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還暦からのネイチャーフォト

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2019年 09月 26日

ジャワ島東部探鳥記vol.1旅程・植物編

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9月初旬、インドネシアを旅してきた
回った先はジャワ島の東部、旅の主目的は野鳥の撮影である
インドネシアはけして初めての国ではなく、ビジネスとして仕事現役時代に数回訪問し、リタイア後もバリ島とワイゲオ島・西パプアに出かけている
ジャワ東部は初めてのエリアだったが旅行社のバードフォトツアーに参加したのでお任せの気楽な旅ではあった

自分のブログでは探訪した地域の自然や人々の生活をトップにご紹介するのを慣行にしているが、今回の旅は野鳥撮影のためにハイドで待機したりする時間と車(マイクロバス)での移動時間がやたら長かったのとインドネシアが慣れた国だったこともあって強いインパクト(新鮮味)が感じられなかったため、旅行記の第1巻を纏める意欲がわかず、着手するまでに3週間もかかってしまった

パスルアン・バトゥ 森林地帯
ご存じかと思うがジャワ島は東西に長い島で首都のジャカルタは島の西端にある
今回探訪した東部には国内便で東へ戻る形になり、中心都市はスラバヤだ
スラバヤは大都市なのだが、鳥のツアーは市内観光など一切せず南のパスルアンまでマイクロバス(下の写真の赤いバス)で移動し森林地帯から旅程が始まる
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野鳥の観察フィールドは標高1000m以上の森林地帯
9月といえば太陽が赤道の真上に来る真夏だがこの地域は昼でもTシャツ1枚では寒い
道路のすぐ脇からジャングルが広がる自然豊かなエリアでジャングルの向こうには活動する火山が見える
このフィールドで2日間、われわれはヤイロチョウやジャワクマタカなどを待機し撮影した
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前の写真でお判りのように周辺には長大な滝が落ちており渓谷は深い
その渓谷には鉄骨の頑丈な橋が架かっていて、われわれはその橋の上からジャワクマタカを観察した
ところがその橋は現地の若者たちのデートスポットにもなっていてカップルがひっきりなしに単車に乗ってやってくる
イスラムの世界では女性は頭にスカーフのような被り物をして髪の毛を隠すのがルールのようだが、デートの女性たちは単車用のヘルメットはつけてもスカーフ(サリー)はつけていなかった
(橋で撮影したクマタカの写真はのちほど野鳥編でゆっくりご紹介したい)
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続く写真は第2日目のレストラン(第1日目は深夜午前様のホテル到着で宿泊のみ)とレストランの前の公園の電飾
街にはまともなレストランなどなく、食料品が並べてあるような店で夕食を食べた
最大の惨劇はビールが手に入らなかったこと
イスラム圏なので当たり前といえば当たり前なのだが、インドネシアでもジャカルタやバリ島などの観光地では外国人は普通に酒が飲める
ところがジャワ東部では外国人を全く見かけることがなく、酒を売る店が存在しないのだ
飲食店でも酒類の提供が判明すればすぐ営業停止だそうで、この日を皮切りにわがパーティーは3,4日の間ドライデイズが続くことになった
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ジャワ島東端へ

ツアー3日目はバトゥでジャワミヤマテッケイやスンダルリチョウなどを撮影した後東へ向かう
さすがにこの道は途中宿泊地のジェンベルまで5時間、さらに東端のバルラン国立公園までも同じように時間がかかる
大した写真はないのだが車窓からのコンデジ撮影画像をアップしておく
インドネシアは火山の国で富士山に似た「ジャワ富士」的な山が多いことを改めて認識した

ジャワ島も東端まで行くと目の前にバリ島を見ることができる
国立公園ではマクジャクやソデグロムクドリなど希少種の野鳥を観察することができた
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西へ戻り南の海へ
ツアーの後半はまた西へ引き返し南の海に向かう(海はインド洋だ)
実をいうと鳥に関しては「外れ」で、期待したシラオネッタイチョウやマミジロアジサシを見ることができなかったが食堂では「海の幸」を堪能することができた
この後マランの街に宿泊し、翌日は田園の中に設営されたハイドでカワセミ類を観察した後、スラバヤに戻りジャカルタを経て帰国した
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ジャワ東部の人々の生活
前にも触れたのだが今回のツアーは鳥を待って待機する時間とマイクロバスでの移動時間がべらぼうに長く、現地の人々との触れ合いはほとんどなかった
したがって車窓からの観察がほとんどになるが、東部ジャワの人々の「印象」だけを整理しておこう
町の生活は車に依存することが多いようだ
メインは2輪車だが4輪車も数が多くほとんどが日本車だ(インドネシアは車が左側通行で日本車はピッタリのようだ)
インドほどではないが道路は渋滞でなかなか前へ進まない
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意外だったのがコンビニの普及
どの町へ行ってもチェーン店のコンビニがあり日用品は(酒を除いて)すべて調達できるようだ
われわれのような旅行者はこのコンビニをトイレ休憩のポイントとして利用することができる(日本ほど清潔ではなく男女共用の個室が一つあるだけで柄杓で水を流す手動水洗ではあるが)
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子供たちは「制服」が一般的のようだった
女子学生はサリー(スカーフ)の上からキャップをかぶっていたが、リゾート(といってもプールのような水浴び場)では頭髪を隠さない女性も見受けられた
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びっくりしたのは路上の朝市
野鳥観察の都合からジェンベルの宿舎を出発したのは早朝の4時頃だったが、路上では真っ暗な中で朝市が開かれていた
野菜主体の物々交換かもしれないが、一般の人々の生活がこんな時間から始まっているのは全く意外だった
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ジャワ東部の植物
季節のせいか植物(花)は少なかった
高山植物を別にすると日本でも野生の花は春に多く夏は少ない
密林の多い南国では葉が茂りすぎて花が少ないのは当然なのかもしれない
目に着いた野草(木本の花が多い)の写真を何枚かアップするが、図鑑もないので名前を調べようがない
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エンジェルトランペット
唯一名前がわかるのがエンジェルトランペット
日本名はキダチチョウセンアサガオで原産地はアメリカのようだがアジアに広く分布している
ただこの植物は熱帯の花ではなく低温地の花なのでネパールなどアジアの高地に多い
ジャワでも標高1000m以上の高地に咲いていた
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オオカッコウアザミ
こちらも原産地はアメリカでアジアでは帰化植物になる
といっても生命力が強い植物のようでアジアに広く分布し、ネパールの都市部の公園では一面紫色が広がっていた
ジャワ島では群生は見られなかったがところどころで出会った
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コーヒーの花と実
インドネシアはコーヒーの産地である
コーヒーの木は人為的に栽培されたものだが、見つけたのは広大な農園ではなく普通の山の中に数本が花と実をつけていた
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上弦の月
バードウォッチングでは夜探(よるたん)といってフクロウ類を日没後に探索することがある
ジャワ島ではジャワガマグチヨタカなどを探したが、その時に見た上弦の月は日本で見る時とだいぶ形が違うような感じがした
南半球のせいだからだろうか
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ジャワ的な風景
ジャワのイメージを意識させる風景写真がこれ(車窓からのコンデジ撮影だが)
空にイワシ雲、遠くにアスピーテ型の火山、近景は黄色く色づいた棚田である
インドネシアでは年に3、4回も米が獲れるので特に季節感はない
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by mustachio | 2019-09-26 21:00 | Comments(0)


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