還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2018年 05月 06日

十日町の春/ 2018GW

b0144049_11363113.jpg
2018年のGWも今日が最終日となった
我が家は(といっても子供たちはとっくに独立しているので二人構成だが)毎年GWは都会の喧騒と高速の渋滞を避けて「群馬の山荘暮らし」が慣例となっている
途中3日間ぐらいは友人を招きゴルフと酒盛りで過ごすので、それ以外の日は春の自然を楽しむ日になる

GWのうち1日は長野県の白馬を訪れるのが慣行で今年も例外ではなかったが、今年は新しいフィールドを開拓すべく新潟県の十日町を探索した

連載を開始したばかりの「中部タイ撮影記」は後回しにさせていただいて、GWの自然観察記録をレポートする

十日町の春
十日町訪問は4月29日(昭和の日)
高速道路は群馬の月夜野インターと新潟の六日町インターの間を利用するが東京から遠く離れているので渋滞は全くない
新潟県は広いし標高差もあるので春の訪れのタイミングは大きなずれがある
桜はヤマザクラ系が多くまさに春爛漫であった
b0144049_11363751.jpg
b0144049_11364740.jpg
b0144049_11370954.jpg
b0144049_11371980.jpg
b0144049_11372813.jpg
b0144049_11374163.jpg
ギフチョウ
この地を訪れた目的は例によってギフチョウである
新潟の日本海に近いフィールドは毎年のように訪問するが時期は4月中旬である
十日町のギフチョウは5月初旬との情報があったので3週間ほどずれがあり、季節のずれに対応できる別のフィールドを開拓したかったのだ
現地ではかなりの数のギフチョウが飛んでいた(ただネットを持った採集者もいた)
蝶が確認できたので写真のほうはそこそこのものしか撮れなかったが、それはそれでよしとしている
ギフチョウの写真は数多くあるがオオイワカガミに絡む写真は初めてである
b0144049_13354076.jpg
b0144049_13355023.jpg
b0144049_13355944.jpg
ウワミズザクラ
現地ではウワミズザクラが開花時期だった
ウワミズは漢字だと上溝、亀や鹿など骨の割れ目(溝)を使う占い用にこの植物が燃料として使われたという
個人的にはリタイア後北海道へリンゴシジミを探しに出かけた時、帯広の川の周辺でこのウワミズザクラ(エゾノウワミズザクラ)を探したことが印象に残っている
b0144049_13543293.jpg
b0144049_13551008.jpg
タムシバ
フィールドではコブシではなくタムシバが満開だった
4月中旬に訪れる日本海寄りのフィールドでもギフチョウの時期にタムシバが咲く
両者は発生(開花)時期がシンクロしているようだ
b0144049_13552285.jpg
b0144049_13553387.jpg
イワナシ
尾根筋の林道脇にピンク色の筒状の花を見つけた
図鑑では見た記憶があるのだが現地では名前が思い出せない
帰宅後、調べてみるとイワナシであることが分かった
北海道南部から本州の日本海側に分布するツツジ科イワナシ属の植物で日本固有種だという
4月中旬の新潟ではコシノコバイモに初めて出会ったが、このイワナシも76年になる人生で初めての出会いである
b0144049_14354243.jpg
トキワイカリソウ
イカリソウの仲間を見つけた
花が白いのでトキワイカリソウのようだ
この花は主に北陸から山陰まで日本海側に分布する
(花がピンク色のイカリソウは主として太平洋側に分布する)
北海道から北陸までの日本海側に分布する花が黄色のキバナイカリソウという種類もあるのだがまだ確認したことがない
b0144049_14513051.jpg
b0144049_14514864.jpg
タネツケバナ
アブラナ科の地味な花
普通なら名前も覚えられないような植物だが、ツマキチョウの食草なので中学生のころからよく知っている花だ
b0144049_14520880.jpg
スギナ(ツクシ)
植物名としてはツクシではなくスギナが正しいように思う
毎年春になるとどこかでツクシを摘んで酒の肴にするのが我が家の慣例で、今年は4月12日にツクシを食べた
十日町でもツクシを多数見つけたが袴を取る作業が面倒なので今回はパスした
b0144049_14522427.jpg
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマとカタクリは春の花の定番
ギフチョウが吸蜜することも多い
十日町のショウジョウバカマは薄いピンクだった
b0144049_18294535.jpg
カタクリ
カタクリは結構多かったが盛りは過ぎていて写真になるような個体を見つけるのに苦労した
今年は季節の進行が速いので花を見るタイミングが難しい
b0144049_18300680.jpg
フデリンドウ
春に咲くリンドウはフデリンドウとハルリンドウがあり両者はよく似ている
根本を見てロゼット葉があればハルリンドウとわかるのだが、根本周辺には落ち葉などが多くフィールドでの識別は結構難しい
撮影した花はロゼットがなかったのでフデリンドウだと思う
b0144049_18301522.jpg
b0144049_18302242.jpg
スミレ
裏高尾や新潟など今年はスミレとの出会いが多い
スミレといってもそれはスミレ類の話で「スミレ」(種名としてのスミレ)は今年初めての出会いである
標準的な普遍種なのになぜか「スミレ」を見る機会は急激に減ってしまっている
(ノジスミレは「スミレ」によく似ているが側弁に毛がないのが普通で、写真の花は「スミレ」だと思う)
b0144049_21104132.jpg
b0144049_21105254.jpg
b0144049_21110172.jpg
タチツボスミレ
普遍的という意味ではこのタチツボスミレが最も普通のスミレでどこででも見ることができる
美しい花なのだがこのスミレを美しく撮るのは結構難しいのだ
b0144049_21232933.jpg
スミレサイシン
スミレサイシンもギフチョウと相性が良く、同じ時期同じ場所で見ることが多い
ここのスミレサイシンは色が白く、この個体は恥ずかしそうに両手(側弁)で顔を隠していた
b0144049_21234336.jpg
ナガハシスミレ
ナガハシスミレは毎年4月に新潟のギフチョウのフィールドで出会うスミレ
距(尻尾の部分)が以上に長いので他のスミレとの識別は容易である
最近数が減ってきて心配していたが、十日町で多数のナガハシスミレに再会し安心した
b0144049_21294976.jpg
b0144049_21300701.jpg
b0144049_21301666.jpg
b0144049_21303730.jpg
マキノスミレ
こちらも同じギフチョウのフィールドで出会うマキノスミレ
このスミレに初めて出会ったのはリタイア後なので決して大昔ではないが、10年前は一面がピンク色に見えるほど数が多かったのに最近は数えるほどしか姿が見えない
同じ新潟県でも距離の離れた十日町に姿を見ることができて安心している
b0144049_21371540.jpg
b0144049_21373598.jpg
b0144049_21380361.jpg
シハイスミレ
シハイスミレは前項のマキノスミレの近縁種で主として西日本に生育するが中部地方は生息域などでこのスミレはシハイスミレだと思う
卵状披針形の葉に葉脈に沿って白斑、花は赤紫で距が長く少し上向き、側弁に毛がないなど条件はぴったりあっている
b0144049_21563579.jpg
b0144049_21565864.jpg
オオバキスミレ
締めくくりはオオバキスミレ
日本海側の多雪地帯に生える日本の固有種である
黄色いスミレは日本では珍しくキバナノコマノツメやナエバキスミレなど高山植物がほとんどなのだ(静岡以西の西日本にはキスミレが咲くが会ったことはない)
今回のフィールドにはオオバキスミレが群生していて、久しぶりの黄色いスミレに感動した
b0144049_22094260.jpg
b0144049_22095096.jpg
b0144049_22102388.jpg
b0144049_22103416.jpg















by mustachio | 2018-05-06 12:00 | Comments(0)


<< 白馬村の春/2018GW      蝶鳥天国中部タイ撮影記(イントロ篇) >>