2018年 04月 07日
どちらも日本には仲間がいない南国の鳥である 特にハタオリドリの仲間は種類が多く同定が難しいが、それはそれで野鳥写真の楽しみでもある ルビーオナガタイヨウチョウ Tacazze Sunbird タイヨウチョウの仲間は光沢の美しい鳥が多い 日本名でルビーと名付けられたようにオスの腹は赤紫、頭は青緑に輝く(ルビーとエメラルドの宝石箱だ) 写真がしっかりとれたのはメスでオスは皆枝被りになってしまった それでもゴージャスなイメージは伝わると思うが…… ブロンズオナガタイヨウチョウ Bronzy Sunbird
前掲種とほとんど変わらないタイヨウチョウ 写真では胸と腹が写っていないのでルビーオナガタイヨウチョウでも通用しそうだ 実際には胸がブロンズ、腹は黒い Variableといっても色が変わるわけではない 背中は光沢のある青緑で腹部の黄色が目立つ 順光に映える鳥だ 「科捜研の女」ではないが英語名が「マリコ」さんだ 胸のあたりの色使いは錦の表現に値する美しさである ンゴロンゴロからタランギーレへ移動する休憩所で撮影した ハタオリドリはスズメ目の小鳥で草などを編んで枝からぶら下がる袋状の巣をつくる 南アジアにも一部が生息するが大半はアフリカの鳥だ こちらのオニハタオリはンゴロンゴロのサファリカープール(休憩所)で出会った 人を恐れずサファリカーの近くまで餌を探しに来るのだが少し人相(鳥相)が悪いのであまり歓迎されてはいないようだった 小さくて可愛い小鳥だがこちらもハタオリドリの仲間のようだ 残念ながら巣を見ることができなかったが、100組ほどのペアが集団で営巣するという タンザニアにもスズメはいるが日本のスズメ(Tree Sparrow)とは違う ンゴロンゴロやセレンゲティに多いのはこのケニアアカスズメ、英名でRufous Sparrowともいう 頭がグレーなのはなかなか渋いのだが、目(虹彩)が黄色いのが目立って怖い顔になっている 名前は灰頭だが頭だけではなく全体がグレイで、スズメのイメージはない ハイガシラスズメ類はアフリカでも居住地域によって種が細分化されているようだが、写真のハイガシラスズメが最も標準的な種のようだ 標準的といえばこちらがグローバルスタンダードのスズメ 西欧人にとっては日本のスズメはTree Sparrowといって森に棲む別の鳥なのだ タンザニアでもイエスズメが棲むのは海に近い低地限定のはずだが、ツアー中にオスもメスも確認することができた(日本のスズメと違ってイエスズメはオスとメスが全く別種のように見える) こちらもスズメだがだいぶ小さい オスは全身栗色でキンパラのようなイメージだ(写真では巣作りをしているのがオス) こちらもオスメスは全く容貌が異なる ここからまたWeaverが続く 最初に登場するアカハシウシハタオリは前項のクリイロスズメの2倍ほどの大きさ(体長)である 巣作りの現場を確認しない限りこの鳥がハタオリドリの仲間であることは納得できないだろう こちらも図体のでかいウシハタオリの仲間 白と黒の組み合わせに腰の派手な赤がアクセントになって印象の強い大型の小鳥だった 雀に雰囲気が似ているので和名はキクスズメになっているが分類上はWeaverの仲間のようだ Speckle-fronted というのはわかりにくいが、写真をよく見ると額の黒い部分に白い斑点がたくさんありなるほどと納得する ここからは厄介な同定作業の連続となる 全身が黄色で一部の黒斑のあるハタオリドリが何種類も続くのだ この「黄色と黒」集団はハタオリドリの本流のようで図鑑にもTrue Weaversと分類されている 最初は「耳黒」、オスは嘴の付け根から耳の当たりまでと後頭部が黒く、メスは頭全体が黒い 1番初めの写真では左がオスで右がメスとなる オスもメスも嘴の付け根から目の後ろまで黒い帯がある この黒い帯が「耳黒」より細く短いのがポイントだが、選択した写真はもしかするとミミグロハタオリのオスかもしれない 正面顔でお判りいただけるように黒いマスクのハタオリドリだ 若干小型で目(虹彩部分)が白いのが特徴 同じメンガタハタオリでもコメンガタは頭の黄色い部分が頭の中央あたりから始まるのに対し、キイロメンガタは嘴のすぐ上あたりから始まる(黒い部分の面積が小さい) さらにコメンガタは目(虹彩部分)が白く脚がグレーなのだが、キイロメンガタは目がオレンジで足がピンクなのだ 顔の黒い部分の感じは前種(キイロメンガタ)によく似ているが目が白い 背中の格子模様もはっきりしていて見た目の感じはだいぶ違う この鳥は物おじしない鳥で休憩所に駐車中のサファリカーの中までパンくずを拾いに来ていた 前種によく似て背中の模様ははっきりしているし目もオレンジだ 違うのは顔の黒い部分の大きさで顔の半分くらいは黒いが、頭黒というほど全体が黒いわけではない 今回のツアーで最初に見たハタオリドリはこの鳥で、数十羽のハタオリドリが集団で巣作りをするシーンには感動してしまった
by mustachio
| 2018-04-07 18:00
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Comments(4)
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willy
at 2018-05-21 10:53
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はじめまして。
故あってこのところ野鳥に執心しているものです。 実は昨年5月子供のころからのあこがれであったセレンゲティに行ったとき、どうしても名前を知りたい鳥がいたのですが、わたしのガイドはよくわからないようで何度聞いても最終的に知ることができませんでした。それ以来頭を離れず、この度いろいろと野鳥の写真をご趣味とされているかたのサイトを渡り歩いていて、ついにお尋ねできるかもしれない貴サイトにたどり着きました。 できましたらお助けください。 路傍のアリ塚にとまって「ピーチュリ~」と澄んだ大きな声で鳴く鳥です。体の色は地味で、ムクドリくらいの大きさだったと思います。 それにしても、とりいそぎさっと拝見したのですがこんなにたくさんの鳥が見られたのですね(これからもっとじっくり拝見させていただきます)。次にいったら絶対に鳥に強いガイドさんにお願いしたいと思います。猛禽数種とみたかったセクレタリバードだけ確認したのみで胸いっぱいになっておりました。 フィールド活動でお忙しいと思いますが、お時間許されるときによろしくお願いいたします。 willy
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mustachio at 2018-05-23 23:38
> willyさん
お尋ねの件ですが写真など具体的な資料がないと特定は無理だと思います 唯一の探索手段は図鑑です たとえば Birds of East Africa などの図鑑(英文ですが)を購入され、片端からチェックされればどこかにご覧になった鳥が見つかるはずです ほとんどのアフリカのガイドは小さな鳥は名前がわからないので、図鑑と首っ引きで自力で調べるしかないようです
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willy
at 2018-05-24 11:34
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mustachioさん
ご回答ありがとうございます。どこにでもいたので、比較的よく知られた鳥かと思っておりましてお尋ねした次第ですが、なるほどおっしゃる通りです。なんとか自力で探してみます。 当時のガイドが言うには、鳥を観たいというのはイギリス人かアメリカ人で、日本人はほとんどいないとのことでしたが、こんなに素晴らしい探鳥をされる方がおられて溜飲が下がりました。引き続き拝見させていただきます。 鳥に限らず、わたしも動植物全般、子供のころから大好きですので、大変うれしく思っております。 いろいろな世界を見せていただいて感謝いたします。 willy
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フィリフヨンカ
at 2019-03-23 22:50
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はじめまして。
野鳥については初心者なのですが、訳ありまして、ハタオリドリについて調べています。 種類やオスメスの区別などについて、どの様にして調べてよいのか困っています。 こちらのブログ記事にたどり着き、図々しくお聞きしている次第です。 どうぞご教示お願い致します。 |
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