還暦からのネイチャーフォト

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2015年 08月 09日

八方尾根高山植物図鑑vol.1

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7月最終日の31日、草津の山荘から車で白馬へ出かけた
片道100キロほどあるのだが、渋滞のない一般道なので楽勝の日帰りコースである
白馬はギフチョウのシーズンに毎年出かけるのだが、夏は久しぶり、今回は涼を求めて「高山植物」の探索だ
八方尾根へはスキーのためのゴンドラやリフトが動いていて標高1600m位まで簡単にたどり着ける
2000mほどの八方大池までは植物の写真を撮りながら登っていくが、このシーズンは花が多く時間がかかるが、疲れるような行程ではない (ただ平日でも登山客がやたら多く「人疲れ」はやむを得ない)

トップシーズンで撮影した植物の種類が多かったため、今回は図鑑の分類順に科別に整理してみることにした
(日本の蝶については体系的な写真の整理ができているが、日本の植物写真の分類整理は道半ばとなっている)
「八方尾根高山植物図鑑」という大げさなタイトルでvol.1~vol.3までの3部編成である
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ベニヒカゲ
植物図鑑スタートの前に「番外編」として蝶の写真
八方大池で撮影した一応高山蝶といわれるベニヒカゲの手乗りシーンである
ベニヒカゲは人の汗で吸水する癖があり登山客にまとわりつく傾向がある
比較的標高の低いところでは人に寄りつくことはないが、高山で汗びっしょりの登山客には集まる
アルプス1万尺の歌に「チョウチョが飛んできてキスをする」という歌詞があるが、けしてフィクションではない
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キク科
ミヤマアズマギク
図鑑分類順ということでまずはキク科からのスタート
高山菊といえば代表はウサギギクとこのミヤマアズマギク、ウサギギクのほうは花全体が黄色いが、こちらは中心の筒状花のみが黄色で周辺の舌状花は鮮やかな紅紫色である
2年前に北海道のアポイ岳で見たアポイアズマギクは舌状花が真っ白だった
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ノコンギク
登山道わきに咲いていたので撮影したが高山植物ではなく普通の野菊
下界では9月に咲く秋の花だが高地では7月から咲き始めていた
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カンチコウゾリナ
寒地剃刀菜
今年は北海道の平地でよく見かけたが、本州では高山植物である
似た種類にミヤマコウゾリナがあるが、葉の形状が異なるので、写真撮影に当たっては葉の部分のピントも必要になる
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クモマニガナ
ニガナは平地性の植物でタカネニガナとクモマニガナがその高山型になる
撮影した時はタカネとクモマの違いが頭に入っていなかったが、帰宅後調べてみるとタカネニガナは花弁(正確には舌状花)の枚数が9~10枚までのようなので、この花はクモマニガナのようだ
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シロバナクモマニガナ
クモマニガナの白化種
タカネニガナのほうには白化種がないと思うので同定はやさしい
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ハッポウアザミ
登山道周辺にはでかいアザミが咲いていた
総苞のクモ毛が目立つのでオニアザミに近い種類だと思う
周辺の案内看板ではハッポウアザミと表示されているのでそのまま名前を使わせていただくが、植物図鑑に登場するレベルのメジャーな名前ではないようだ
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タムラソウ
アザミに似ているが棘を持たない平和主義の非武装植物
最近の国内政治情勢を反映してか、アザミは頭を垂れているのにタムラソウのほうはまっすぐ上を向いて咲いていた
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ミヤマアキノキリンソウ
アキノキリンソウは平地の秋の花だが、こちらはその高山型
高山では秋の花が7月から咲き始める
平地のアキノキリンソウよりミヤマのほうが花が大きく見栄えがする(黄金菊という別称のほうがふさわしいネーミングかもしれない)
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ヤマハハコ
比較的低い山から高山でも見られる普通種
写真のヤマハハコは葉が細いのでホゾバノヤマハハコかとも思ったが、ホソバのほうは近畿以西、ヤマハハコは中部以北と棲み分けができているようだ
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ハッポウウスユキソウ
ウスユキソウはエーデルワイズの仲間
もちろん高山植物の代表種である
八方のウスユキソウはハッポウウスユキソウという名前が付けられていたが、確かに他のウスユキソウとは見た感じが異なっていた
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キキョウ科
ハクサンシャジン
キク科が終わったのでキキョウ科の花へ
ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山型である
2枚目の写真のように釣鐘型の花を数段に渡り輪生状につける
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ヤマホタルブクロ
山の花ではあるが高山植物のレベルではない
近似種に平地性のホタルブクロがあってよく似ている
相違点は萼片の構造(平地のホタルブクロには萼片の間に付属物がある)なので、写真撮影時には萼片にもピントを合わせる必要がある
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マツムシソウ科
タカネマツムシソウ
マツムシソウは秋の高原の花だが、タカネマツムシソウのほうはハイマツ帯以上の高山高原や砂礫地などに生える高山植物
マツムシソウより草丈は低いのだが花が大きく色彩も鮮やかなため、必然的にアップの花の撮影枚数が多くなってしまう
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アカネ科
キバナカワラマツバ
遠目には黄色い泡の集合のようで結構存在感がある
近くで見ると葉は松葉のように細く、花は可憐な4弁花の集合である
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by mustachio | 2015-08-09 10:47 | Comments(0)


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