2018年 04月 02日
Vol.5はハチクイからインコまで ヤツガシラ、サイチョウ、チョウゲンボウなどが登場する ヒメハチクイ Little Bee-eater 冬場(北半球の)だったのでアフリカには渡りをする大型のヨーロッパハチクイが多いのではないかと予想していたが一度も見かけなかった タンザニアにいたのは小さなヒメハチクイ、以前ケニアで何回も見た鳥である 確認したもう1種のハチクイはシロビタイハチクイ タンザニアの中でも生息域が限定される種のようで、見たのはもちろん初めてである 背中が緑、喉が赤く額と顎が白いきれいなハチクイだった アフリカにはヤツガシラもいる ケニア南部からタンザニアにかけて見られるのはアフリカヤツガシラで、ケニア北部はいわゆるヤツガシラ(Eurasian Hoopoe)が生息するといわれるがこちらのヤツガシラはヨーロッパ南部とアフリカの間を行き来する渡り鳥だ アフリカヤツガシラのほうが少し色が濃いとのことだが、飛翔状態でないと両者の識別は難しいという 真っ黒でオナガのような鳥だがヤツガシラの仲間だそうだ よく見ると背中の色は確かに青緑色だ(飛翔写真も撮れているので識別は間違いない) 成鳥になると嘴と脚がオレンジ色に変わるようだが若鳥なので嘴が黒い(脚のオレンジ色は確認できる) 記憶には残っていなかったがケニア(ナイバシャ湖)でこの鳥を撮影しており、調べてみると嘴はオレンジだった ジサイチョウのジは地面のジ サイチョウは基本的には樹上生活者だがジサイチョウのグループだけは地上で営巣し、採餌する(飛翔能力は十分あるそうだ) タンザニアなど東アフリカ南部のジサイチョウはすべてこのミナミジサイチョウで顔が赤い(メスは顔が青いが東アフリカ北部のジサイチョウはオスも青面である) この鳥の面白いところは目に睫毛があること 比較的近距離で撮影できているので最後の写真ではその睫毛が確認できる こちらはジサイチョウではなく普通のサイチョウ 体色は白と黒のモノトーンだが嘴だけが派手な赤で目立つ 動きがおどけた感じで写真向きの鳥だった アフリカのサイチョウの基本種である この鳥は10年前のケニアで見ているのだが、その時はこちらも鳥の素人でガイドも現地のドライバーが兼務だったため鳥はわからず自分たちだけで鳥を探す厳しいツアーだった それでもこの鳥を見つけた瞬間、サイチョウであることがわかって感動した記憶がある (その後東南アジアで何種類もサイチョウを見ているがこのハイイロコサイチョウがサイチョウ初体験の鳥である) 和名のゴシキドリは台湾に棲むグリーン系で赤・青・黄などの色を配するカラフルな小鳥 英名では総称としてBarbetというがこのゴシキドリの仲間は世界中の熱帯域に分布し種類も多い(アジア、アフリカ、中南米とそれぞれ科が別れるようでアフリカのゴシキドリはハバシゴシキドリ科に分類されるという) ゴシキドリとしては地味な種類が多く、このキマユコゴシキドリもアクセントは額の赤と眉の黄色だけである こちらのゴマ斑模様の鳥もゴシキドリの仲間 色の数は5色に満たないが金色が基本色の可愛い小鳥である 日本のアオゲラと色使いが同じのアフリカアオゲラがいた 後頭部だけが赤いのでメスである(オスは前頭部まで赤い) 色使いが同じでも見た目が違うのは顔や胸に斑点が目立つからだと思う(日本のアオゲラは顔と胸は白い) 図鑑によればアフリカコゲラのオスは頭頂がアカゲラのようにはっきりと赤いらしい 写真のコゲラはメスのようで赤い部分が見えないが逆に日本のコゲラとそっくりに見える Pygmyとか小人とかの表現は適切ではないが分かりやすい 体長20cmくらいの小さなハヤブサだ オスは白とグレーの2色構成だがメスは背中だけが茶色く3色構成になる 英名ではLesserとCommonと大きさで区分しているがヒメチョウゲンボウとチョウゲンボウは大きさが変わらない(どちらも体長33cm) 顔も色もよく似ているので両者の判別は難しい 確実な識別ポイントは脚の爪でここが黒いのがチョウゲンボウ、黒くないのがヒメチョウゲンボウである 1番目と4番目の石の上の鳥は同一個体であるが爪がはっきり確認できるのでチョウゲンボウである 2番目と3番目は爪の色が不鮮明だがメスの翼裏面の斑紋からチョウゲンボウと推定した メジロチョウゲンボウは前の2種に比べて少し大きい(36cm) 目白というほどではないが成鳥は黒めの部分が小さくチョウゲンボウとは目つきが異なる 1枚目と3枚目の写真は100パーセントメジロチョウゲンボウだ (不思議なことに)図鑑によるとこの鳥の若鳥は黒目が大きく成鳥とは違う印象だという 顔の目の下の部分の色などから2番目と4番目はメジロチョウゲンボウの幼鳥と推定したが確証はない vol.5の締めは2種の美しいインコ タンザニアで見たインコは小型で英語名のLovebirdがぴったりのイメージだ このルリゴシボタンインコは赤から緑に至るグラデーションがすばらしい 前項のルリゴシボタンインコと頭の色を変えただけのデザイン 日本でもこれだけカラフルな鳥が自然の中で見られたらどんなに楽しいだろうと思う
by mustachio
| 2018-04-02 15:00
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