還暦からのネイチャーフォト

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2018年 07月 01日

短かった梅雨2018

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今日から7月
関東地方では「梅雨明け」が宣言され夏に入った

6月はタイで撮影した蝶の写真の整理などがあり、なんということなく終わってしまったのだ
年のせいかあるいは腰痛のせいか(海外などの長期的な旅行は別として)ふらっと出かけるチャンスが減ってきている

かといってブログ「還暦からのネイチャーフォト」は続けていくつもりなので、これといった写真はないのだが、6月の自然観察記録を整理しておくこととしたい

嵐山・都幾川散策
6月8日
天気が良かったので家内と二人、車で埼玉の嵐山方面へ出かけた
目的地は「オオムラサキの里」周辺、時期的にオオムラサキには早いの承知だったが、ジャコウアゲハやゴマダラチョウなどは期待できるかと思っていた
が、どちらも空振りだった
この方面はリタイア後何回か通ったが10年近くご無沙汰している
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オオイヌノフグリ
一応目に留まった野草を整理しておくが、まずごく普通種のオオイヌノフグリ
この花は2,3月の寒いころから咲き始めて夏でも咲いている
(この時期は背丈がだいぶ伸びてたくましくなっているが)
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カワヂシャ
オオイヌノフグリと同じゴマノハグサ科クワガタソウ属の植物
といっても現地では名前が思い出せなかった
チシャはレタスに近い野菜の名前だがこのカワヂシャは葉の形が似ているだけで、全く別の植物である
自分のホームページで過去のデータを調べてみたら15年前に同じところでこのカワヂシャを撮影していた
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ムシトリナデシコ
個人の思い入れとしては「夏の花」
イメージ的には千曲川の河川敷で見た記憶が多い
この花はヨーロッパ原産の帰化植物で日本には観賞用として移入されたという
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ゲンノショウコ
ゲンノショウコを見つけた
少し違和感があるのは花が赤いこと
この花は赤と白の2色があり西日本では赤(濃いピンク)、東日本では白(薄紫)とはっきりした傾向があるのだが埼玉県のゲンノショウコは赤のほうだった
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ヒルガオ
こちらもイメージ的に夏の花
特にオオムラサキのシーズンに出会いが多いような気がする
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ドクダミ
こちらは間違いなく6月の花 わが家の庭にも顔を見せてくれる
花の構造は花弁がなく雄蕊と雌蕊で構成され、4枚の白片は苞である
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ワルナスビ
この花も6月のにおいがする(花期は6~9月)
外来種の雑草だが存在感がありフィールドで目立つ
名前はワルだがあまり悪そうな印象はない
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セリバヒエンソウ
キンポウゲ科オオヒエンソウ属
この植物も外来種で明治時代に中国から渡来したという
わが家の庭にも自生し関東では普通に見られる植物なのに、ほとんどの植物図鑑に記載されていない
分布域が東京周辺に限定されていることが原因のようだ
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ニワゼキショウ
こちらも外来種で帰化したのは明治時代のようだ
分布域が日本全土にわたるので普通の図鑑には間違いなく載っている
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トウバナ
シソ科トウバナ科の植物
最初は同じ科のクルマバナかと思ったが、図鑑を調べてみるとクルマバナの開花期は8~9月で、6月初旬に咲くことはないようだ
花のピンクも少し薄いのでクルマバナではなくトウバナだと判定した
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ミゾソバ
ミゾソバも本来の開花期は8~10月なので同様の疑問はあるがこちらは間違いなくミゾソバである
(類似植物にママコノシリヌグイがあるが茎にはミゾソバよりしっかりした刺が下向きに生える)
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モンシロチョウ
日本の蝶の代表種であるモンシロチョウ
そのモンシロチョウに会う機会が最近著しく減っている(スジグロシロチョウのほうは結構元気なのだが)
原因は「農薬」だと思う
モンシロチョウといえばキャベツだが、群馬県嬬恋村の広大なキャベツ畑には全くモンシロチョウがいない
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スジグロシロチョウ
こちらは翅脈が黒いスジグロ蝶の仲間
前翅外中央の黒斑が上下の脈に接しているのでスジグロシロチョウだ
(昔は分類されていなかったヤマトスジグロシロチョウなどがいるので紛らわしい)
食草としてショカッサイ(いわゆるハナダイコン)などを好むので繁殖しやすいのか関東では数が増えていると思う
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ヤマトシジミ
名前からすればこちらのほうが日本の蝶の代表種かもしれない
普段はあまりレンズを向けないが、蝶の出が悪い時は撮影もする
一応食草のカタバミがらみのショットだ
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ベニシジミ
6月は春型から夏型への切り替え時期に当たるのだろうか
ベニシジミは春型の翅表が明るいタイプだったが翅はだいぶ傷んでいた
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ウラナミアカシジミ
「季節の蝶」はこのウラナミアカシジミ
個人の思いとしては「埼玉県の蝶」だ
蝶の写真を始めた頃狭山方面でよく出会った
この蝶はここへ行けば必ず会えるというポイントがないが、逆に5,6月に雑木林を探してみるとどこかで会える蝶なのだ
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イチモンジセセリ
逆にこの蝶の季節は8月下旬から9月
春から秋にかけて3~4回の世代交代をするので6月にいてもおかしくないのだが、あまりこの時期に見た記憶がない
9月ごろは数が増えて群をなしたりするので「秋」を感じさせる蝶なのだ
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オオヒラタシデムシ
森の中の道で見つけたのがオオヒラタシデムシ
シデムシは動物の死体や糞などを食べる「森の掃除屋」である
掃除屋さんなので会見は地味だが、よく見ると鎧を着た中世の騎士のように精悍なイメージがある
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ハグロトンボ
子供のころから「オハグロ」として慣れ親しんだトンボ
動作は鈍いトンボなのだが、人の気配に敏感で100ミリのマクロレンズではアップの撮影が難しい
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オオシオカラトンボ
シオカラトンボは65年前、東京都区内でも普通にいて子供たちの遊び相手だった
こちらのオオシオカラトンボはやや大型で翅の先端に黒色斑が見られる
周辺の田園地区には生息していたはずだが、子供のころこのオオシオカラトンボにあった記憶はない
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ダビドサナエ
都幾川地区の川の流れの近くでサナエトンボを見つけた
サナエトンボまではフィールドでわかるのだが、トンボに関しては知識が少ないので正確な名前がわからない
帰って図鑑をチェックしてどうも「ダビドサナエ」らしいと推測している
(上面からだけでなく側面の写真まで撮らないと正確な判定はできない)
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地蔵峠(群馬県・長野県)
6月22日
群馬の山荘から地蔵峠へ出かけた
地蔵峠は群馬と長野の県境にあり、北が太平洋側で南が日本海側という一見南北が逆転したような配置の分水嶺である
最初からここへ向かったわけではなく、山荘から30分のバラギ湖周辺に出かけたのだが「クマ出没」で遊歩道が立ち入り禁止
さらに30分ほど車を勧め地蔵峠へ向かったという次第だ

地蔵峠はレンゲツツジの群生地として有名な場所
ウィークデイにもかかわらず駐車場もリフトも超満員 ただし90%は高齢者という異常状態だった
一方ここはミヤマシロチョウなど高山蝶観察コースの出発点でもある
発生は7月中旬でまだ早かったが周囲にはすでに採集禁止の看板が整備されていた
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レンゲツツジ
今年は季節の進行が速く、タイミング的には1週間遅かったように思う
レンゲツツジはピークを過ぎたものが多く、人ごみの中で写真の被写体になるような花を探すのに苦労させられた
(それでもタイトルバックに使用した写真などかなりのレベルと自己満足している)
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オオヤマフスマ
地蔵峠(湯の丸山山麓)にはレンゲツツジ以外ほとんど花がなかった
ちょうど春の花と夏の花の端境期かもしれない
見つけたのはオオヤマフスマ
遠くからでは目に入らぬほど小さく、近寄ってやっとわかるほどの地味な花だ
この花はアップで撮影する他はないようだ
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シロバナヘビイチゴ
高原のスキー場で見つけたもう一つの花がシロバナヘビイチゴ
普通種で特に美しいということもないが、花が少ない時は心を込めて撮影したくなるものだ
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キンポウゲ
キャンプ場付近も探索してみたが湿原地域も含めて収穫なし
一面に咲いていたのはキンポウゲ(ウマノアシガタ)だけであった
湿原地域にはハクサンフウロなどが多いのだが時期的に少し早かったのだと思う
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ヒオウギアヤメ
地蔵峠周辺はアヤメも多い地域なのだがこちらもシーズンが終わった感じ
夏のゲレンデの片隅に何本かが残っていた
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ベニバナイチヤクソウ
いろいろ歩き回ってやっと見つけたのが1株のベニバナイチヤクソウ
木陰の目立たないところにひっそりと咲いていたが、アクセスが難しい場所で単調な写真しか撮れなかった
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テングチョウ
蝶に関しては最初から期待していなかった
もともとこの時期はこの地域ではシーズン前なのだ
標高の低い地域では今年の世代が発生しているテングチョウもここでは越冬個体のようだ
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ヒオドシチョウ
同様にヒオドシチョウも新鮮な個体ではない
この地域ではよく似たエルタテハも見られるが今年はまだのようだった
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ヤマキマダラヒカゲ
キマダラヒカゲ類は成虫越冬をしないので新鮮な今年の個体である
翅の付け根の斑紋の配置からヤマキマダラヒカゲと判断した
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ヒメウラナミジャノメ
東京近郊など低地で多く見られるヒメウラナミジャノメがここにもいた
この蝶は(寒冷地でも)1年で2回は世代交代するはずである
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モンキチョウ
このあたりでは定番のモンキチョウ
少ない花を探して元気に飛び回っていた
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コチャバネセセリ
俳句の季語にコチャバネセセリがあるかどうかは知らないが、この蝶は間違いなく「7月の蝶」だ
群馬県北西部では7月になると一斉に発生し花に集まる
6月に見るのはちょっと意外だったが、今年は季節の進行が2週間早いのである意味当然なのだろう
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フタスジチョウ
うれしかったのはこのフタスジチョウとの出会い
日光や浅間山系などいるところには集中している蝶だが、そういう場所はけして多くない
この地蔵峠で見つけたのは初めてだと思う
牧場の牛糞で吸汁する姿など今回はじっくり観察することができた
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by mustachio | 2018-07-01 18:00 | Comments(0)


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