フクジュソウ
同じキンポウゲ科の花だがこちらはフクジュソウ
例年同じ傾向だが、5月連休の白馬ではピークが過ぎていてきれいな若い花を探すのが難しい
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ニリンソウ
キンポウゲ科でもニリンソウのほうはこれから
姫川源流ではニリンソウの群落が最盛期を迎えようとしていた
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ミズバショウ
数は少ないが姫川源流にはミズバショウもある
毎年撮るので撮り飽きた感もあるが、1枚だけ撮影した
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バイカモ
こちらも姫川源流の定番
例年通り清流に白い花を浮かべていた
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フキ
特に水辺限定の植物ではないが、フキノトウは水の流れと組み合わせて撮影すると様になるようだ
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ネコノメソウ
こちらも水辺を好む植物
ネコノメソウは結構種類が多くて識別が難しい
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ミツバツチグリ
普通に路傍で見られる黄色い花
チャマダラセセリという絶滅危惧種の蝶の食草で、植物は減らないのに蝶のほうは長野県から消えてしまった
(一部開田高原に残っているという話もあるが)
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エンレイソウ
白馬のエンレイソウはシロバナではなく普通の黒いほうだ
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フッキソウ
エンレイソウと同じように林床の植物
地味な花だが、毎年この時期に白馬で出会うので撮影しておいた
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ショウジョウバカマ
この花もギフチョウシーズンに多い植物 白馬では見たことがないが新潟ではギフチョウがショウジョウバカマで吸蜜するシーンを撮影している
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ヤマエンゴサク
今年はヤマエンゴサクとの出会いが多い
白馬では以前はほとんど見かけなかったが、今年はいろいろな場所でヤマエンゴサクを見かけた
野生植物にも勢力を拡大するものと消滅して行くものがあるようだ
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by mustachio | 2014-05-09 11:59 | Comments(2)
Commented by 通りすがり at 2015-04-28 01:18 x
スミレサイシンの白化亜種というのは違います。白化品種ですね。
ある特定の地域において白化型ばかりがみられるならば亜種名が付く可能性もありますが。
Commented by mustachio at 2015-04-28 09:29
ご指摘ありがとうございます
植物につきましては全くの素人ですので、他にも誤りがあるかともいます
他の方からもご指摘お待ちします


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