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還暦からのネイチャーフォト

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2021年 05月 10日

粟島探訪記 vol.3

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「粟島探訪記」はここからが本論である
われわれが日本海に浮かぶ新潟の島に足を運んだのは野鳥の観察・撮影が目的なのだ
この時期、野鳥たちにとっては移動のシーズン、日本で冬を過ごした冬鳥は繁殖のためシベリア方面へ渡って行き。南国で冬を過ごした夏鳥は繁殖のため日本に帰って来る
日本海に浮かぶ島々は渡りの中継地として多様な鳥たちが入って来て出ていく
特に春の渡りの時期は繁殖のため先を急ぐ関係から長居はしないようで、珍しい鳥が入って来てもすぐ抜けてしまうという博打的な面白さがあるようだ

今回粟島で出会った鳥はほとんどが小鳥で分類的にはスズメ目の鳥たちだった

ハクセキレイ
ハクセキレイはユーラシア・アフリカ大陸に広く分布し亜種がおおい
日本で基本的に見られるのは亜種ハクセキレイで留鳥または漂鳥(国内を季節移動する)
亜種タイワンハクセキレイも渡りの途中日本で見ることができる
写真1、2枚目は亜種ハクセキレイで背中が黒いが、3、4枚目は亜種タイワンハクセキレイで背中がグレイである
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ジョウビタキ
ジョウビタキは日本で冬を過ごし、夏はシベリア方面へ移動して繁殖する
粟島ではメスのジョウビタキを確認したがオスは見かけなかった
オスはメスより早く繁殖地へ移動し、テリトリーを確保してメスを待つという
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ノビタキ
こちらのノビタキは夏鳥
南国で冬を過ごし日本(主に中部以北)で繁殖する
北海道などへ渡る個体にとっては粟島は通過点だ
今回出会ったのはメスだけだったが至近距離でアップが撮影できたので可愛い姿を見ていただきたい
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クロツグミ
遠いので写真はいまいちだがクロツグミを見つけた
こちらも夏鳥で群馬県の山荘近くにも出没するが撮影は結構難しい
真っ黒な鳥に見えるが体下面は白く黒い斑がある
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アカハラ
同じくツグミの仲間で中部地方以北では夏鳥として繁殖し中部地方以西で冬鳥として越冬する(国内移動だけで漂鳥にもなるようだ)
グリーンをバックにするとオレンジのボディはなかなか美しい
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ツグミ
ツグミ科の代表格になるただのツグミ
東京近郊では3月ごろに北へ旅立って行ってしまったツグミが粟島にはたくさんいた
ここでも近いうちには抜けてしまうのだろう
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エゾムシクイ
エゾムシクイは夏鳥
冬はインドシナ半島などで過ごし北海道や中部地方など日本の北部で繁殖する
さえずりは高音で特徴的だ
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ホオジロ
ホオジロの仲間は基本的に渡り鳥なのだがご本家のホオジロは留鳥または漂鳥で日本で繁殖する
粟島のホオジロは定着しているわけではないようだ
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ホオアカ
粟島にはホオアカもいた
北海道や中部地方の山岳地帯で夏に出会う鳥である
距離が遠かったので良い写真は撮れなかった
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カシラダカ
カシラダカもホオジロの仲間、姿形もよく似ている
シベリアなどユーラシア大陸北部で繁殖するので日本では冬鳥になる
つまりわれわれが目にするのは普通冬羽なのだが粟島のカシラダカはもう夏羽(繁殖羽)に変わっていた
次の写真の内2枚目はオスだが頭が真っ黒なのがよくわかる
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ミヤマホオジロ
ミヤマホオジロは冬鳥
喉と眉班が黄色で可愛いので群馬や長野に撮影に行くのは冬の寒いころである
粟島で出会ったミヤマホオジロはメスばかりだった
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アオジ
今年の2月、埼玉の北本自然公園で至近距離のアオジを撮影した
そのアオジに粟島で再会した(一部はシベリアアオジと呼ばれる亜種である)
近い距離ではなかったが数は多かった
日本では国内を南北移動する漂鳥のようだ
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アトリ
アトリは冬鳥
黒とオレンジのメリハリの利いたデザインで冬の軽井沢などでは普通に見られる
ただ冬羽では全体的に淡色なのがいまいちで夏羽(繁殖羽)のほうが黒がはっきりしてアトリらしくなる
北へ移動中のアトリはもう夏羽に変わっていて迫力があった
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カワラヒワ
関東地方でも普通に見られる鳥なのでインパクトはないが粟島でもカワラヒワがいた
完全な留鳥ではなく国内では南北移動があるようだ
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ベニヒワ
ベニヒワは北国の鳥
ユーラシア大陸にも北アメリカにも棲息するが渡りの移動は北半球北部地域内限定で、日本でも北海道や本州北部などに冬鳥として確認できる程度のようだ
2015年に冬の北海道でベニヒワを撮影したことがあり、今回粟島で再会を果たすことができた
警戒心が強く接近できないので手持ちの望遠レンズ撮影だが、撮影した写真の数が多いので披露しておきたい
残念なのはメスばかりしか撮れなかったことで前日まではオスが見られたという情報がある(メスだけでも見られてハッピーと考えるべきかもしれないが)
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ベニマシコ
こちらも超遠距離でクリアな写真ではないが、オスのベニマシコも撮影した
色彩の美しさだけは表現できているのだが
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ムクドリ
東京の自宅近くでも日常的に見られるムクドリなので留鳥のイメージが強いが渡り(南北移動)をするようだ
粟島での滞在期間はあまり長くなくてすぐに抜けてしまうという
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by mustachio | 2021-05-10 22:00 | 野鳥 | Comments(0)


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