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還暦からのネイチャーフォト

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2014年 12月 05日

秋の八重山蝶探索(動物編)

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植物編に続いて動物編
といっても今回は蝶の写真を撮りに出かけたので、釣りでいえば「外道」の写真を集めただけである
リタイア後沖縄本島など南西諸島にはおそらく10回以上遠征している
ただ11月というシーズンオフの訪問は今回が初めてである
とにかく撮影対象を絞り、560ミリの超望遠レンズなどは持っていかなかったので、今回は野鳥の写真にまともなものがない
鳥をメインテーマにしている家内はさすがにカンムリワシやクロツラヘラサギ、シロハラクイナの写真が撮れているが、こちらはシャッターチャンスがなかった(過去に何枚も撮影しているので一生懸命さが欠落していたのは認める)

一方、昆虫(特にトンボ)については、今まで見たことがない八重山のトンボとの出会いがあり、「日本の蝶」の次は「日本のトンボ」にも挑戦してみようかなという気持ちも少し出てきている

オサハシブトガラス
西表・石垣は久しぶりの訪問だったが、まずカラスが増えたのには驚いた
日本全国カラスが増えているのはわかっているが、南西諸島もカラスだらけというのはさびしい気がする
ただ、八重山のカラスはハシブトガラスでも亜種が異なり、小柄でスマートな体型であることが少しは救いとなっている
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シロハラホオジロ
今回自分で撮影した野鳥の中で唯一貴重な写真がこのシロハラホオジロ
西表の林道で遭遇したものである
中国北部から南部へ渡る旅鳥で、西表に途中下車したところのようだ
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ツメナガセキレイ
ツメナガセキレイも同じように旅鳥として日本海側の島や南西諸島に立ち寄る
(こちらも西表林道での撮影だ)
もっともこのセキレイは日本でも北海道北部では繁殖が認められており、自分でも過去に稚内空港至近の湿原で撮影した記憶がある
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キセキレイ
外見はほとんど変わらないキセキレイ
こちらは石垣島の町に近い河口での撮影
キセキレイは普通種でオスは喉の部分が黒く識別は容易だが、メスは喉が白くツメナガセキレイに類似する
識別ポイントは脚の色でキセキレイはピンク、ツメナガは脚が黒い
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イソシギ
同じ石垣の河口にシギチドリ類がいた
バードウォッチャーは総称して「シギチ」というが種類が多く、なかなか覚えられない
このイソシギは翅の付け根(脇の部分)が上に向かって白く食い込み、アイリングがかわいいので自分のような素人でも識別がしやすい
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シロチドリ
千鳥も似たようなものが多くなかなか名前が覚えられない
コチドリやシロチドリなど普通種くらいしっかり認識できてもよさそうなのだが、あまり白くもないのになぜこの鳥がシロチドリなのか理解できず、いつも家内に馬鹿にされている
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河口の鳥三種
こちらも撮影場所は同じ 鳥が3種類集まっている
左からダイサギとクロサギ、右側の鴨はハシビロガモである
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ハシビロガモ

ハシビロガモの成鳥はマガモに似た配色なので普通はわかりやすい
石垣のハシビロガモはエクリプスまたはサブエクリプスの状態のようだ
遠くからはわかりにくかったが、写真で見るとくちばしの幅が広いのが確認できる
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ダイサギ
ダイサギは夏鳥として関東でも見られる
逆に南西諸島でダイサギが見られるのは冬だ
夏鳥はくちばしが黒く、冬鳥は黄色いのでわかりやすい
石垣のダイサギはご覧のとおりくちばしが黄色だった
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クロサギ
クロサギには白色型と黒色型があって南西諸島では白色型の割合が高いという(石垣島でも両方のタイプがいる)
写真のクロサギはくちばしがかなり黒く、若い鳥のようだ
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アマサギ
東南アジアで見る白いサギはたいていアマサギ
八重山諸島は外国ではないがやはりアマサギが多い
トラクターが畑の土を掘り起こすと土の中から出てくる虫を求めてアマサギが集まってくる
最初にこの光景を見たときはシャッターを押しまくったものだが、最近はあまり感動がなくなってよい写真は撮れていない
アマサギは夏羽だとオレンジ色の部分があり識別がしやすいが、冬羽になると全身真っ白で脚も黒くなり普通の白いサギになってしまう
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ムラサキサギ

西表の田んぼでムラサキサギを見つけた
先島諸島では留鳥のため今までに何回も写真を撮影しているが、田園をバックにした写真はなかなか美しい
婚姻色の出た夏羽の成鳥であればもう少し迫力があったかと思うが、11月なので致し方ない
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セマルハコガメ
天気が悪いと蝶の撮影には向かないが、爬虫類との出会うチャンスが増える
西表で絶滅危惧種のセマルハコガメに出会った
撮影場所が暗かったので少しブレが出ているがアップのポートレートが撮れている
さらに石垣島では道路に出てきた個体を見つけ車に轢かれないよう逃がしてやった
浦島太郎のようにカメを助けたせいか頭も髭もまた白くなってしまったようである
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ホソミシオカラトンボ
シオカラトンボより小型で細身である
トンボについては図鑑を2、3冊持っているので同定が面白い
翅の基部に褐色班がないのでタイワンシオカラトンボではないと思う
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ヒメトンボ
こちらは南西諸島固有種のヒメトンボ(♀)のようだ
八重山には関東とまったく違うトンボがいて面白い
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スナアカネ
一応スナアカネ♀と同定してみたがあまり自信がない
スナアカネは日本各地に飛来履歴があり、グローバルには普通種なので間違っても大騒ぎにはならないだろう
写真はピンが甘い  トンボを本気でやるのならもう少し慎重に撮影しなければと反省している
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アカスジベッコウトンボ
西表の林道で見つけたが非常にインパクトのあるトンボだった
ご覧のように全身が赤黒いのである
南西諸島ではベッコウチョウトンボ(オキナワチョウトンボ)をよく見かけるが、こちらはハッチョウトンボなどに近い種類のようだ
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ナナホシキンカメムシ
カメムシは嫌いな人が多いが、中には写真写りのいい美しいカメムシがいる
石垣島で見つけたこのナナホシキンカメムシもエメラルドの宝石のような昆虫だ
最近ジャポニカ学習帳の表紙から昆虫の写真が消えたと話題になっているが、臭いはともかく美しい昆虫の写真がなぜ嫌われるのか理解できない
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ハラビロカマキリ
最後は西表で撮影したカマキリ
撮影した時は八重山の固有種かと期待したが、どうも八重山には珍しいカマキリはいないらしい
ハラビロカマキリは関東地方にもたくさんいたのだが最近お目にかかったことがない
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by mustachio | 2014-12-05 11:57 | Comments(0)


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