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還暦からのネイチャーフォト

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2019年 05月 12日

ネパールの鳥(第1部)

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帰国後40日を過ぎてしまったが、「ネパールの鳥」の写真整理がやっと終わった
滞在10日間で確認できた鳥は235種程度だったが、撮影し同定できた鳥は140種
写真の出来もきっちりピンがあったものから、ピンボケで何とか種名が判別できる程度のものまでテンデンバラバラである

整理した基準は現地の野鳥図鑑(Birds of Nepal)なので掲載は図鑑分類順になるが、ブログとしては第1部から第7部までの連載となるのでご期待いただきたい


ムナグロシャコ Black Francolin
撮影地はチトワン国立公園
ジープサファリでの撮影でシャッターチャンスは一度しかなかった
シャコは地上にいることが多いので撮影は草越しになりオートではピント合わせが難しい
写真の出来が悪くて申し訳ないが、雄のシャコで精悍な風貌をしている
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セキショクヤケイ Red Junglefowl
ニワトリの原種に当たる赤色野鶏
東南アジアでは普通といいたいが、アジアでは鶏が放し飼いなので野鶏の撮影は結構難しい
写真の出来は最低レベルだが、他の国できれいなセキショクヤケイを撮影しているのでホームページ(喜寿からのネイチャーフォトライフ)をご参照ありたい
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インドクジャク Indian Peafowl
大雑把な見方をすればネパールの生物相はインド北部の生物相と同じである
インド北部に多いインドクジャクはネパール南部のチトワン国立公園にたくさんいた
子供のころ動物園で見た優雅なオスのディスプレーもしっかり撮影できたが、ネパールのクジャクは特にメスが元気だったような印象だ
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リュウキュウガモ Lesser Whistling-duck
インドからインドシナ半島に広く分布するアジアの鴨
かっては日本の琉球列島に棲息していたというが今は記録が絶えているようだ
首と脚が長いスマートな体型で、飛翔時に脚が尾の後ろまで突き出す鴨は日本では他に見られないという
ネパールでは南部に多くお釈迦様の生誕地ルンビニの池では大群が遊んでいた
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アカツクシガモ Ruddy Shelduck
こちらもアジアの鴨だが冬鳥として日本に飛来することもある
30年以上前になると思うが東京湾に飛来したこの鴨を家内のお供で幕張の海岸へ見に行った記憶がある
今はビル街と化した幕張の埋め立てが始まる前の話だ
ネパールではチトワンの川で優雅に遊んでいた
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アカボシカルガモ Indian Spot-billed Duck
日本のカルガモとは亜種レベルで異なるという
位置が遠いので写真ではわからないが顔の正面(嘴の付け根)にオレンジ色の斑があるのでアカボシというらしい
3列風切が白く目立つのも日本のカルガモとは別種のイメージである
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シマアジ Garganey
個人的にはシマアジというと食い物(魚)を想起する方だが、鳥のシマアジも魅力的な鴨だ
ユーラシア大陸からアフリカにかけて広範囲に生息し、日本でも旅鳥として春と秋に見られる
ただ数が少なく、いつもはるか遠い位置にいるので今までに満足な写真を撮ったことがない
今回は光線状態がいまいちだったものの比較的距離が近かったのでオス(成長)の白く幅広い眉斑がわかる程度に撮影することができた
場所はルンビニの池、3枚目はメス(または幼鳥)である
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コガモ Common Teal
ネパールの図鑑では Common Teal と表示されるが、Eurasian Teal のほうが正確だろう
ヨーロッパ・アフリカからアジアにかけて広く分布する鴨だ
季節のせいかネパールでは一羽しか見かけなかった
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カイツブリ Little Grebe
カイツブリも日本と共通種
ユーラシアからアフリカにかけて広く分布する
繁殖期が近いのか元気に水面を飛び回っていた
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スキハシコウ Asian Openbill
上と下の嘴の間に隙間ができるコウノトリ
インドやタイなどで普通に見られる鳥だ
ネパールではインドに近い南部の川で見られた
飛翔写真を何枚か撮ったが、嘴の隙間は飛んでいてもはっきりわかる
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エンビコウ Wooly-necked Stork
前に一度インドで出会っているがそれほど数が多い鳥ではないようだ
南アメリカにもエンビコウ(別名シロエンビコウ)という鳥がいるが別種である
アジアのエンビコウは別名シロエリコウで全体は黒く、首(襟)の部分が白く目立つ
写真を良く見ると襟の部分はフワッとして英名の通りWoolyだ
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コハゲコウ Lesser Adjutant
人間の場合、髪の毛の多少(ハゲ)と顔の造作は全く関係ないようだが、鳥の場合はハゲがつくと見事に人相(鳥相)が悪い
アジアのオオハゲコウ、コハゲコウやアフリカのアフリカハゲコウ、ハゲワシ類もすべてひどい顔をしている
インド同様ネパールにもコハゲコウが多かった
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クロトキ Black-headed Ibis
クロトキというとオーストラリアの市街地で普通に見られるオーストラリアクロトキを思い浮かべるが、アジアにもクロトキがいる(日本にも迷鳥として渡来する)
ネパールでははるか遠い川の岸辺で採餌していて、オーストラリアのように人の近くには寄って来なかった
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ゴイサギ Black-crowned Night Heron
日本との共通種
というかゴイサギはユーラシア・アフリカから南アメリカまで棲息するグローバルバードのようだ
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インドアカガシラサギ Indian Pond-heron
アカガシラサギは日本でも南西諸島などで見られるが、これは英名を Chinese   Pond-heron といい、東南アジアの鳥
Chinese と Indian がどう違うのかはよくわからない
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アオサギ Grey Heron
日本ならどこでも見られるアオサギだがアジアではどちらかというと生息域が北寄りでインド(南部)や南アジアでは見られないらしい
ネパールでは冬鳥だという
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ムラサキサギ Purple Heron
ムラサキサギも一応「日本の鳥」で南西諸島には定着している
アオサギより大きく迫力があるサギだがネパールでは結構数が多かった(生息域もユーラシア・アフリカと広い)
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アマサギ Cattle Egret
いわゆる「白鷲」の類は日本と共通のようでどこでも普通に見られた
アマサギは冬羽だったが英名の通り牛(水牛)への絡みが多かった(日本だと耕運機に絡むのだが)
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ダイサギ Great Egret
ネパールは乾季の終わり近くで田植えシーズンにはまだ早いようだった(普通麦とコメの二毛作らしい)
ダイサギは田んぼではなく池や川岸で見られた
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コサギ Little Egret
コサギも同様で数は少なく、見かけたのはルンビニ周辺だけであった
日本のコサギと同じコサギである
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アジアコビトウ Little Cormorant
コビトウなどというと変わった鳥を思い浮かべてしまうが、何のことはない普通の鵜より少し小さいだけの真っ黒な鵜である
カワウと比べると白い部分が少なく、顔から下のあごに当たる部分が白いだけだ
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カワウ Great Cormorant
内陸のネパールにはウミウはいないようなので英名は単純に Great Cormorant
アジアコビトウが留鳥であるのに対しカワウのほうは夏鳥だという
ルンビニ周辺は耕作地が多く池には多数のカワウがいた
3枚目のカワウの集団はポカラのフェワ湖で撮影したものである
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by mustachio | 2019-05-12 11:00 | Comments(0)


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