還暦からのネイチャーフォト

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2014年 08月 05日

雷鳥探しに乗鞍へ

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7月の撮影対象はどうしても「蝶」がメインになり、「鳥」はシーズンオフだ
鳥屋の家内に蝶のつきあいをさせてばかりもいられないので「乗鞍」へつきあうことにした
自分も家内も大昔の学生時代から山で何度も雷鳥を見ているのだが、写真がない
厳密にいえば北欧など海外で撮った ROCK PTARMIGAN (種としては日本のライチョウと同一種)の写真があるのだが日本で撮ったライチョウの写真がないのだ
2年前の夏に乗鞍で半日ほどライチョウを探したが遭遇できず、今回は少し時間をかけて畳平に1泊することにした
7月22日草津から上田・松本経由で移動、乗鞍の畳平は標高2700メートルだが車で行くことができる(マイカー乗り入れ禁止となっているので途中からはシャトルバス利用となる)

前日には子連れのライチョウが現れたというので期待して午後3時間、翌早朝3時間待機したが、結局姿を見ることができなかった
残念な結果に終わったが、一昨年と同じように高山植物とイワヒバリ、カヤクグリなどの高山鳥は十分堪能することができたので特に不満はない
特筆すべきはライチョウより珍しいツキノワグマを目撃したこと、遠方であったので証拠写真程度のレベルだが写真も撮ることができた

ライチョウ撮影は「また次の機会」ということになった 乗鞍は諦めて立山あたりを狙うかもしれない
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イワヒバリ
ヨーロッパから日本までユーラシア大陸に広く分布するが、日本では高山のハイマツ帯(以上)に棲息する高山の鳥である
近似種のカヤクグリよりは少し大きく、クチバシの下部が黄白色で腹部は褐色である
地上で餌を探していることが多い
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カヤクグリ
写真の欠点は大きさをうまく表現できない点
イワヒバリとカヤクグリは並んでいれば大きさの違いからすぐ識別できるのに、両者とも茶と黒とグレーの配色で大きさの比較できない個別写真では兄弟のようによく似ている
カヤクグリのほうはハイマツの樹上を敏捷に飛び回っていて動き方もイワヒバリとは全く異なるのだが、これを写真で表現するのは結構難しいのだ
ライチョウを待つ間、イワヒバリとカヤクグリを長時間観察し、一応すぐに識別ができるようになったと思う
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イワツバメ
畳平の宿舎にイワツバメが子育てをしていた
最近までイワツバメとアマツバメ(どちらも背中が黒く腰の部分が白い)の区別ができなかったが、イワツバメは喉から下腹まで下面が真っ白であることを確認した
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ツキノワグマ
山へ行くとあちらこちらで「クマ出没」の看板を見るのだが今までツキノワグマに出会ったことがなかった(北海道のヒグマは接近遭遇がある)
ライチョウ探索中、監視員のお姉さん(失礼、若い女性監視員)が双眼鏡で遠方を監視しているので、訪ねてみると熊が見えるという
最初は良くわからなかったが、目が慣れてくると肉眼でも黒い物体が動いているのがわかる
あわてて400ミリ望遠で撮影したが熊の形がわかる程度でディテール描写は無理な距離であった
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アオノツガザクラ
高山植物は一昨年よりだいぶ数が少ないように感じた
保護はきちんとされているようなのであまり心配することはないのかもしれないが寂しい気持ちになる
前回は8月上旬だったので季節の違いがあるのかもしれない
1枚目の写真は五十音順でアオノツガザクラになった
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コケモモ
引き続きツツジ科の花
薄いピンクの花は魅力的だが、実になって果実酒になってもより魅力的になる
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ミネズオウ
アオノツガザクラやコケモモなどツツジ科の花は釣鐘状に下向きに咲くものが多いが、ミネズオウの花は堂々と上を向いて咲いている
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ハイマツ
高山へ登ると到る所にハイマツがあり、植物として意識することがない
ライチョウ待機中は暇なのでハイマツにレンズを向けてみると、結構カラフルで写真向きの構造であった
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キバナシャクナゲ
数は少なかったがシャクナゲがあった
ハクサンシャクナゲではなくキバナシャクナゲのほうだった
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コバイケイソウ
コバイケイソウは隔年ごとに盛衰があるという
今年は数が少ない年なのか乗鞍ではこの2株しか見当たらなかった
若い株なのに堂々とした気品があるように感じた
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イワツメクサ
中部地方の高山の岩礫地ならどこにでも生えているような高山植物の中では普通種
花びらが二つに分かれ5弁が10弁に見えるところが面白い
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ミツバオウレン
オウレンの仲間は地味で自己主張がない
注意して見ないと見逃してしまいそうな小さな花である(逆にそれが生き残る秘訣なのかもしれないが)
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ハクサンイチゲ
同じ白い花なのにハクサンイチゲはインパクトがある
個々の花も美しいのだが、集団となって咲くのでたいへんな迫力だ
乗鞍のお花畑で過半数を占めるぐらい存在感ががある
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チングルマ
この花も集団で迫力を持つ高山植物だ
場所によってはハクサンイチゲより多数派なのだが、乗鞍では政権を失った某政党のように影が薄かった
(一昨年はもっと株が多かったと思うのだが)
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ミヤマダイコンソウ
黄色い花ではミヤマキンバイとミヤマダイコンソウが目立つ(今年はミヤマキンポウゲが見当たらなかった)
両者は花の形と色が良く似ている
大きな相違点は葉の形と大きさでダイコンソウのほうは丸く大きな葉が目立つ(冒頭の風景写真にある雪渓前の花もミヤマダイコンソウだ)
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ミヤマキンバイ
酒が好きなので「金杯」をイメージしてしまうが「金梅」が正しいようだ
こちらも高山砂礫地の普通種で、あちらこちらに株を作り勢力を張っている
この花はバラ科なのだが、似たような名前のシナノキンバイはキンポウゲ科で花が大きく存在感がある
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ミヤマクロユリ
あまり美しいとは思えないが何故か女性登山家(山ガールから山婆まで)に人気があるのがクロユリだ
苦労して高い山に登りやっと見つける花なら魅力的だが、観光バスで来てすぐ見られるクロユリにそれほど有難味があるとは思えない
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマは高山植物ではない(手持ちの高山植物の図鑑にも載っていない)
平地では早春、ギフチョウが飛ぶ頃咲く花なのに高山では夏に盛りを迎える
乗鞍でも他の高山植物に伍して美しい花を咲かせていた
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ヨツバシオガマ
こちらは高山植物の代表種のような花
どちらかというと北海道でよく見るイメージだが、乗鞍にも数が多い
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コイワカガミ
コイワカガミはピンクの絨緞のような群落を形成することが多い
個々の花は花弁の先が房状に裂けてアップで見るとたいへん美しいのだが、あまり下から撮ると品がなくなってしまうようで側面からの写真が多い
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コマクサ
乗鞍の花の最後は「高山植物の女王」コマクサになった
コマクサは人気がある花であちらこちらの山で保護育成されあるいは移植栽培されてているが、高山に自然に咲くコマクサが一番美しい
人気の理由は株が他の植物から独立していること、もう一つは花のピンクと葉の緑との対比(バランス)だろうか
今年は草津の山に入場制限があってコマクサ祭りを見にいけなかったが、乗鞍でコマクサを堪能した
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by mustachio | 2014-08-05 15:41 | Comments(0)


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