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2018年 06月 20日

蝶鳥天国中部タイ撮影記(蝶編2)

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アゲハチョウ科
蝶編2はアゲハチョウ
アゲハチョウは大型で行動力もあり、アジアでは共通種が多い
オナガタイマイやコモンタイマイなどはボルネオ以来の再会である

ベニモンアゲハ属ベニモンアゲハ Common Rose
日本の南西諸島で見られるベニモンアゲハ
真っ赤な胴体(頭から腹部まで)の印象が強烈だ
シロオビアゲハ♀のベニモン型とよく似ているがシロオビのほうは胴体が赤くないので区別は容易である
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アゲハチョウ属マハデバオナシモンキアゲハ Burmese Raven
初対面のアゲハチョウ
英名の意味はビルマのカラス(ワタリガラス)でアジアの大陸部に多い蝶のようだ
色彩的にはモンキアゲハの仲間であることは理解できるが、体型は尾状突起もなくマダラチョウの仲間に見える
こちらも集団吸水の常連でモンキアゲハと同じ集団にいることが多かった
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アゲハチョウ属モンキアゲハ Yellow Helen
タイにはオオモンキアゲハやタイワンモンキアゲハなども棲息するようなので期待していたが、日本と同じモンキアゲハしか確認できなかった
大きさも斑紋も飛翔行動のパターンも関東で見られるモンキアゲハと全く同一である

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アゲハチョウ属シロオビアゲハ Common Mormon
シロオビアゲハも日本(南西諸島)との共通種
オスは後翅に白帯があり、メスは白帯タイプとベニモンアゲハに類似するタイプの2種がある
フィールドで見る場合は白帯があるものはすぐわかるが、ベニモンアゲハタイプはじっくり写真を見ないと判定が難しい
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アゲハチョウ属ナガサキアゲハ Great Mormon
ナガサキアゲハも日本との共通種  日本と全く同じ形状である
問題は今回出会わなかったクロアゲハのほうで、タイのクロアゲハは日本と異なり尾状突起がなくナガサキアゲハによく似ている
識別のポイントは翅裏付け根の赤斑、ナガサキアゲハには赤斑があってクロアゲハにはない
タイで出会ったナガサキアゲハはオスばかりで、後翅裏面に大きな白斑があるメスには一度もお目にかからなかった
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日本のクロアゲハと異なるためうっかりしていたが、2枚目の写真は無尾型のクロアゲハの可能性が高い

アゲハチョウ属ルリモンアゲハ Paris Peacock
ルリモンアゲハは東南アジアの蝶でインドからインドシナ、インドネシアと中国や台湾にも分布し、日本でも迷蝶として採集記録がある
明るく輝く緑の斑紋がチャーミングで、それ以外は形態的にカラスアゲハ(特に八重山系の緑色が濃いカラスアゲハ)そのものである
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アオスジアゲハ属ヒメシロオナガタイマイ Fourbar Swordtail
英名は「4本縞剣尾蝶」というそっけないものだが、実物は大変美しい
飛翔する姿などは天女の舞のようで感動する
もちろん今回初対面の蝶で、76年も生きてきたこととまだまだある新しい出会いに感謝したい気持ちになる
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アオスジアゲハ属アリステウスオナガタイマイ Chain Swordtail
こちらも初見参
裏面はミカドアゲハに尾状突起をつけたような地味なイメージだが、表面を見ると縞が縦縞で大型のギフチョウを見ているようだった
4枚目の写真にもう少しピンが来ていればと思うのだが、咄嗟のことなので撮影できただけでもラッキーと思うことにした
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アオスジアゲハ属オナガタイマイ Fivebar Swordtail
東南アジアのタイマイ(アオスジアゲハの仲間)としては正統派の蝶だと勝手に決めている
最初の出会いは7年前のボルネオ
今回は翅表が撮れていないが、表側は白が基調の美しい蝶だ
タイでは数が多く、シロチョウ類主体の吸水集団の中に良く見られた
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アオスジアゲハ属ミズアオマダラタイマイ Great Zebra
アゲハチョウの仲間にマダラタイマイというマダラチョウによく似た種類の蝶がいることを今回初めて知った
撮影したフィールドでは当然意識しておらず、帰宅後集団吸水の写真をチェックしていて見つけた次第である
たまたまシャッターを切ったところに写っていただけなのでピンボケなのは仕方ないが、一応種名の確認ができる程度の写真は結果的にゲットすることができた
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アオスジアゲハ属アオスジアゲハ Common Bluebottle
子供のころから慣れ親しんだアオスジアゲハ(隣家にクスノキがあるせいか今でも東京の自宅の庭に来てくれる)
タイでも最普通種とされ、あちこちの吸水集団にこのアオスジアゲハが参加していた
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アオスジアゲハ属ミカドアゲハ Common Jay
逆にこちらのミカドアゲハは少年時代の「高嶺の花」だった
日本では南九州や南四国(当時は沖縄が日本ではなかったので)まで行かなければ見られない「図鑑上の蝶」だったのだ
リタイア後蝶の写真を始めて南西諸島に通うようになってからは、個人的には普通種になってしまった感がある
ちなみにこのミカドアゲハなどアオスジアゲハの仲間は吸水行動はオス限定で、メスは吸蜜はするが吸水はしないという
(集団吸水は良き時代の酒場のように「男の世界」なのだ)
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アオスジアゲハ属ミナミミカドアゲハ Great Jay
フィールドでミカドアゲハを観察しているうちに微妙に形態の違う種類がいることに気が付いた
現場には蝶の図鑑は持って行っていないので意識的にその蝶を撮影し、後で図鑑をチェックした結果「ミナミミカドアゲハ」という別種であることが判明した
ミカドアゲハは後翅裏面中央の黒帯が途中で切れているが、こちらは下端までつながっている
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アオスジアゲハ属ギンスジミカドアゲハ Veined Jay
さらにもう1種
タイプの違うミカドアゲハがいた
前翅の形状はほとんど変わらないのだが、後翅の翅脈に沿って黒い筋がある
後に図鑑をチェックして「ギンスジミカドアゲハ」という名前がわかった
(写真3枚目の右側は普通のミカドアゲハである)
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アオスジアゲハ属コモンタイマイ Tailed Jay
アゲハチョウ科のトリはコモンタイマイ
インドからインドネシアまで東南アジアに広く分布するタイマイだ
アオスジアゲハの仲間は尾状突起を持たないのが普通だがこのコモンタイマイは英名の通り小さな尻尾を持つ
以前ボルネオでも撮影しているが今回は飛翔中の翅表までしっかり撮影することができた
黒と黄緑の2色構成でなかなか美しいアゲハである
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by mustachio | 2018-06-20 15:00 | Comments(0)


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