還暦からのネイチャーフォト

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2014年 12月 04日

秋の八重山・蝶探索(vol.1植物編)

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今年最後の我が家のネイチャーフォト旅行の行き先は沖縄県の八重山(石垣・西表)となった
時期は11月中旬、テーマは「西表でタイワンヒメシジミ、石垣でイワサキタテハモドキ」の撮影である

昨年までの「日本の蝶」既撮影種が240種、今年は成績不良でクロヒカゲモドキ、オガサワラシジミ、ヒサマツミドリシジミに挑戦して敗退、新規撮影種は9月長崎のタイワンツバメシジミのみという結果に終わっていた

11月の八重山地方は野鳥はあまり期待できず同行の家内は若干不満げだったが、上記2種については11月でも十分撮影可能であることがわかっていたので目的を蝶の撮影に絞りツアーを強行した

あいにく天候不順で西表は曇り空、石垣は半分雨という厳しいコンディションだったが目的は一応達成、サブテーマだったシロオビヒカゲのアップとウスアオオナガウラナミシジミまで撮影することができた

現在、写真整理中で近々これらの蝶の写真をアップするが、まず植物と鳥の写真が整理できたのでこちらのほうから公開することとしたい

タヌキコマツナギ
西表島に着いて、まず探した植物がこのコマツナギである
4年前に西表を探索した時もこの赤い花を探したのだが、時期が合わなかったせいか見つけることができなかった
この花を探す理由はただ一つ、この植物がタイワンヒメシジミの食草だからである
4年前はどのような花かイメージも持たずただ赤い花を探したのだが、今回はweb情報により写真も確認できていたのでレンタカーで農道を走り回り道路わきでやっとこの花を見つけることができた
本土のコマツナギはピンク系だがこちらのコマツナギは真紅、ただ小さい植物なので走行中の車からは確認することが難しかった
(最初の場所ではタイワンヒメシジミが発見できず、2か所目で何とか確認できたが、この話は後日の「蝶編」に譲ることとしたい)
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グンバイヒルガオ
今年は小笠原諸島や三宅島に遠征したのでこのグンバイヒルガオとの出会いが多かった
西表では宿舎近くの砂浜に咲いていた
本土でも四国九州の南岸には生育しているが基本的は夏の花、南国の西表では11月でもまだこの花が元気だった
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イソマツ
南国の海岸(本州では伊豆七島と小笠原、九州・沖縄では屋久島以南)でしか見られない植物
名前の由来は茎の古い部分の表面が黒く鱗片状に割れて松の幹のようになるからだという
出会いは今回が初めて   海岸の岩場に群生していたが、ピンク色の美しい花序と多肉系の分厚い緑の葉との対比が素晴らしく夢中でシャッターを押した
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ハマオモト
俗にいう浜木綿である
海浜植物の代表であるが移植栽培のせいか関東地方の海岸でも普通に見られるのであまり有難味を感じなくなった
逆に八重山地区ではあまり見かけないようで、今回も一度しか見なかったような気がする
ちなみにこの花は植物分類上は彼岸花の仲間である
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ホソバワダン
前号の「薩摩大隅紀行」でアゼトウナを紹介したばかりだが、ホソバワダンは同じ仲間(キク科アゼトウナ属)である
イソマツを見つけた海岸にホソバワダンも群生していた
西日本固有の冬の花(10~1月)で、西表ではハイシーズンのようであった
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モンパノキ
こちらも初対面
漢字で書くと「紋羽の木」ということで、南アジアやアフリカの海岸には普通のようだが日本では屋久島以南限定種のようだ
銀白色の軟毛が生えた大きな肉厚の葉が印象的だった
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クサトベラ
今年三宅島でも小笠原でも出会っているのであまり感動がないが、クサトベラも日本では南の島でしか見られない植物だ
沖縄や八重山地方には数が多いので、付き合いは10年前からになる親しい植物のひとつである
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オオハマボウ
見た目で分かるように葵の仲間である
南西諸島では割と普通の花で、川の河口付近に多く大輪の黄色い花が遠くからでもよく目立つ
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アメリカハマグルマ
南の島では植物の種が海を渡ってくるので外来種が定着しやすい
もともと島固有の植物というのはないのかもしれないが、大昔から定着して固有種のようになっているものも比較的近い昔に入ってきて定着したものもあって分類は難しい
このアメリカハマグルマは繁殖力が強く、鹿児島の佐多岬などにも多かったが、西表でもあちこちでこの黄色い花が見られた
近い仲間でキダチハマグルマなどがあるはずなのだが、アメリカ勢に押されて姿が見えなかった
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ナガボソウ
この花の正確な名前が普通の植物図鑑で見当たらない(webではナガボソウで検索できる)
もともと外来種のため日本の植物専門家が興味を示さないのだろうか
この花には蝶が集まることもあって、10年前沖縄本島や八重山地方を歩き始めたころから親しんだ花である
長い緑の茎の中間あたりに花をつけるのが興味深い
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ノゲイトウ
野鶏頭
もともと熱帯性の植物が帰化したものなのだが、いかにも日本の花という印象が強い
(そういえば栽培種の鶏頭も昔は普通の家庭の庭に咲いていたのに、最近目にしなくなった)
ピンクと白のバランスが絶妙でフォトジェニックなため、路傍に車を止めて写真を撮ることも多い
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サキシマフヨウ
この花は9月~1月に咲く初冬の花
11月の西表はサキシマフヨウの花が至る所で咲き誇っていた
常夏の南の島にも季節があることは何回も足を運んでみないと理解できない
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キダチキンバイ
例外的に高知県に分布するようだが基本的には屋久島以南の南国の花
特徴的な4弁花で調べてみるとアカバナの仲間のようだ
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コマツヨイグサ
北米原産の帰化植物
「富士には月見草がよく似合う」などと言われ日本の花の代表のような顔をしているが、マツヨイグサの仲間はみんな外来種である
このコマツヨイグサは関東でも見られるようだが、自分としては今回が初対面であった
キダチキンバイ同様アカバナ科で雰囲気はよく似ている
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シマツユクサ
西表の林道でツユクサを見かけた
本土のツユクサより花が小さくブルーが薄い
帰ってから調べてみるとシマツユクサで、台湾など東南アジアでは普通種のようだ
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カッコウアザミ
こちらも初対面の花
いろいろ検討した結果キク科のカッコウアザミらしいとの結論を得た
外来種のようである
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ムラサキムカシヨモギ
同じキク科だが外来種ではなく、もともと日本の花
ただ九州南部より南にしか生育していないようで普通の図鑑には載っていない
今までに見たことのない花に出会うのはうれしいが、名前を確認するまでたいへん苦労する
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ハマアズキ
この花は砂浜の花
沖縄の島ではあちこちで出会うなじみの黄色いマメ科植物である
西表のハマアズキにはルリウラナミシジミが群がっていた
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クロバナツルアズキ
海岸ではなく林道の入り口にたくさん咲いていた
高山植物のクロユリと同色の何となく不気味なマメ科の花である
こちらは北米原産の外来種のようだ
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ハナシュクシャ
ショウガ科の花で園芸植物のようにオーラがある
この花は八重山特産のシロウラナミシジミの食草であるだけによく知っている
西表にはシロウラナミシジミのポイントがあって前回訪問時はこの花が満開だったが、今回は盛りを過ぎていてわずかに咲き残った花を確認できただけだった
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ジュズダマ
シロウラナミシジミのいるフィールドにジュズダマの自生地がある
もっともこの植物は関東地方にも分布していて子供のころこの数珠玉で遊んだ記憶がある
図鑑をチェックして見ると熱帯アジア原産の帰化植物であった
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ゲットウ
八重山を訪れるのは春から夏にかけてが多かったのでゲットウは花を見ることが多かった
さすがに11月ともなると島にも秋が訪れ、ゲットウはたくさんの赤い実をつけていた
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同定未了の植物
誰に案内されるではなく家内と二人島を歩き回っていると見たことのない植物に出会う
帰宅してから図鑑などチェックするのだが名前が判明するものもあるし、わからないままのものもある
今回は次の3点が同定不能(未了)となっている
植物に詳しい方がいらっしゃったら是非名前を教えていただきたい
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by mustachio | 2014-12-04 15:01 | Comments(0)


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