還暦からのネイチャーフォト

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2019年 10月 19日

2019上信の秋(昆虫編)

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今年の秋もすでに後半に入った
とにかく暑い秋、雨の多い秋だったことは間違いない

9月初めにはジャワ島遠征で日本を留守にしたが、帰国後は東京と群馬の2拠点で「今年の秋」を過ごした

9月の野反湖
9月中旬群馬滞在時は久しぶりに野反湖へ出かけた
今年は6月上旬に野反湖でシラネアオイを楽しんだが、その後3ヶ月もブランクが生じていた
つまりニッコウキスゲなど夏の花のシーズンには出かけていないのだ
9月の野反湖はヤナギランやマルバダケブキなど見慣れた花たちはすでに枯れてしまっていたが、秋の花はまだまだ元気だった
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10月のバラギ湖
バラギ湖へは10月初旬に出かけた
山荘から近いので行くのは簡単なのだが、最近では観光地化が進み、ある意味で「自然環境」が劣化して出かける楽しみが薄れてしまっている
(それでも今回は大型の蛾との出会いがあったので後にご紹介する)
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美ヶ原と八島湿原
晴天が続いたのでバラギ湖を散策した翌日、早起きして信州へ遠征した
(土曜日だったが上州から信州への道は渋滞もなく快適だった)
美ヶ原は10年ぶりくらいだと思うが、景観は依然とあまり変わらず北アルプスや八ヶ岳方面への展望を十分満喫することができた
ただ標高が高いこの地域では「秋」が終わって「冬」が始まっている
ついでに足を延ばした八島湿原も同様で風景写真を撮ることはできたものの、ネイチャーフォトの対象に関しては収穫が少なかった
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以上で「風景写真」は終わり
ここから本編(ネイチャーフォト)の昆虫編となる

クスサン
正直に言って標高1000m地帯の秋の昆虫(特に蝶)は面白くない
要するに「夏の生き残り」がほとんどで、見た目もみすぼらしい個体が多いのだ

と思い込んでいたが、意外と10~11月に発生する大型の蛾がいるということを今回勉強した
その「大型の蛾」というのがクスサンなどヤママユの仲間である
今までにオオミズアオやエゾヨツメなどを撮影しこのブログでも取り上げているが、オオミズアオは夏、エゾヨツメは春の成虫発生である
クスサンはヒメヤママユと同様、秋の蛾だそうで、今回出会ったのも元気な個体だった

見つけた場所はバラギ湖畔のトイレ、それも女子トイレで第一発見者は私ではなく家内である(前の晩に灯火に集まってきた個体が朝まで残っていたらしい)
周囲には誰も人がいなかったので多少マナー違反で撮影をさせてもらった
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ヒメヤママユ
クスサンを見つけた現場にもう1種、ヒメヤママユがいた
クスサンよりやや小型で翼長は10cmくらい
胴体部分の赤色が目立つのでクスサンよりは派手なイメージである
実をいうとクスサンもヒメヤママユも初見で、改めて大型の蛾の美しさと迫力に圧倒された
「日本の蝶」はほとんど制覇(撮影済み)してしまったので来年からは蛾の世界も覗いてみようと思ったが、蛾は蝶よりも一桁種類が多いのでわが年齢を考慮すると制覇はとても無理のようだ
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イカリモンガ
前翅裏面にオレンジ色の錨型の紋があるのでイカリモンガ
群馬の高原では普通の蛾で、野反湖でもバラギ湖でも毎年晩夏になると数が多い
蝶のように昼間花に集まる蛾で、今年の秋も色々なところでお目にかかった

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キチョウ
昔はキチョウだったが何年か前にキタキチョウとミナミキチョウにスプリットされたので正確にはキタキチョウである
東京でも見られる普通種だが標高の高い地域でも健気に生息している
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モンキチョウ
図鑑では都市部でも普通に見られると記述されているが、個人的な感覚ではモンキチョウは山岳性の蝶だと思う(少なくとも約80年の間、東京の公園でモンキチョウを見た覚えはない)
子供のころの記憶ではモンキチョウは別名をオツネンチョウ(越年蝶)といい、成虫越冬をすると理科の教科書に出ていたのだが、最近ではキチョウと異なり、モンキチョウは幼虫越冬であることが確認されている
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ヤマトシジミ
ワレモコウにシジミチョウが止まっていたので一瞬ゴマシジミかと思ったが、ごく普通のヤマトシジミだった(ヤマトシジミとゴマシジミは大きさがだいぶ違うが裏面の斑紋はよく似ている)
ゴマシジミはワレモコウを食草とするが、絶滅危惧種でおそらく昨近の群馬県には生息していないと思う
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ルリシジミ
ヤマトシジミほど普遍的な存在ではないが、ルリシジミも生息域が広い
都会地でも山岳地帯でも姿を見かける
この蝶は食草にバリエーションがあり、環境対応能力が強いためだと思う
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ベニシジミ
このベニシジミも子供のころから慣れ親しんだ蝶
さすがに都内(区部)ではあまり見かけなくなったが、郊外に出れば今でも出会いがある
群馬の各フィールドでもまだまだ健在である
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ゴイシシジミ
幼虫が竹・笹に着くアブラムシを食う肉食系のシジミチョウ
子供のころは都会地でも社寺など笹の茂みがあるところでは結構姿が見られたが、都会からは姿を消してしまった
一方、山岳部ではクマザサなど笹の勢力が強くなり、ゴイシシジミの数は減っていないように思う
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ウラナミシジミ
ゼフィルス以外のシジミチョウでは大型の部類なので、小学校時代の遊び仲間
ただこの蝶に出会うのは(東京では)季節的に秋季限定だった
もともと南の蝶で、日本では春から秋にかけて世代交代を繰り返しながら北上して来るため、海岸などの南部地域を除く関東地方では秋の蝶になる
今年の秋は美ヶ原や八島湿原など花が少なくなった信州の高原でウラナミシジミを数多く見かけた
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ミドリヒョウモン
「老残」という表現がピタリと来るが、これがこの時期(10月初旬)のミドリヒョウモンの実態である
撮影場所はバラギ湖畔、オスの姿は見当たらず吸蜜しているのは産卵を終えた(はずの)メスばかりだった
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アサギマダラ
ヒヨドリバナが終わり、ピークは過ぎていたものの9月中旬の野反湖はまだアサギマダラが健在であった
これから暖かい地域に移動して行くのだろうか
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クジャクチョウ/アカタテハ
こちらも9月中旬の野反湖だが、クジャクチョウもアカタテハも新鮮な姿のまま登山道で遊んでいた
どちらも越冬蝶で季節的にはまだまだ余裕がある時期だ
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イチモンジセセリ
同様に9月中旬の野反湖
夏の間はオオチャバネセセリが多いエリアなのだが、いつの間にかセセリチョウはイチモンジセセリに変わっていた
ウラナミシジミと同じようにこのイチモンジセセリも世代交代を繰り返しながら北上し、秋になると急に数が増える蝶である
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アキアカネ
秋の昆虫の締めくくりは月並みだが赤トンボになった
10月初旬、美ヶ原では多数のアキアカネが水溜りに産卵していた
例外もあるが大半は連結態の産卵である
地表をバックに飛翔個体を撮影するのは難しい
オートフォーカスにするとバックの草などがピンを拾ってしまうからである
周囲の一般観光客の方からは不審の目で見られていたかも知れないが、道端で長い時間を過ごしてしまった
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by mustachio | 2019-10-19 15:00 | Comments(0)


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