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還暦からのネイチャーフォト

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2019年 05月 13日

ネパールの鳥(第2部)

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第2部の構成は前半が猛禽類で、後半は鶴、ケリ、シギなど水辺の鳥になる
チトワン国立公園などネパール南部の撮影が多い

チョウゲンボウ Common Kestrel
チョウゲンボウは旧大陸(ユーラシア・アフリカ)に広く分布するハヤブサの仲間
繁殖地は北欧やロシアなど北国でネパールは越冬地になるようだ
ヨーロッパなどでは市街地にも営巣するようだが、ネパールでは山間部でしか見かけなかった
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カタグロトビ Black-winged Kite
アジアとアフリカに棲息する南方系のトビ
写真ではわからないが肩が黒いので「肩黒鳶」だ
インド他アジアの他地域で何回も黒い肩を撮影してているので、ホームページ(喜寿からのネイチャーフォトライフ)をご覧いただきたい

ちなみにこのカタグロトビは石垣島に定着して、立派な「日本の鳥」として認定されているようだ
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ウオクイワシ Grey-headed Fish Eagle
チトワンのジープサファリでウオクイワシをしっかり撮影した
アジアでは南部に多い鷲のようで以前ボルネオで出会っている
日本のオオワシやオジロワシなども立派な「魚食い鷲」だと思うが、魚を食う鷲は世界的には珍しいのだろうか
(今回ミサゴは確認しているが写真は撮れなかった)
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エジプトハゲワシ Egyptian Vulture
名前はエジプトハゲワシだがアフリカの鳥ではなくアジアに広く生息する
以前インドのタージマハール周辺で撮影したことがあるが、今回はポカラで巣の中にいる幼鳥を見ることができた
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ハゲワシといってもエジプトハゲワシは頭部が禿げていない
成鳥の写真でもはっきりわかるのでインドで撮影したブログにリンクを貼っておく


ヒマラヤハゲワシ Himalayan Vulture
昨年モンゴル南部で出会ったヒマラヤハゲワシに再会した
ヒマラヤを背後に控えたネパールだけあってこの鷲は国内全域に分布するようだ

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ミナミカンムリワシ Crested Serpant-eagle
和名をミナミカンムリワシとしているが、英名も学名も沖縄にいるカンムリワシと同一なので同じ種だと思う
チトワンのジープの上から近い距離で撮影したので、日本のカンムリワシよりは「巨大な」印象だったが...
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タカサゴダカ Shikra
小型の鷹でアジアでは普通種のようだが、今までインドで一度見ただけだと思う
高い木の上に悠然と止まっているタイプではなく、林の中から驚いてグレーの背中を見せながら飛び立つパターンが多いようだ
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ミナミツミ Besra
もともと野鳥は素人なのだが猛禽の飛翔となると同定は全くお手上げである
同行の鳥屋さんの判定に任せるしかないのだが、このミナミツミなどは写真と図鑑の絵が一致してなるほどと納得している
アジア南部に広く分布するツミのようだ
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ハチクマ Oriental Honey-buzzard
夏鳥としてあるいは春秋の「鷹の渡り」として日本でも見ることができるハチクマ
分布域は広くシベリア方面を繁殖地とするものもいるが、留鳥としてインドやインドシナ半島にとどまるタイプもいて興味深い
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ヒマラヤノスリ Himalayan Buzzard
今回のツアーではノスリをほとんど見なかった
カベバシリを探しに行った最終日のカトマンズ郊外でこのヒマラヤノスリを1羽見ただけである
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ボネリークマタカ Bonelli's Eagle
カワリクマタカ Changeable Hawk-eagle
クマタカ Mountain Hawk-eagle
クマタカ3種のうち「クマタカ」(写真3、4枚目)は日本のクマタカと同一種だという
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シロハラクイナ White-breasted Waterhen
鷲鷹が終わったのでこのあたりからは水辺の鳥が登場する
シロハラクイナはアジア南部の代表的な鳥(日本でも南西諸島には定着し普通に見られる)  といってもネパールでの出会いは一度だけだった
場所はチトワンのラプティ川、ホテイアオイが群生する岸辺で遊んでいた
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セイケイ Purple Swamphen
セイケイも分布域が広い
ヨーロッパ、アフリカ、南アジア、フィリピン、オーストラリアと南北アメリカ以外どこにでもいるような気がする
地域によって微妙に色が異なるのが面白いところで、昨年北部オーストラリアで見たセイケイは真っ黒だったが、ネパールのセイケイは色が薄くほとんどグレーだった
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バン Common Moorhen
わが家に近い石神井公園の池にもいるバンだが、この鳥もグローバルバード
旧大陸限定ではなくアメリカ大陸でも見られる(オーストラリアだけはいなかったように思う)
ルンビニの蓮の花が咲く池で遊ぶバンは神秘的な美しさがあった
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オオバン Common Coot
オオバンもグローバルバードでオーストラリアに多いがアメリカ大陸にはいない
ただ繁殖力(生命力)の強い鳥でどこへ行っても勢力を拡大しているようだ
そのうち対米進出があるかもしれない
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オオヅル Sarus Crane
昨年秋オーストラリアのアサートン高原で夕方の帰巣を観察したオオヅルに聖地ルンビニで再会した
世界最大の鶴である
亜種のレベルではシロエリオオヅル、ヒガシオオヅル、オーストラリアオオヅルと三つに分かれるようで、ネパールのオオヅルはシロエリオオヅルだ
真っ赤な首のすぐ下の部分が純白で紅白の対比が印象的だった
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カタグロツメバゲリ River Lapwing
ツバメではなくツメバ
羽(翼)の肘に当たる部分に爪があるケリでアフリカにツメバゲリ、アジアにカタグロツメバゲリがいる
以前インドのナメリ国立公園で爪羽が確認できる飛翔写真を撮っているが、今回はチトワン国立公園の川の浅瀬で静止状態を撮ることができた
肩が黒いのははっきり確認できる
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キトサカゲリ Yellow-wattled Lapwing
ルンビニでこのトサカゲリを見た時に以前何回も見ていると思って写真は適当にしか撮らなかった
後で考えてみるとどうもオーストラリアに棲むズグロトサカゲリと勘違いしていたようで、アジアのキトサカゲリは初めて見たのではないかと思う
どちらも黄色い嘴の付け根に黄色い肉垂があるトサカゲリだ
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比較のためにタスマニアで撮影したズグロトサカゲリのブログ(記事は最終項)にリンクを貼っておく
当時のコメントにある「ズグロトサカゲリはアジアにもいる」というのはどうも間違いのようだ

次回チャンスがあればキトサカゲリのしっかりした写真を撮りなおしたい


インドトサカゲリ Red-wattled Lapwing
インドトサカゲリはインド限定ではなくタイなどアジアに広く分布する
目や嘴など目立つ部分が真っ赤なのでキトサカゲリとは印象が違うのだが他の部分は全く同じようなので、頭の中でキトサカゲリ、ズグロトサカゲリとの混同が生じたようである
ネパールではルンビニでインドトサカゲリを撮影した
写真が不鮮明なので、過去にインドで撮影したインドトサカゲリの写真があるブログにリンクを貼っておく
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アオアシシギ Common Greenshank
ルンビニ周辺の池では渡りをするシギ類が見られた
繁殖地は北欧やシベリアなどユーラシア大陸の北部で、冬はアフリカやアジア南部で暮らすため日本は旅鳥として通過するシギたちである
こちらはアオアシシギで間違いないと思う
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タカブシギ Wood Sandpiper
とりあえずタカブシギとしたがクサシギの可能性もある
クサシギの英名は Green Sandpiper で脚が黄緑だというが、写真の鳥の足の色を黄色とみるか黄緑と見るかは微妙なところだ
こちらは学者でもないのでどちらかということにしておく
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アジアレンカク Bronze-winged Jacana
レンカクといえば関東地方にも迷鳥として飛来したことがある尾の長いスイレンの葉の上を歩く優美な鳥のことだが、実はインドなど南アジアにはレンカクとアジアレンカクの2種が棲息する
アジアレンカクのほうは尾が短く武骨なイメージの大きな鳥だがレンカクより数が少ないらしい
ただ自分の経験ではインドで2回アジアレンカクのほうを見ており、レンカクのほうは日本(茨城県)のほかは本場の台湾とスリランカで出会っただけである
今回のネパールでも美しいレンカクとの出会いがなく、写真を撮ったのはアジアレンカクだった
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by mustachio | 2019-05-13 15:00 | Comments(0)


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