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2018年 08月 13日

2018夏の野反湖(植物編1)


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7月31日 マイフィールドにしている群馬県北部(中之条町)の野反湖へ出かけた
わが山荘からは車で1時間、あまりアクセスが良くないのが幸いして自然環境が保存されており大好きなフィールドである

群馬と長野の県境に近く、つい最近のヘリコプター事故もこの中之条町で起こっている(事故発生の日はわが山荘周辺も報道ヘリコプターなどで騒然としていた)

このフィールドには毎年、春・夏2回は訪れているが、何故か今年は今回が初の訪問となる
夏の野反湖の魅力はマルバダケブキやヤナギランの群生
例年、お盆の時期がハイシーズンだが、今年は季節が早くどちらもタイミングぴったりだった
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撮影した植物の紹介は分類順(図鑑順)とし、2回に分けることとしたい

ウスユキソウとヤマハハコ/キク科
このフィールドのウスユキソウの仲間は平凡な2種、特に高山でもないので妥当なところだと思う

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ヨツバヒヨドリとヒヨドリバナ/キク科
どちらもキク科フジバカマ属でよく似ている
両者を見分けるポイントは葉のつき方で、写真1,2枚目のヨツバヒヨドリは葉が輪生である(必ずしも4枚というわけではない)
3枚目の写真はヒヨドリバナで葉が対生する
いずれも初秋の花でアサギマダラが好んで訪花する
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ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)/キク科
アキノキリンソウの高山型なので秋の花というよりは夏の花である
色が同じなので遠くからではオミナエシのようにも見えるが、近づけば菊の仲間であることがわかる
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ハコネギク/キク科
野反峠(富士見峠)周辺に咲く薄紫の菊はハコネギクだ
正直言って他でハコネギクを見つけても同定に自信がないが、ここのハコネギクは昔からはっきり看板に表示があるので間違いはない
20年前は群落状態だったが今ではチラホラである

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ミズギク/キク科
こちらは希少種のミズギク
茎や葉に毛が生えて「氷河期の遺存植物」といわれる
野反湖の湖畔にこのミズギクが咲くポイントがあり、ヒョウモンチョウやモンキチョウが集まっている
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メタカラコウ/キク科
メタカラコウを1株見つけた
メタカラコウとオタカラコウの識別も微妙だがポイントは舌状花の数で、オタカラコウは7~8枚なのに対し、メタカラコウは1~3枚で見た目も貧弱である
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マルバダケブキ/キク科
野反湖畔のマルバダケブキ群生は美しい
昨年、一昨年とタイミングがあっていないので以前見たのは3年前だ
お盆のころがピークなので早すぎるかなと思っていたが、案に相違してちょうど見ごろだった(今年は2週間ほど季節の進行が速いようでニッコウキスゲのほうはすでに終わっていた)
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キオンとハンゴンソウ/キク科
7月だというのにキオンとハンゴンソウが咲き始めていた
どちらも8、9月の花で晩夏・初秋のイメージがある
両者の見分けポイントは葉の形状で、キオンの葉は鋸歯のある単葉、ハンゴンソウの葉は深い切れ込みがあって大きい
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ノアザミ/キク科
写真に他の植物の葉が写っているのでわかりにくいが普通のアザミである
普通のアザミというのはノアザミかノハラアザミで、ノアザミは春から咲きだしノハラアザミは夏から秋にかけて咲く
標高の高い野反湖ではノアザミが夏に見ごろになるので紛らわしいが、触ってみると総苞に粘りがあるのでこちらはノアザミのようだ
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オニアザミ/キク科
普通のアザミと違ってオニアザミは花が下を向いて咲く
葉の棘も大きく鋭い
野反湖のオニアザミはジョウシュウオニアザミといわれているようだが亜種のレベルの区分だと思う
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ハナニガナ/キク科
ニガナの仲間には普通の花が黄色いニガナと花が白いシロバナニガナがあり、シロバナニガナのほうが花が大きい
ハナニガナは花が黄色いが大きくシロバナニガナの1品種とされ、花がニガナより大きい
このエリアには昔からシロバナニガナが多ったかが、今回は見当たらなかった
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ツリガネニンジン/キキョウ科
高山に登るとハクサンシャジン、ヒメシャジン、ミヤマシャジンなどこの花の仲間が多いのだが、それほど標高の高くないこのあたりではすべてがツリガネニンジンである
7月なので花が咲き始めたばかりの新鮮な個体が多かった
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ソバナ/キキョウ科
ソバナは花の形が釣鐘型だがツリガネニンジンより花が大きく色(青紫)も鮮やかだ
この花は渓流に近い湿った場所の林道脇の崖などに見られる
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ヤマホタルブクロ/キキョウ科
ホタルブクロの仲間はホタルブクロとヤマホタルブクロの2種類がある
見分けるポイントは花の根元の萼の部分でホタルブクロは萼片と萼片の間に付属物があって反り返るのだがヤマホタルブクロは付属物がなくすっきりしている
標高が高いのでここのホタルブクロはヤマホタルブクロだった
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サワギキョウ/キキョウ科
サワギキョウは群生するイメージが強い
野反湖の水辺でも昔は群生するサワギキョウが見られたのだが、ここ数年は姿が消えてしまった
それでも「昔の名残」はわずかに残っていて、かろうじて数本の写真を撮ることができた
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マツムシソウ/マツムシソウ科
マツムシソウも8月の花
高原でこの花を見ると「秋」を感じる
7月末なので咲き始めたばかりの花が新鮮だった
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ハクサンオミナエシ/オミナエシ科
オミナエシも秋の花だが標高の高いところでは夏と秋が一緒に来る
ハクサンオミナエシはオミナエシの高山型で岩場などに多い
野反湖でも湖畔から離れた山の中腹などに見られる
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シオガマギクとトモエシオガマ/ゴマノハグサ科
シオガマの仲間は種類が多い
花の色が全く同じでも巴形に花が付くトモエシオガマと普通に花をつけるシオガマギクがあり、別種として図鑑に載っている
野反湖周辺の草原には両種のシオガマが見られた
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以下vol.2へ続く











by mustachio | 2018-08-13 17:00 | Comments(0)


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