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還暦からのネイチャーフォト

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2023年 03月 28日

桜が咲いて、いつもの春が(東京編)

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2023年、今年の東京の「桜満開」宣言は3月22日だった  侍ジャパンがWBCで優勝を決めた日である
その5日ほど前、日本チームが前夜東京ドームでイタリアを破りアリゾナへ向かった日になるが、我が家の町内にある石神井公園を1時間ほど歩いて1周してきた
石神井公園は近隣の「桜の名所」であり、コロナ前は歌舞音曲の規制はあったものの飲食を伴う花見は恒例行事になっていた
過去のブログを確認してみても、桜の時期にカメラ片手に公園を歩くのは欠かしたことがないようだ
まあ都内の公園なのではじめてお目にかかるような希少動植物が期待できるわけはなく、今年の巡回でも観察対象は例年と変わりがなかったが、これが「いつもの春」と理解している
今年もその「いつもの春」を記録しておきたい

桜(ソメイヨシノ)
靖国神社の標準木の桜が開花してから3日後だったので、石神井公園の桜も3分咲き程度だった
それでも場所によって違いがあり、三宝寺池厳島神社脇の桜は満開に近い状態である
ウィークデイのせいもあり野球場脇の広場では場所取りのブルーシートは見られなかった
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コブシ
石神井公園のコブシは桜と花期がシンクロしているようだ
同じモクレン科でもハクモクレンは桜より開花が早く、桜の時期には花が枯れて茶色になっていることが多い
コブシとハクモクレンは外見がよく似ているが、コブシのほうは花の付け根に1枚若葉をつけるのが特徴で、今年もこの緑色の若葉に出会うことができた
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ボケ
ひょうたん池の近くにあるボケは1本の木が赤と白の花をつける
写真はいずれも同一木で、ほとんど満開だった
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ヒュウガミズキ
トサミズキ科の植物
トサミズキは穂状花序につく花が7~8個と多いがヒュガミズキのほうは1~3個である
公園樹として植えられたものだが薄黄色の花がちょうど見ごろだった
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レンギョウ
濃い黄色のレンギョウの花も見ごろだった
この花は中国原産でモクセイ科
高速道路の脇などに植えられていることが多く、これからは目にする機会が多い
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ヤマブキ
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」太田道灌にまつわる歌として有名だが、ここ石神井公園にある石神井城址は昔城主の豊島氏がその太田道灌に滅ばされた城であった
この日観察したヤマブキは残念ながら八重咲ではなく一重咲きだった
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ユキヤナギ
ユキヤナギはシモツケの仲間でバラ科である
庭木や公園樹として目にする機会は非常に多いが、野生のユキヤナギというのはあまり見たことがない
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コハコベ
ハコベは春から秋まで花を咲かせるのだが「春の七草」にもカウントされており、イメージとして早春の花だ
コハコベとハコベの識別は難しいが茎の部分が赤紫だったので一応コハコベということにしておく
花弁は2裂するので、5弁花だが花弁10枚に見える
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ナズナ
昔は住宅地に普通に見られた野草なのだが、住宅地の地面が砂利敷きになって目に入らなくなった
生育しても「雑草」としてすぐに抜かれてしまうのだろう
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フキ
都会では春の進行は早い
フキノトウの状態はとっくに終わって周囲には葉が茂り一面フキ畑状態だった
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セントウソウ
毎年この時期に同じ場所で出会うセリ科植物
花弁が内側に曲がり、雄蕊が大きく突き出しているのが特徴だ
セリ科植物は識別が難しいが、春に咲くものが少ないので、このセントウソウとシャク(5枚の花弁のうち1枚だけが大きい)は頭に入っている
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ニリンソウ
白い花つながりでニリンソウ
イチリンソウ(イチゲ)には可憐なイメージがあるが、ニリンソウのほうは逞しさが感じられる
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ヒトリシズカ
ヒトリシズカとフタリシズカはどちらもセンリョウ科の植物
ヒトリシズカは花穂が1本で花被がなく、白色糸状の雄蕊が目立つ
フタリシズカのほうは少し花期が遅くまだ花は咲いていない
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ヒメウズ
漢字で書くと姫烏頭
烏頭はトリカブトのことだ
トリカブトと同じキンポウゲ科でオダマキに近い(花は5ミリほどと小さいが形状はオダマキの花に似ている)
山野に結構多い植物だが小さいので見逃すことが多い
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ミツガシワ
石神井公園の三宝寺池にはミツガシワが自生している
3月なので少し早すぎると思っていたが、遠いところに1株だけ花が咲いているのを見つけた
花の盛りは1か月ほど先になると思う
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カントウタンポポ
都会地では外来種のセイヨウタンポポが多くカントウタンポポに出会うケースはあまりないのだが、石神井公園では柵で保護されている場所があり、しっかり残っている
写真を撮るときは反り返っていない総苞を確実に写さなければいけない
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クサノオウ
5~6月にも見られるクサノオウだが花期は長く寒いうちから咲き始める
ここでは毎年3月には鮮やかな黄色の花を見ることができる
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タチツボスミレ
このフィールドはスミレ類が少ない
毎年目にするマルバスミレなどは今回見当たらず、タチツボスミレを1株見ただけだった
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セリバヒエンソウ
この植物は外来種で、それも比較的新顔だ(われわれが子供のころは植物図鑑でも見た記憶がない)
繁殖力が強いのでいろいろなところで出会うが、石神井公園のセリバヒエンソウはかなり大型で存在感がある
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オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリは多数咲いていたが、花が小さく別種の可能性も検討してみた
しかしタチイヌノフグリなら花柄がないはずだし、萼のふちに長毛があるフラサバソウでもない
在来種のイヌノフグリは花の色がもう少し赤いと思う
結局ただのオオイヌノフグリという結論に戻ったのだが、曇天で花が開いていないため小さく見えただけなのかもしれない
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キランソウ
シソ科の植物で、花は他のシソ科と同じ形態(構造)だが茎は立ち上がらず全体が地面にべたっと広がるのがこのキランソウ
花の色は濃い紫色でインパクトがある
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シャガ
シャガも咲き始めていた
根茎を伸ばしてどんどん増えていく傾向があり、石神井公園でも小群落を構成している
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ヒメオドリコソウ
普通の「春の花」なのに今年はなぜか機会に恵まれず初めて出会ったような気がする
必ず群生するのでこれからはおそらく嫌になるほど目に入って来るはずだが
(葉が緑色のものと赤紫のものを撮影した)
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レンゲ(ゲンゲ)
昔は水田の緑肥用として栽培された植物
50年ほど前、仕事の関係で北九州に住んでいたころは、春になると郊外にピンク色のレンゲ畑が一面に広がっていたものだが、今では見るのが難しい
石神井公園では数株だがレンゲが保護育成されていて毎年お目にかかることができる
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カラスノエンドウ
東京の郊外でも普通に見られる普通のマメ科植物
といっても今年初見だと思う
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ジロボウエンゴサク
エンゴサクの仲間は東京近郊のフィールドで見つけるのは難しいように思う
石神井公園では柵の中に保護されており「ジロボウエンゴサク」という名札もつけられていた
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アマナ
こちらも名札の付いた保護育成対象
カメラをもって野山を歩き始めて20年以上になるが、フィールドで自然のアマナに出会った記憶がない(キバナノアマナは何度も撮影しているが)
淡いピンク色で花が大きいため自然の中では盗掘対象になってしまうのだろう
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カルガモ
今年は春が早いせいか三宝寺池には留鳥のカルガモしかいなかった
オナガガモやコガモなどは北へ飛び立ってしまったようだ(マガモはメスが少し残っていたが写真は撮らなかった)
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キンクロハジロ
ボート池の常連であるキンクロハジロはまだ残っていた
例年桜満開のころにも居座っているが間もなく北へ向かうはずである
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アオサギ
冬鳥が去ってしまうと留鳥の天下
アオサギはのんびりと魚を採っていた
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オオバン
オオバンも健在
ここのオオバンはそれほど数が多くなく池の隅の暗いところでひっそりと暮らしている
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バン
バンは久しぶりの対面
石神井公園に来る頻度が少ないこともあるが、ここでは5、6年ぶりの再会のような気がする
日本全体で見てもオオバンは減っていないのにバンは激減しているように思う
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カイツブリ
カイツブリも健在だった
最近は確認していないが毎年産卵・子育てが続いているようだ
三宝寺池の橋の上で遭遇したので上から目線のショットになった
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by mustachio | 2023-03-28 18:30 | 生態写真 | Comments(0)


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