還暦からのネイチャーフォト

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2015年 02月 25日

流氷の鷲と海鳥

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流氷に乗るオオワシとオジロワシの写真を撮りに家内と二人北海道の羅臼まで出かけた
本来ならば国内の撮影旅行はマイカーまたは空路プラスレンタカー利用と決めているのだが、冬の北海道の運転はきつい
道路は雪と氷で覆われているのに現地の人は平気でぶっ飛ばす
雪道には慣れているつもりなのだが、冬の北海道の運転にはついていけない年齢になってしまったようだ
そんなわけで今回はBWツアーを利用した
中標津空港から入って大型バスで羅臼、根室、霧多布、鶴居、川湯温泉(屈斜路湖)と回る3泊4日のコースである
写真のほうは前後篇に分けて前篇は「鷲と海鳥」を主体に掲載することとしたい

オオワシ
オオワシやオジロワシは冬鳥だがけして北海道限定の鳥ではない(オジロワシは北海道で繁殖もする)
関東や関西でも撮影はできるのだが、昔から定番の「流氷の鷲」を写真にしたかった
今年の道東は異常に積雪が多く、流氷の着岸が心配だったが、2月20日はピッタリのタイミングだった
(流氷が来なければ撮影できないし、大量に来すぎても船が出港できないので船上からの撮影ができなくなる)
ご存じだと思うがこのシーズンには観光船が出て氷の上にエサ(冷凍の魚)を撒くので、鷲とカラスとカモメがたくさん集まってくる ある程度の機材があれば撮影は難しくないのだ
鳥の中でも目玉はオオワシ、翼開長2.2~2.5mと大型の鷲だ
黒褐色と白のツートーンだが嘴と脚は黄色(オレンジに近い)で絵になる鳥である
早朝の暗いうちからの撮影だったが、迫力のあるオオワシの写真を多数ものにすることができた
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オジロワシ
オオワシより若干小型だがオジロワシも大型の鷲だ
わかりやすいオオワシよりも玄人好みの渋い鳥だと思う
表情はオオワシよりも鷲らしく、アップに堪える精悍なイメージである
こちらも至近距離で撮影できるので野生らしい表情を多数の写真に捕えることができた
撮影上の難点は近くにカラスが絡むことと、エサの魚が冷凍で「不自然」を感じること
鷲が嘴や脚に魚を掴んで飛翔するシーンはかっこいいが、魚がカレイだったり凍っていたりすると幻滅である
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ハシブトガラス
都会にカラスが多いのは慣れっこだが、北海道の羅臼の町にもカラスが多かった
流氷の上でも数からいえば圧倒的にカラスが多く、鷲などの集合写真を撮るとどこかにカラスが写ってしまう(結果的に鷲の写真はアップが多い)
一般的にカラスは警戒心が強くカメラのレンズを嫌う傾向があるのだが、羅臼のカラスはフレンドリーでポートレート撮影に協力してくれた
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オオセグロカモメ
流氷上の鳥は鷲とカラスのほかにカモメ
漁港にカモメ類が多いのはむしろ自然であり、カモメがいなければおかしい
東京近郊の漁港と違ってカモメの種類は限定的で、羅臼港ではオオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメが見られる
ただカモメ類は一般的に成鳥になるまで5年程度を要し、幼鳥から成鳥まで羽の模様が年齢ごとに変化するので慣れないと識別が難しい
成鳥のオオセグロカモメは背中の色が黒に近いグレーで、尾羽のように見える初列風切羽が黒い(白斑あり)のが特徴である
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ワシカモメ
道東のカモメ3兄弟(オオセグロ、ワシ、シロ)の成鳥はいずれも嘴が黄色で脚がピンク色である
背中の色はシロカモメがライトグレーでワシカモメがオオセグロとシロの中間のグレーということになるが、中間のグレーというのは判定が難しい
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シロカモメ
成鳥は全体的に白っぽい個体が多く、他のカモメと識別しやすいがそれでも純白というわけではなく背中の色は明るいグレーである
ただ初列風切羽が完全に白色なので尾のあたりを注意して見ればシロカモメと特定できる
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ウミアイサ
羅臼から根室に向かって南下していくと流氷が減って海鳥が見られるようになる
大型の鴨ではウミアイサをよく見かけた
近い種類のカワアイサも川が凍る冬場には海へ出てくるのだが、位置が遠くよい写真は撮れなかった
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クロガモ
海鴨類ではクロガモの数が多かった
名前の通り真っ黒な鴨で嘴だけがオレンジ系の黄色で遠くから目立つ
といってもこれはオスだけの話で、メスは茶系で頭の下半分が白っぽくオスとは全く違った印象になる
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コオリガモ
AKB48のように日本のカモ類で総選挙を実施したらセンター(トップ)候補になれるのがこのコオリガモだと勝手に考えている
オスは白をベースとしたカラフルなデザインで特に黒のイヤーマフと真っ白なアイリングがかわいい
鳴き声もアオアオという感じで現地ではこの鳥の名前を「アオナ」と呼ぶそうだ
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シノリガモ
シノリガモは英名をHARLEQUIN DUCKという 道化ものという意味だが複雑でひょうきんなデザインの鴨である
この鴨はヨーロッパにはいない(アイスランドを除く)ようだが、北アメリカには多い
写真は以前カナダで撮っているので今回は熱を入れて撮らなかった
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スズガモ
スズガモもグローバルな鴨で、日本でも観察できるチャンスは多い
関東近辺の海でも群れを見ることが多いが、たいてい岸から遠い位置にいるような気がする
近い種類に希少種のコスズガモがいてよく似ているので、鳥屋さんはコスズガモを探しながらスズガモの群れを見ているようだ
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ホオジロガモ
目が黄色いので英名がGOLDEN-EYEなのだが、日本名のホオジロガモのほうがはるかにわかりやすい
(鳥の名前が覚えられない私のような高齢者でも一度見れば名前がわかる)
羅臼港の流氷が来ていない入り江に夫婦のホオジロガモが仲良くゆったりと泳いでいた
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ヒメウ
カワウやウミウは嘴の付け根に黄色い部分があるのだがヒメウにはそれがない つまり特徴のない真っ黒な鵜ということになる
となると識別に苦労することになるが北海道(特に冬の道東)にはヒメウ以外の鵜はいないようなので、写真を撮っておけば間違いなくヒメウということになる
集団で岸壁にしがみついている写真があるが、何をしているのかはわからなかった
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ラッコ
冬の道東探鳥記・前篇の締めくくりはラッコの写真だ
納沙布岬の先端で海鳥を観察している時に沖に浮かぶラッコを発見した
今までに水族館で何回かラッコを見ているが野生のラッコは初めてである
一見、アシカかオットセイのような外見だが色は黄褐色で、海上に顔を出して見せる仕草はラッコそのものであった
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by mustachio | 2015-02-25 17:20 | Comments(0)


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