還暦からのネイチャーフォト

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2019年 04月 20日

平成最後の「日本の春」

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とにかく春は忙しい
アウトドアの季節になりフィールドへ出る機会も増えるが、それ以外に飲み会があったりゴルフがあったりするので家でじっとしている時間が少ない

おかげで、ネパールから帰って2週間になるのに写真の整理が半分しか進んでいないのだ
とはいうものの季節はどんどん進行していくし、パソコンの前でダラダラしていると遅れをとってしまうので、継続中のネパールの報告を中断し「日本の春」のレポートを間に挟むこととしたい

わが家の庭の「春」
とりあえず記録しておきたいのがわが庭の「春」
手入れをしていない庭ではあるが、春になると鮮やかな色が浮き出してくる
毎年お馴染みの光景なのだが、齢をとって来ると「1年後確実な生存保証」の実感がなくなって何かと記録に残しておきたくなるのだ
まして今回は「平成最後の春」、ごく普通の庭の植物をマイブログに残しておくこととした
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ボケとカイドウ
わが家は住んで50年を超えるが、赤いボケとピンクのカイドウは4月になると必ず花を見せてくれる
注意をしなければならないのが蕾の時期で、ヒヨドリが蕾を食べてしまうのだ
(私は何もしないが、家内は対策に頭を痛めているという)
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ハナズオウ
自然に生えたものではなく両親の代からある栽培種だが毎年花をつける
ボケ、カイドウより少し遅く4月中旬がピークだと思う
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シャガ
この花は30年くらい前にわれわれの代で意図的に植えたものだが、シャガは非常に生命力が強く庭中に広がってしまった
自然の趣があるので排除せずそのままにしている
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ヤマブキ
正確な記憶ではないが自生ではないかと思う
両親がわが家を建てる前、この土地は雑木林だったのだ
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ショカツサイ(ムラサキハナナ/オオアラセイトウ)
こちらも植えた植物ではなく自然発生
どこからか種が飛んできて増えた雑草である
結構色がきれいなのとツマキチョウがたまに飛来するのでそのままにしているが、庭中に花を展開する年とほとんど姿が見られない年があって興味深い
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ハナニラ
栽培種が野生化した帰化植物
どこからか種が飛んできて増えたものだが4月には必ず花を咲かせる
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オオシマザクラ
わが庭のシンボルツリーは2本ある
1本は土地造成前からある自然木の「栗」、大昔は秋になるとたくさん実をつけたのだが最近は老木になって元気がない
もう1本は「桜」
40年以上前に娘の何かの記念でもらって植えた苗木が2階の屋根の高さを越える大木になってしまった
ソメイヨシノではなくオオシマザクラ系のようで、花期はソメイヨシノより1週間以上遅く、花の時期に若干葉が出てくるので全体が少し緑がかったイメージになる
花が終われば実(サクランボ)もつけるが食べられるほどにはならない
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ソメイヨシノ
こちらは残念ながらわが家の庭の花ではなく近所の公園で撮影したものだ
今年の桜は花の期間が長かったようでネパールへ出かける前に「開花宣言」があったのに、帰国後も結構長い間「満開」が続いていた
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定例行事の「ギフチョウ撮影行」
平成最後の春のレポートは「我が家の定例行事(4月中旬の「新潟」)」である
毎年ブログに取り上げているのでご存知の方も多いのだが、ここ15年、われわれ夫婦はギフチョウに会いに毎年日帰りで新潟へ出かけている
ネパールから帰った後寒い日が続き、雑用も重なったので、今年は出かけるのが4月17日になってしまった
シーズン的に遅かったのだが一応ギフチョウの姿を見ることができたので、当日出会った(というか毎年出会う)動植物の写真と共にご報告させていただく

新潟の桜(ソメイヨシノ)
毎年車をとめる駐車場の桜は満開だった
ギフチョウの発生はその土地の桜の開花に同期するというのは定説で、東京からギフチョウを見に出かける時は新潟の桜の開花状況をチェックする
15年間の経験から言うと蝶の写真は個体が新鮮な時期が良いので桜が満開の時は翅が少し傷んだ個体が多い
当日も少しタイミングを失していたようで、カタクリの花もピークをだいぶ過ぎていた
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ギフチョウ
例年より数は少なめだったがギフチョウは健在だった
ただ今年のギフチョウはなぜか花に集まって来ない
カタクリに吸蜜してくれればよいシーンが撮れるのにそのチャンスが全くないのだ
(行程の前半では飛んでいる蝶は確認できても写真が全く撮れなかった)
過去にギフチョウの写真は嫌というほど撮れているのであまり気にしてはいなかったが、帰る間際に何枚か「今年のギフチョウ」を撮影することができた次第である
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キアゲハ
代わりにといっては何であるが、カタクリに吸蜜するシーンを撮影できた蝶はキアゲハだった
こちらが撮影している時に年配のご婦人のハイカーたちが「ギフチョウだ」と騒いでいたが、キアゲハはギフチョウよりも大きく、黒い部分より黄色い部分の面積の割合が大きい
「カタクリに吸蜜するキアゲハ」は生涯初めての撮影となった
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ミヤマセセリ
少年時代から親しんだ「早春の蝶」といえばギフチョウとこのミヤマセセリである
越冬蝶ではなくその年に羽化した蝶との出会いは「シーズンの開幕」そのもので今でも心をときめかせるものがある
このフィールドではこの時期にミヤマセセリを見たことがなかったが、今年は数回の出会いがあった
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ヒオドシチョウ
こちらは典型的な越冬蝶
早春に卵を産んで幼虫が新鮮な若葉を食べ初夏には成虫になる
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トキワハゼ
ここからは植物編になる
最初の花はトキワハゼだと思う
同じサギゴケ属なのだがトキワハゼとムラサキサギゴケの識別が難しい
もう少し成長するとサギゴケ(ムラサキサギゴケ)は匍匐枝を伸ばすのだが、この時期はまだはっきりしない
花弁(上唇部分)に裂け目が見えないのでサギゴケではないと判断している
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カキドオシ
カキドオシもトキワハゼとよく似ている
サギゴケの仲間がゴマノハグサ科(新分類ではハエドクソウ科)なのにこちらはシソ科で他人の空似なのだ
カキドオシの花は紫の濃淡があるが黄色い部分がない
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ヒメオドリコソウ
早春の花の代表格であるヒメオドリコソウ
どこにでも咲いているのだが今年はネパールへ出かけた関係もあってあまり見かけていない
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ハコベ
ハコベの仲間は花弁が二つに割けて10枚に見えるのが特徴である
近似種のノミノフスマとハコベとの区別は萼が花弁より長いか短いか
写真の花は萼と花弁の長さがあまり変わらないが普通のハコベのようだ
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オランダミミナグサ
ハコベの仲間でも花弁が先のほうだけ割れているタイプはミミナグサである
外来種のオランダミミナグサの勢力が強く本来の日本のミミナグサは減っているようだ
写真のミミナグサも花弁の割れ方が大きく全体が緑色なので外来種だと思う
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シャク
セリ科の識別は難しいのだが春に花が咲くのはまずシャクと思っていいようだ
確認のポイントは5枚の白い花弁のうち1枚だけが突出して大きいこと
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チゴユリ
感覚的には開花時期がもう少し遅いかと思っていたがもう咲き始めていた
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エンレイソウ
ここ数年エンレイソウの数が減っているような気がする
新潟のフィールドでもミニチュアのように小さいエンレイソウを見つけただけであった(写真では大きさが伝えられないが)
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キバナイカリソウ
典型的な日本海側の植物で、毎年4月に新潟へギフチョウに会いに来るときに必ず見かける
太平洋側のイカリソウは紅紫色の花が多く好対照である
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ムラサキケマン
ウスバシロチョウの食草なので子供のころから慣れ親しんだ植物
どこから種子が飛んで来たのか、春になると東京の我が家の庭にもこのムラサキケマンが咲く
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アズマイチゲ
このあたりからギフチョウフィールドの常連植物が登場する
いずれも葉が茂る前の林下に咲く「春の妖精」たちだ
アズマイチゲはあまり群生することがないので見つけると感動を覚える
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オオミスミソウ
オオミスミソウも日本海側固有種
15年前このフィールドには嫌というほど咲いていたのだが、最近はなかなか見つからない
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ナガハシスミレ
距が極端に長く見るとすぐ名前がわかる
個人的には、このシーズンこのフィールドでしか出会えないスミレだ
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マキノスミレ
牧野富太郎に因んで命名されたスミレ(シハイスミレの近縁種)
リタイア後ギフチョウ探しで新潟に来て初めて出会ったスミレである
鮮やかなピンク色の花は今年も健在だった
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スミレサイシン
日本海側のスミレだが長野・新潟など分布域は広い
毎年GWに白馬で出会うスミレだ
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テリハタチツボスミレ
タチツボスミレはどこでも見られる普通種のスミレだが、毎年通う新潟のフィールドのスミレは見た印象が少し異なる(花弁が幅広く大きく感じる)
葉に光沢があるので数年前からこのスミレはテリハタチツボスミレと認定している
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カタクリ
この花を見ないとその年の花のシーズンが始まらないというくらい意識して見に行く「春の花」
ギフチョウと季節がシンクロするので毎年新潟が初見となることが多い
今年は少しタイミングが悪かったようで枯れたカタクリが多かった
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマはカタクリより花の時期が早い
4月中旬には花が枯れていることが多いのだが、何故か今年はきれいな花が残っているショウジョウバカマが多かった
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タムシバ
木本ではあるが毎年同一時期同一フィールドで出会う花
ここ数年で何故か数が増えたように感じる
花はコブシと同様6枚構成で3枚ある萼片も白色である(コブシは花の下に葉が1枚付くがタムシバの花の下には葉が付かない)
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以上で「日本の春」のレポートは終わり
高齢者であるにもかかわらず往復600キロの道を夫婦二人で毎年ギフチョウ探索に出かけているが、実をいうと他に楽しみがある
寺泊の港で日本海の新鮮な魚を買い、農道の脇でツクシを摘んで、帰宅後一杯やる日本酒のために出かけるといって過言ではないのだ
もちろん「令和の春」にも遠征する予定である











by mustachio | 2019-04-20 18:00 | Comments(0)


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