還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2018年 06月 19日

蝶鳥天国中部タイ撮影記(蝶編1)

b0144049_16193439.jpg

タイから帰って2か月が経過してしまった
ブログのタイトルを「蝶・鳥天国 中部タイ撮影記」としたのに、蝶が出てこないまま1か月が過ぎたのは誠に恐縮で、蝶の写真の枚数がやたら多かったことと、整理の時期がアウトドアのハイシーズンにぶつかったことを理由にまず「怠慢」をお詫びしておきたい

イントロでもご紹介したようにタイは鳥も蝶も数が多かった
特に蝶に関しては「集団吸水」を見る機会が多く、ほとんどが複数種の混合集団だったため同時に撮影する蝶の種類が非常に多かった
もちろん集団吸水以外の撮影機会も多く、実質5日間の短期間で撮影した蝶の種類はシジミチョウ9種、シロチョウ14種、アゲハチョウ15種、タテハチョウ36種の74種に昇った
あくまでも野鳥撮影の合間を見ての蝶撮影なのだが、おそらくわが人生において過去にこれだけ密度の濃い蝶を見たことはないと思う

まさにタイは蝶・鳥天国なのだ

集団吸水
最初にご紹介したように今回のツアーはタイのケンガチャン国立公園を主体にした撮影ツアーだった
国立公園は普通の観光地で週末には一般観光客が多数集まる
蝶の集団吸水はそんな観光客のすぐ近くで行われるので、普通の人たちが普通にスマホで蝶を撮影している(子供たちも捕虫網など持たずに蝶と遊んでいる)

日本で蝶の集団吸水というと単一種の集団かせいぜい3種くらいの集団が多いのだが、タイの集団は5種から10種くらいの多種混合集団ばかりだった

まず写真を見ていただくことが先だろう
b0144049_16465570.jpg

b0144049_16470506.jpg

b0144049_16472199.jpg

b0144049_16505171.jpg

b0144049_16563098.jpg

b0144049_16564280.jpg

b0144049_16565381.jpg

b0144049_16573743.jpg
b0144049_16575163.jpg
b0144049_16580569.jpg
b0144049_17290731.jpg
b0144049_17291918.jpg
b0144049_17334095.jpg

b0144049_17362883.jpg

b0144049_17365854.jpg

b0144049_17370744.jpg
b0144049_17371423.jpg

b0144049_17374486.jpg
b0144049_17375351.jpg
セセリチョウ科の蝶
集団写真はお祭りの写真のようで見ていて楽しいが迫力には欠ける
タイの蝶に関しては「タイ国の蝶vol.1~vol.3」という日本語の図鑑があり、種名の選定のための強力な武器となっている
ここからは従来通り、科別、種別で写真とコメントを掲載していきたい
その図鑑によればトップはセセリチョウ科なのだが、不思議なことに今回はセセリチョウとの出会いがほとんどなかった
撮影できた写真は下記の1種(撮影機会2回)だけでご覧のように全体が暗黒褐色で翅の縁に白斑がある蝶、翅型からムモンショウガセセリかアカオビセセリの無紋型あたりが候補だが特定するに至らない
タイには300種ものセセリチョウが棲息するのに、今回、何故セセリチョウとの出会いがなかったのか今でも不思議でならない
b0144049_18563770.jpg
b0144049_18565607.jpg
シジミチョウ科
ニセキララシジミ属ニセキララシジミ Ciliate
Blue

このシジミチョウはタイでは極めて普通種でどこにでもいるという
日本の蝶でもツバメシジミなどは集団吸水をするが、こちらも同一種が集まって吸水するシーンが多かった
b0144049_22242265.jpg
b0144049_22243062.jpg
b0144049_22243978.jpg

ニセキララシジミ属クロテンニセキララシジミ
 Pointed
Ciliate
Blue
全種とほとんど同じ形態だが、後翅裏面の付け根部分に黒点があるのが識別のポイント
アップで見ると後翅に白い尾状突起のような繊毛が確認できる
b0144049_23012784.jpg
b0144049_23013876.jpg
b0144049_23015160.jpg
b0144049_23020824.jpg
ヒメウラナミシジミ属ヒメウラナミシジミ Common Lineblue
この蝶はヒメウラナミシジミのメスだと思う
日本でも南西諸島に行くとヒメウラナミシジミが見られるが、日本のヒメウラナミは尾状突起がない
ところがタイのヒメウラナミは尾状突起があり、ないものはオナシヒメウラナミシジミといって別種になる
b0144049_10224529.jpg
ヒメウラナミシジミ属オナシヒメウラナミシジミ Tailless Lineblue
そのオナシヒメウラナミシジミがこちら
この蝶も集団吸水愛好者で大群で地面に集まっている
前出のニセキララシジミによく似ていて翅の形状(丸み)と前翅裏面の斑紋が付け根まであるかどうかの違いで判別するしかないようだ
集団は単一種に限られるわけではなく両種混在型の集団もあるようなのでクローズアップでないと識別は難しい
b0144049_10370407.jpg
b0144049_10371951.jpg
b0144049_10373408.jpg
b0144049_10374940.jpg
ムラサキサカハチシジミ属ムラサキサカハチシジミ Banded Blue Pierrot
日本ではなじみのないかなり大型のシジミチョウ
基本的に白と黒のモノトーンで翅表に「逆八」の白帯がある
このムラサキサカハチにはその白帯の周囲に紫の部分があり、この部分が光ってとても美しい
アップの写真がないのが残念だが集団の中に青紫に光る部分があるのはお判りいただけると思う
b0144049_11004208.jpg
b0144049_11005492.jpg
シロサカハチシジミ属シロサカハチシジミ Straight Pierrot
全種とよく似た蝶で紛らわしいが裏面の黒斑の形状は明らかに違う
(翅表の紫斑もなく全身がモノトーンだ)
水場の吸水集団の常連だが、野鳥撮影のため待機中のわれわれの足元にも飛来してきて望遠レンズに着いた汗からも吸水していた
b0144049_11303643.jpg
b0144049_11305266.jpg

b0144049_11310303.jpg
オナガウラナミシジミ属ムラサキオナガウラナミシジミ Forget-me-not
英名のForget-me-not(ワスレナグサ)の意味はよく分からないが、日本の蝶でいうとオジロシジミによく似た蝶だった(オジロシジミはタイにも棲息する)
図鑑チェックの結果ではムラサキオナガウラナミシジミのようだ
タイ全土に普通に見られるという
b0144049_11433357.jpg
b0144049_11435058.jpg
b0144049_11440984.jpg
ドウケシジミ属ドウケシジミ Common Pierrot
東南アジアには何回も旅行しているのでこのドウケシジミは顔なじみである
と、思っていたが、今までのドウケシジミは英名Straight Pierrotという別種のようだ
つまり Common Pierrot のほうは初対面である
翅表は全く違うのだが翅裏はムラサキサカハチシジミによく似ていて、よほど注意して見ないと集団の中から区別して見つけ出すのは難しい
b0144049_11442794.jpg
b0144049_11450197.jpg
ヤクシマルリシジミ属ヤクシマルリシジミ Common Hedge Blue
シジミチョウのラストは日本でも見られるヤクシマルリシジミ(けして屋久島特産種ではない)
日本の図鑑もチェックしてみたが斑紋は全く同じだった
シジミチョウの吸水集団の中では大きく白いので目立つ存在だった
b0144049_11451000.jpg
b0144049_11451989.jpg





by mustachio | 2018-06-19 17:00 | Comments(0)


<< 蝶鳥天国中部タイ撮影記(蝶編2)      チゴモズとブッポウソウ(松之山... >>