還暦からのネイチャーフォト

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2019年 02月 15日

富士花鳥園の鳥たち

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2月8日午後、富士五湖周遊を終えた脚ですぐ先にある朝霧高原へ向かった
行く先は「富士花鳥園」
1年半ほど前の夏に訪ねた「掛川花鳥園」の姉妹店である
どちらもフクロウやインコなどの飼育野鳥を展示するいわば動物園のようなもので、被写体はネイチャーフォトの対象外なのだが、間近に生きた野鳥が見られ写真も撮影できるので生き物好きにとっては楽しい場所だ
(掛川花鳥園訪問時のブログにリンクを貼っておく)

今回の旅行については昨年の内から日程を決めていた
「富士花鳥園」は当日が悪天候だった場合の保険的訪問先だったのだ
幸い、天候には恵まれ富士の雄姿を堪能できたのだが、時間的余裕があったのでちょっと寄ってみたというところである

「富士」のほうは「掛川」より規模が小さく、野鳥の種類も少なかったが、それなりにポートレート撮影を楽しんできたのでネイチャーフォトブログの「番外編」として整理しておきたい

園内にはベコニアなどの植物も展示も多かったが園芸種ばかりなのでいちいちシャッターは押していない
例外的に撮影したアッサムニオイザクラは今年3月ネパール遠征を計画しているため、予習として記録したものである
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ヨゲンノスリ
トップバッターはヨゲンノスリ  タカ目タカ科ノスリ属の猛禽である
分布する範囲は不明だが少なくともアフリカには棲息するノスリで、昨年タンザニアで野生のヨゲンノスリに出会い写真も撮れている
精悍なイケメン顔で人気のある鳥で、富士花鳥園ではバードショー(鳥が飼育員の腕から飛び立ち庭園の中を往復飛行するショー)の主役になっている
まずは飛行する雄姿をご覧いただきたい
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ハリスホーク 、セイカーハヤブサ
園内にはヨゲンノスリ(1、2枚目)のほかハリスホーク(3枚目)という鷹やセイカーハヤブサ(4枚目)という隼も飼われていた
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余談になるが、今年初めてのネイチャーフォト撮影旅のテーマが富士山になったので、おめでたい初夢の基本要素になる「一富士二鷹三茄子」が頭に浮かんだ
富士花鳥園立ち寄りは「二鷹」をイメージしたものでもある
問題は「三茄子」だが、訪問地山梨県は「ほうとう」が名物でほうとうには必ずカボチャが入っている
関東では昔からカボチャを唐ナスと呼称する習慣があり、昼飯にしっかり「ほうとう」を食して三題噺の完成ということにした

花鳥園のインコたち
インコやオウムは飼育に適した野鳥のようでフリーケージの中を自由に飛び回るインコたちを撮影することができる.....はずだのだが、残念ながら当日はケージのリフォーム中でインコたちは檻の中に収められていた
トップのオオハナインコ(写真は♂)は掛川花鳥園で最初に出会ってからニューギニアとオーストラリアのヨーク半島で野生の個体を撮影している
特に昨年秋のヨーク半島では赤(♀)と緑(♂)のツーショットまで撮影しているので、ここでの再会はうれしかった
以下はショウジョウインコ、キスジインコ、ルリコンゴウインコである
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ケープペンギン
動物園には「人間の身勝手により野生の動物を拘束する」という嫌いな面と、「動物を人間に紹介し自然との親密性を育む」という前向きな面があり、複雑な存在なのだが、とにかく自然な状態で出会ったことのある動物たちに動物園で再会するのは楽しい
このケープペンギンは南アフリカのケープタウンにたくさんいた
といっても、もう6年前の話で新聞報道によればケープタウンのペンギンも今は数が激減しているという
富士花鳥園でも個体数は少なく寂しげな感じだった
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メンフクロウ
掛川花鳥園もそうだったが富士花鳥園のほうも主役はフクロウ類のようだ
フクロウ類は檻の中ではなく、比較的暗いガラス(透明アクリル)張りの個室にいるので露光感度の向上した昨近のカメラだと写真は撮りやすい
ただ、動きが少ないので単調なポートレートになってしまうのはやむを得ないところだ
このメンフクロウ(英名 Barn-owl)はほとんど全世界に分布する普通のフクロウなのだが、個人的にはちゃんとした写真が撮影できていない
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ニセメンフクロウ
東南アジアに棲む森林性のフクロウ
森の中で狩りをするため邪魔にならないよう翼が丸く短いそうだ
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ハイガオメンフクロウ
このフクロウはカリブ海の島限定の固有種
絶滅が危惧されるレアバードのようだ
フクロウだからしょうがないのだが、全く目を開けずに昼の間をすごしているようだった
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シロフクロウ
ハリーポッターなどに出てくる有名なフクロウ
7年前にはこのシロフクロウを見にカナダまで出かけている
野生にシロフクロウは顔が白くても体に褐色の斑が多かったと思うが、花鳥園のシロフクロウは全身が純白に近かった
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カラフトフクロウ
名前はカラフトフクロウなので北海道あたりに出没してもよさそうなものだが、日本の野鳥図鑑には出てこない
ロシアを中心に針葉樹林に棲むフクロウで、こちらも7年前フィンランドの森で出会っている(望遠レンズで撮影する距離だったが雛の写真まで撮れている)
髭おやじのような漫画チックな姿はいくら見ていても飽きない
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オナガフクロウ
こちらも北半球針葉樹林帯に棲むフクロウ
わが家では「ホーカル」の呼称で通る
7年前に参加したフィンランド・ノルウエーのBWツアーは英語しか通じない英国人のツアーで、最初は「ホーカル」という単語の意味がわからなかった(要するにHawk-owlなのだ)
フクロウといえば夜の鳥と思うがフィンランドのホーカルは昼間から活動的で、いろいろなシーンを撮影させてくれた
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メガネフクロウ
このフクロウは全くの初対面
真っ黒な顔に白縁のメガネが引き立つ個性的な容貌である
中央アメリカから南アメリカの熱帯雨林に棲むフクロウだという
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オオフクロウ
以前掛川花鳥園でお目にかかっており初対面ではないが、野生のオオフクロウは見たことがない
東南アジアやインドの平地の森に棲むフクロウのようなので、これから出会いがあるかもしれない
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アフリカヒナフクロウ
記憶には全くなかったが以前のブログをチェックしてみると掛川花鳥園では出会っている
ヒナフクロウ類は南米に多いようだがこちらはアフリカ系で分類も異なるようだ
(小動物も食べるが昆虫食が主体であることは共通らしい)
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ナンベイヒナフクロウ
目が大きく黒目勝ちなのでフクロウカフェなどで人気があるという
会ったのはもちろん初めてだが小型でおとなしそうなフクロウだった
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クロオビヒナフクロウ
アマゾンのジャングルに棲み生態はよく知られていないという
黒帯というだけあって最近引退した柔道の松本選手のように精悍なイメージだった
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アナホリフクロウ
南北のアメリカ大陸の草原に棲むフクロウ
プレーリードッグなどの巣穴を利用して生活しているという
このフクロウの特徴は脚が長いことで、草原を駆け回り昆虫を追い出して捕食する昼行性の鳥のようだ
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アカアシモリフクロウ
以前の掛川花鳥園訪問時の記録(リンク参照)にアカアシモリフクロウはチャコモリフクロウに名前を変えたと記述したが、その後の調査の結果、よく似てはいるが「両者は別種」という結論になったらしい
日本にペットとして入ってきているのはほとんどチャコモリフクロウというが、写真のフクロウは専門家の判定でアカアシモリフクロウということのようだ
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フクロウ
日本のフクロウの代表種
というか日本には羽角のあるミミズク類(同じフクロウ目フクロウ科ではある)は多いのだが、フクロウの名前がつく鳥は他に北海道のシマフクロウぐらいしかいない
(エゾフクロウはこのフクロウの亜種だ)
群馬県にある我が家の山荘付近にも棲息しているのだが昨年くらいから姿を見ていない
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コミミズク
富士花鳥園の入り口の受付の所にコミミズクがいた
名札もつけていなかったので冬鳥として日本で見られるコミミズクなのかペット用の外来種なのか確認するのを忘れてしまった
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アフリカオオコノハズク
掛川では一度見ているのだが野生種は見たことがない
考えてみればアフリカは夜歩きが危険なのでフクロウ類は全く見ていないと思う
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マレーウオミミズク
耳(羽角)が水平方向に広がった個性的な顔立ちの鳥
この鳥は掛川花鳥園以外でもフィールドで出会ったことがある
場所はボルネオ島、アフリカと違って夜のボートウォッチングツアーがあり、ランランと光る眼を川の上から確認している
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ワシミミズク
シマフクロウと並ぶフクロウ科最大種
ユーラシア大陸に広く分布しユーラシアワシミミズクとも呼ばれる
世界最強の猛禽類の一つとされ狐や鹿なども捕食するというからまさに「夜の帝王」だ
もっとも見た目のほうはウサギの耳のような羽角があって可愛い顔をしている
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クロワシミミズク
こちらはアフリカに分布するワシミミズク
やはり大型でサバンナに棲息し中型の哺乳類や大型の鳥などを狩るようだ
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アメリカワシミミズク
ワシミミズクは地域によって種が異なるようで、こちらは北米から南米までを分布域とする鳥だ
ユーラシアやアフリカのワシミミズクよりは幾分小型だという
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アフリカワシミミズク
こちらは見た目が似ているがアメリカではなくアフリカワシミミズク
アフリカといってもどちらかというとアフリカ南部に棲息するさらに小型のワシミミズクだ
大きな獲物は獲れず、昆虫や小動物が主食のようだ
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ファラオワシミミズク
ファラオはエジプトの王様のこと
アフリカワシミミズクはアフリカ南部がテリトリーのようだが、こちらはアフリカ北部が縄張りで別名をキタアフリカワシミミズクという
南部のワシミミズクより耳が小さく優しい顔をしている
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ベンガルワシミミズク
真打として最後に登場するのがベンガルワシミミズク
ベンガルはインドの北東部の地名でインドに棲息する大型のワシミミズクで別名をミナミワシミミズクという
大型なのに飼いやすい鳥のようでペットとして人気が高いらしい
富士花鳥園でもよく調教されていて、ヨゲンノスリと同様バードショーにも出演するスターのフクロウだった
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by mustachio | 2019-02-15 11:00 | Comments(0)
2019年 02月 11日

2019スタートは富士山から

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久しぶりのブログ投稿である
12月にオーストラリア北東部(ヨーク半島)のブログ最終版をアップしてからあっという間に2か月が過ぎてしまった
特に体を壊したわけでもないのだが、この時期はネイチャーフォトのオフシーズン、野外へ出かけても花は咲いていないし蝶も飛んでいない
ここ数年は1月に暖かい国への海外旅行を入れておりタイ、フィリピン、タンザニアなどに出かけていたが、今年は特に計画がなかった
寒い時期でも活動する生物は「野鳥」なのだが、関東周辺は最近野鳥の数が激減してしまって目ぼしい情報もないので、2か月間フィールドに出ずに過ごしてしまった次第である(おかげでホームページのポータルサイトや植物写真関連部分はだいぶ整理・改訂することができたのだが)

さて今日は2月11日、昔で言えば「紀元節」日本国スタートの日である
2月7,8日と富士五湖周辺をドライブしてきたので風景と野鳥の写真を披露して、今年のネイチャーフォトブログをスタートすることとしたい

富士五湖周遊の旅、まずは山中湖へ
2月7日は東京地方は晴れて暖かい日だった
家内と二人、車で家を出発したのが朝の8時
特に目的があったわけではないが、縁があって山中湖畔のホテルを以前から予約していたので、間近に富士山を見てうまいものを食いうまい酒を飲むためにぶらりと出かけたといったところである
高速道路は順調で山中湖岸では湖の向こうにクリアな富士山を見ることができた
4年前にも冬の山中湖を訪れているが、今年は湖岸に氷もなくだいぶ印象が違った
以前は湖面に多数の白鳥(外来のコブハクチョウだが)が浮かんでいたが今年は姿が見えない
時期が少し早いので期待もしていなかったが、道路脇のヤドリギにもレンジャクの姿は見えなかった

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山中湖の周りを一周してみたが、急に風が強くなり湖面に白波が立って、もともと少ない野鳥たちも葉陰に隠れてしまったようだ
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昼からは河口湖へ
山中湖に近い観光地といえば「忍野村」
前回はこの観光名所に立ち寄ったが、その時は予想しなかった中国人の集団に唖然となった
今回は春節の時期でもあり混雑が想定できたので忍野を避けて河口湖まで足を延ばした
こちらも中国人が多かったが最近は彼らも慣れてきたのかマナーもよくなり違和感も感じなくなった(春節休みのせいで家族旅行中心の団体がほとんどだったようだ)
天気は良かったのだが午後になったので富士山はかなり雲がかかって朝のクリアさはなくなってしまっていた
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夕方は早めに山中湖のホテルへ
冬なので花が咲いているわけでもなく、頼みの野鳥も影が薄いので山中湖へ戻り、温泉から富士山を眺めることにする
ホテルの部屋の目の前は山中湖
バルコニーから右を向くと富士山が正面に見える
夕飯は和食だったが、酒は日本酒ではなく、甲州産の白ワインにした
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朝焼け富士
2月8日、この日も快晴
6時半ごろから待機して日の出を見る
この時刻は富士山がピンク色に染まるのだが、思ったほどではなかった
野鳥撮影用の望遠レンズで見ると山頂へ向かう登山道がはっきりと見える
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日の出を見た後ゆっくりと朝風呂に入り、朝食をとってから出発
富士山には雲一つかかっておらず、ホテルの玄関側(湖と反対側)からは南アルプスの山々を遠望することができた
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西湖・精進湖・本栖湖
この日は富士山の北麓を東から西へ向かう
昨日立ち寄った河口湖はスルーして最初に立ち寄ったのが西湖
山中湖や河口湖とは様子が異なり「静寂さ」がある
興味深いのは富士山の雪の様子、山中湖側からの山頂部は真っ白だったが西湖から見ると雪のある部分とない部分の縦縞状コントラストが美しい
午前中は風もなく、湖面の逆さ富士も撮影できた
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西湖の湖畔には「野鳥の森公園」があり、立ち寄ってみたがヤマガラやカシラダカが確認できた程度で成果はなかった
この公園では木に水をかけて人工的な樹氷を作っていたが、暖冬のせいか中途半端な出来で
ちょっと見苦しかった
開催予定だった「西湖樹氷祭り」は諸般の事情により中止だという
個人的には「自然」に客寄せ目的で手を加える「不自然」は好きではない
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この後、富士五湖巡りを完遂するため精進湖と本栖湖を回る
西湖までは中国人と思われる観光客が確認できたが、精進湖と本栖湖は人影もなく閑散とした冬景色だった
中国のガイドブックには記載がないのだろうか
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富士五湖周辺、冬の野鳥
ブログリピーターの方にはご理解をいただいているはずだが、このブログは昆虫・野鳥・野草などを中心としたネイチャーフォトを基本テーマにしている
新年度第1回なのでテーマにあった写真もアップしておきたい
とはいえ、この時期撮影できるものは野鳥だけで最近は数も減っているため平凡な写真しか撮れていない点はご容赦いただきたい

アオサギとダイサギ
最近東京近郊で鷺の姿を見る機会が著しく減ってしまった
彼らの生活の基盤だった水田が消滅してしまったのでやむを得ないのかもしれない
山中湖の周辺ではアオサギもダイサギも姿が見られたが、どちらも寂しそうだった
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コブハクチョウ
山中湖の白鳥は大半が人工的に移入されたコブハクチョウである
そのコブハクチョウですら今年は数が少なく、数羽しか確認できなかった(外来種でも湖面に浮かぶ白鳥は絵になっていたのだが、寂しい限りである)
ちなみに野生種のコハクチョウも確認しているが位置が遠く写真は撮っていない
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マガモ
マガモは元気だった
水中の水生植物を採っているのだと思うが、逆立ちして下半身だけを水上に露出している姿が可愛かった
マガモは水面採餌ガモで深く潜水することはできない
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ヒドリガモ
山中湖のボート乗り場にはヒドリガモの小さな群れが遊んでいた
中に緑色の過眼線があるオスが混じっていたが、ヒドリガモの頭部には緑色はないはずである
アメリカヒドリとの混生かもしれない
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オオバン
オオバンも生存適応能力の高い鳥だ
国内では淡水湖に限らず海岸にも出没し、海外にも広く分布する
数が増えているとは思わないが、安定した生活を維持しているようだ
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カワアイサ
河口湖で胸の部分の白色が目立つ水鳥を見つけた
望遠レンズを通して観察するとカワアイサのようだ(嘴の先端が鉤状に曲がっている)
ユーラシアと北米に広く分布する冬鳥(日本では)でカナダなど海外でも出会っている
棲息するのは魚が多く自然度が高い湖沼が主体なので河口湖での再会はうれしい
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キンクロハジロ
わが家に近い石神井公園の池でも見られる普通のカモ
河口湖では岸から遠いところを悠然と泳いでいた
潜水採餌ガモなので大きな湖では岸辺近くに寄る必要はないわけだ
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ヤマガラとシジュウカラ
ヤマガラは西湖野鳥の森公園、シジュウカラは河口湖岸で撮影した
冬の間は鳥の写真を撮る機会がほとんどなく、撮影の勘が鈍っている
春からのシーズンに備えてカメラに慣れておくことが必要だと痛感している
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ホオジロとカシラダカ
ホオジロは留鳥でカシラダカは冬鳥  冬の時期は両者が混在する
最初の写真はホオジロで嘴の付け根の頬に当たる部分が白く胸は薄いオレンジである
2、3枚目はカシラダカで胸は白く茶色の斑があるので識別ができる
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セグロセキレイとハクセキレイ
この2種もよく似ていて、富士五湖周辺には両者が棲息する
どちらも白と黒の2色構成で大きさも同じくらいだ
全体的なイメージはハクセキレイのほうが白っぽく、顔の下半分が白ければハクセキレイで、黒ければセグロセキレイである
ハクセキレイはユーラシア・アフリカに広く分布するグローバルバードだが、セグロセキレイのほうは日本と韓国の地域限定種だという
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by mustachio | 2019-02-11 17:00 | Comments(0)
2018年 12月 09日

2018オーストラリア北東部探鳥記10

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「オーストラリア北東部探鳥記」シリーズは実質的に先号で終わり
本号は「付録」のようなものになる
というのは写真がフィールドで撮影したものでなく蝶園(バタフライガーデン)の中で撮影したものだからである

旅程の最終日、ケアンズ郊外などを探索したが、その途中キュランダという観光地に立ち寄った
アサートン高原の雲霧林の入り口くらいにある村で、ケアンズから観光鉄道がありロープウェイなどもあって観光客が多い
そのキュランダに観光用のバタフライガーデンがあり、実をいうと13年前にそこを訪れたことがあるのだ

今回の旅行はヨーク半島で多くの珍しい蝶を期待して出かけたのだが、不本意な結果で意気消沈していたため、邪道ではあるが飼育された蝶を撮影することにしたのである
観光用であるため大型のアゲハとタテハ類が主体で、季節のせいか翅が傷んだものが多かったが1時間余りを蝶の撮影に没頭することが出来たので結果をご披露することとしたい

Orchard Swallowtail
バタフライガーデンにはこのアゲハがたくさんいた
オスはモンキアゲハ似、メスはナガサキアゲハ似でよく見るとこのオーストラリアのアゲハのほうが日本のアゲハよりデザインがこみいっている
名前のOrchardは果樹園のことだが何故そんな名前がついたかはわからない
日本名も不明でオーチャドアゲハとでも呼ぶのだろうか

個人的に興味を持ったのがこのアゲハの尾状突起
アゲハには尾状突起があるものとないものの2種類があるのだが、この蝶は一見「無尾(突起がない)」のように見えて、良く見ると当該部分にでっぱりがあり「有尾」のようにも見える
中途半端なところが魅力的だ
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Cairns Birdwing
ご存知トリバネアゲハ
13年前、初めてオーストラリアに来てフィールドで生のトリバネアゲハを見た(撮影した)時の感動は今でも覚えている
実をいうとトリバネアゲハにはいろいろな種類があってケアンズにいたのはこの Cairns Birdwing である
ヨーク半島には New Guinea Birdwing がいるのだが、今回の旅行では全く姿が見えず、Cairns Birdwing との出会いもなかったので、バタフライガーデンで13年ぶりの再会を果たした(東南アジアで別種のトリバネアゲハには何回か出会っているが)
翅が緑色に光るほうがオスで黒いほうがメス
今回はメスをしっかり観察することができた
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Orange Migrant
バタフライガーデンにはシロチョウ科の蝶がほとんどいなかった
見たのはこのMigrant(ウスキシロチョウ)だけだが、前翅と後翅の色がはっきりと異なる翅表の写真まで撮影することができた
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Orange Lacewing
バタフライガーデンのハレギチョウ(Lacewing)はOrange だった
オーストラリアのLacewingは北東部にRed、北部(ダーウィン周辺)にOrange と棲み分けができているようだ
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Cruiser
名前の通り大型のタテハチョウ
オスはただの豹紋蝶のようだがメスは重厚なイメージがある
1枚目の写真の開翅しているのがメスだが残念ながら翅が破れていて見苦しい写真になってしまった
なお、このCruiserは和名をチャイロタテハといい、今年タイで撮影しているのだが、学名が少し異なるので別種(または別亜種)になるのかもしれない
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Varied Eggfly
ガーデンの中ではこのリュウキュウムラサキ(Varied Eggfly)も数が多かった
ただ翅の傷んだものが多く無傷の個体を探すのは苦労させられた
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Blue-banded Eggfly
日本名はアオオビムラサキとでもいうのだろうか
初対面の蝶で、ライトブルーの帯が美しかった
最後の2枚はメス
オスがブルーでメスが茶色というのはアオタテハモドキのパターンだ
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Lurcher
ヨーク半島で撮影したLurcher(キオビコノハ)にバタフライガーデンで再会した
フィールドの蝶ほどではなかったが、翅は傷んでいた
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Orange Tiger
この蝶は日本の蝶との共通種、南西諸島で普通に見られるスジグロカバマダラ(学名Danaus genutia を確認しているので間違いなく同一種である)
そういえばしばらく南西諸島に行っていない
スジグロカバマダラも数が減ってしまったのだろうか
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Blue Tiger
最後の蝶はBlue Tigerになった
日本名をミナミコモンマダラといい、迷蝶として日本でも記録があるので「フィールドガイド日本のチョウ」にも載っている
自分としては初めて見る蝶だと思う
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10回にわたった「2018オーストラリア北東部探鳥記」シリーズはこれで完結である
年内には旅行の予定もないので、そろそろ年賀状の準備でもしようかと思っている
(オフシーズン中にホームページのほうも手直しを検討しているのでご期待いただきたい)

















by mustachio | 2018-12-09 10:00 | Comments(0)
2018年 12月 03日

2018オーストラリア北東部探鳥記09

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今回のオーストラリア北東部(特にヨーク半島)遠征については、出かける前から「蝶の写真」を期待していた
海外で生まれて初めて蝶の写真を撮ったのは13年前のオーストラリア(ケアンズ)で、その時にトリバネアゲハなどに対面した感動は今でも忘れられない
帰りの空港で蝶の図鑑(The complete field guide to BUTTERFLIES OF AUSTRALIA)などを買い求め悦に入っていたものである
その後カカドゥ(北部オーストラリア)などでも蝶を撮影しているが、図鑑によればオーストラリアの蝶の多産地はヨーク半島だという
家内がヨーク半島に鳥を見に行きたいと言い出した時に二つ返事で同意したのは、蝶の写真が撮れると期待していたからだ

そして結果であるが、残念ながら「期待外れ」に終わった
もちろん野鳥の写真はしっかり撮れたし、環境も食事も素晴らしかったのだが「蝶の写真」だけはイマイチだった
蝶の数は少ないし翅の傷んだものがほとんどだった
どうも蝶に関してはタイミングを外してしまったようなのだ
オーストラリアの10月は乾季の終わりでこれから雨季に入るところ、乾季の終わりには野鳥は少ない水場を求めて集中するのでバードウオッチングには最適なシーズンのようだが、蝶に関してはそうでもなかったということらしい

もう一つ気になったのがオーストラリアは木に咲く花はあっても地上に咲く草花がほとんど見られないという事実
これは季節の問題ではないのかもしれない

それでもそこそこの写真は撮ってきたので図鑑順にご披露していくこととしたい

Banded Demon
まずお断りしておく
オーストラリアの蝶は図鑑があるので英名はわかるのだが、和名がわからない(あるいは和名がないのかもしれない)ので種別タイトルはすべて英語になる
このセセリはしいて言えばシロオビクロセセリといったところか
今回の旅行を通じてセセリ蝶を確認したのは1,2回だった
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Macleay Swallowtail
このきれいなアゲハチョウはアサートンで撮影した
一見アオスジアゲハ(タイマイ)属の感じだが尾状突起 (Swallowtail) がある
写真ではピンボケになっているが表面の中央部分は白く輝いていた
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Ulysses Swallowtail
この蝶にはちゃんとした和名がある オオルリアゲハだ
北東部オーストラリアを代表するアゲハチョウで、13年前のオーストラリア旅行でも翅表がブルーに輝くこの蝶を撮影している
今回もケアンズ郊外の公園で美しいブルーに再会したが、残念ながら写真は裏面しか撮影できなかった
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Lemon Migrant
この蝶は日本でも南西諸島で見られるウスキシロチョウだと思う
分布域が広く亜熱帯~熱帯アジアとオーストラリアに棲息する
ヨーク半島で一度だけ見かけたが、なかなか止まってくれずまともな写真は撮れなかった
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Yellow-spotted Jezebel
Jezebelというのは古代イスラエルの王Ahabの妃の名だそうで、毒婦とか妖婦とかの例えとして使われる
蝶の世界ではカザリシロチョウの英名として使用されるシロチョウ科の派手な色彩のグループのことだ
日本のシロチョウ科は一般的に地味な色彩だがアジア・アフリカなどにはド派手なデザインの蝶がいて面白い
オーストラリアにもカザリシロチョウが多く最初に登場するこの蝶も翅表はモンシロチョウのように白黒のモノトーンだが、翅裏は黒地に黄色のアクセントというデザインである
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Black Jezebel
Jezebel(毒婦)の名にふさわしく毒々しいデザイン
ご覧の通り黒がベースで赤と白と黄色が配色される翅裏だが、翅表はシロチョウそのもので黒縁はあるが全体が白い
正式な和名はわからないがクロカザリシロチョウとでも呼ぶのだろう
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Red-banded Jezebel
翅裏の配色は黒・赤・黄・白の基本色だが白の面積が大きいのでシロチョウ科の蝶らしく見える
カザリシロチョウは3種ともアサートンのランタナで吸蜜中のところを撮影した
ヨーク半島ではカザリシロチョウを見ていない
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Grey Albatross
アルバトロスという蝶は日本語で言うとカワカミシロチョウなどのトガリシロチョウの仲間
昨年はニューギニアでBlue Albatrossに出会い、今回オーストラリアでの再会を期待したがかなわなかった
代わりに出会ったのがGrey Albatross、カワカミシロチョウ(Common Albatross)にそっくりだが学名が異なるので別種のようだ
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Orange Bushbrown
Bushbrownはコジャノメの仲間
翅裏はコジャノメやヒメジャノメに似ていて翅表がオレンジ色のこの蝶はオーストラリア北東部の沿岸部に広く生息ケアンズでもヨーク半島でもお目にかかった
南アジアにはよく似たアカネイロコジャノメ(Tawny Bushbrown)というジャノメチョウがいるのだが、こちらも学名が異なるので別種のようだ
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Pied Ringlet
一見するとイチモンジチョウのように見えるが英名の通りジャノメチョウの仲間である
ヨーク半島で撮影したが地域限定の固有種のようだ
幅広い白帯が印象的だった
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Palmfly
ヨーク半島のヤシの木で撮影したが後で調べてみると名前もPalmflyという
オスはヤシの林にテリトリーを張るようだが、数は少なく希少種のようだ
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Red Lacewing
ハレギチョウの仲間は南アジアに多いがオーストラリアにもいて微妙に種が異なるようだ
オーストラリアのRed Lacewingは学名をCethosia Cydippeというが、タイなどで見るRed Lacewingの学名はCethosia Biblisで英名は同一でも別種である(オーストラリアのほうが黒縁も白斑も大きく赤は鮮明である)
このハレギチョウはケアンズ郊外の滝のある公園の川沿いの遊歩道で撮影した
翅が傷んでいるのが残念だが美しい蝶だった
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Bordered Rustic
Rusticは田舎者という意味だが、蝶の種類ではタイワンキマダラ属をRusticという
写真の蝶は翅裏は日本でも南西諸島に定着しているタイワンキマダラそっくりだが、翅表は黒地にオレンジの太い帯がありタイワンキマダラとはイメージが異なる
実をいうと2枚目の写真は翅がボロボロすぎて種名が確認ができない(Rustic かLurcherのいずれかなのだが前翅や後翅の突出部が欠落してして判定不能)
1枚目は間違いなくBodered Rusticなのだが、2枚目は「翅表はこんな感じ」という程度の参考写真として見ていただきたい
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Varied Eggfly
日本でも南西諸島まで行けば普通に見られるリュウキュウムラサキ
写真では3枚目がオスで他はメスだ
この蝶のメスは台湾型、フィリピン型、海洋型、大陸型と4タイプがあり、日本では台湾型が多いが、オーストラリアのメスは赤斑が目立つ海洋型だった
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Lurcher
日本ではなじみが薄いがLurcherというのはキオビコノハのことだ
ヨーク半島で何回か見かけたがいずれも翅がボロボロで情けない姿だった
前出のRustic によく似ているが、大型で翅型が完璧なタテハチョウ型なので翅の傷みがこの程度なら識別ができる
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White-banded Plane
ここから4種類ほどPlaneという蝶が登場するのだが、Planeの日本語訳がわからない
イメージとしては日本のミスジチョウ系なのだがミスジチョウの英訳はSailerである
ここでは英名をお伝えするだけだ
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Orange Plane
こちらの蝶はケアンズ郊外の自然公園で撮影した
要するにオレンジ色のプレーンとしか説明できない
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Black-eyed Plane
ヨーク半島限定の固有種であることは間違いない
撮影ももちろんヨーク半島
コミスジにメスアカムラサキ(オス)の白斑をつけたような蝶だった
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Yellow-eyed Plane
こちらはヨーク半島だけでなくオーストラリア北東部(沿岸部)が生息域で撮影もケアンズ郊外である
前出のBlack-eyed Planeにそっくりだが、注意をして写真を見ていただきたい
英名の示す通り前種は目が黒く、本種は目が黄色いのだ
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Common Crow
Crowはもちろんカラスの意味だが、蝶の世界ではルリマダラ系のグループをCrowという
日本の蝶(迷蝶を含む)ではツマムラサキマダラ、マルバネルリマダラ、シロオビマダラがこれに該当し、東南アジアではたくさんの仲間がいる
このCommon Crowはオーストラリア北部に広く分布する蝶のようでアサートンでもヨーク半島でもこの蝶に出会った
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Paradise Jewel
図鑑によるとこの蝶はヨーク半島のアイアンレンジ国立公園にしかいない希少種のようだ
熱帯雨林の木の上に生えるシダ類を食草とするらしい
「天国の宝石」という仰々しい名前のシジミチョウだが、じっくり見ると名前にふさわしい美しい蝶だ
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Bright Oak-blue
Oak-blue というのはカシ類を食草とするムラサキシジミやムラサキツバメの仲間
裏面は地味だがこの蝶も飛ぶときは翅表が青紫に光ってきれいだった
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White-banded Line-blue
日本の蝶でいうとアマミウラナミシジミに近い仲間
写真はメスだがオスはもっと青く光って美しい
撮影地はアサートン高原だ
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Large Purple Line-blue
同じウラナミシジミの仲間だがこちらはヨーク半島で撮影した
オスなので翅表はライトブルーに輝いている
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by mustachio | 2018-12-03 17:00 | Comments(0)
2018年 11月 30日

2018オーストラリア北東部探鳥記08

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分類順に写真を整理していくと最終巻は小鳥が主体になるのが通例だが、ヨーク半島の鳥は比較的大きな中型のものが最終巻に残った
メインはオオウロコフウチョウだと思う
ニューギニアほど種類が多いわけではないが、ヨーク半島にもフウチョウがいてそれなりのディスプレーを見せてくれた

ノドグロヤイロチョウ
ヤイロチョウ科の鳥(pitta)は種類が多く30種をこえるという
ほとんどがアジアに棲息し日本には狭義のヤイロチョウが夏鳥として訪れる
オーストラリアには3種のヤイロチョウ類がいるようだが季節要因もありこの時期に北東部で見られるのはノドグロヤイロチョウだけのようだ
ヨーク半島では一般道路の脇などで簡単にノドグロヤイロチョウを見ることができた
タイなどに棲むズグロヤイロチョウに近いデザインで首から肩にかけて腹部と同色の黄白色の帯があるため喉の黒い部分が目立つ
下腹の部分が黒くハラグロヤイロチョウという名前でもいいかもしれない
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ケープヨークオーストラリアムシクイ
オーストラリアにはオーストラリアムシクイと呼ばれるブルー系で尾をまっすぐに立てる可愛いムシクイがいる
以前タスマニアで標準種(シドニーやメルボルンなど都会地周辺に多い)であるルリオーストラリアムシクイを見ているのだが、ヨーク半島の固有種は黒い過眼線がないタイプだった
動きが素早い小鳥で出会いがワンチャンスだったため良い写真が撮れず悔しい思いをしているのだが、どんな鳥かはだいたいお分かりいただけると思う
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コキミミミツスイとハシボソキミミミツスイ
オーストラリアはミツスイ天国でやたら種類が多い
目の後ろの耳に相当する部分に黄斑があるミツスイ類をキミミミツスイというが、ヨーク半島には固有種としてコキミミミツスイとハシボソキミミミツスイがいる
両種ともアサートンなどで多かったキミミミツスイより耳の黄斑が小さい傾向があり、写真はそのどちらかであることは間違いないのだが、それから先になると嘴や口角の形状で判定しなければならない
一応、1枚目がコキミミミツスイで2枚目がハシボソキミミミツスイと推定しているが自信をもって断定できるほどではない
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ウロコミツスイ
このミツスイもヨーク半島固有のようだ
胸に茶色のウロコ(斑)があり、嘴と脚がピンク色だ
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コゲチャミツスイ
アサートンにもたくさんいたミツスイ
オーストラリア北東部には広く分布するようだ
全身が焦げ茶色であまり面白みはない
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ノドジロハチマキミツスイ
このミツスイもオーストラリア北東部のミツスイ
後頭部にハチマキを巻いたような白帯があり目立つ
目の周りのアイリングが上半分だけ白いところがとても可愛い
(もう少し南に棲息するハチマキミツスイはアイリングの上半分が赤い)
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マミジロナキサンショウクイ
このサンショウクイもオーストラリア北東部の鳥のようでアサートンでも出会った
日本のサンショクイはモノトーンだが、このマミジロ君は下腹部がオレンジ色であることを改めて認識した
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チャイロモズツグミ
モズツグミなどという変な鳥には今回の旅行以前に出会ったことがないと思っていたが、過去のデータを調べてみるとタスマニアでハイイロモズツグミという鳥にで出会っていることが分かったのでリンクを貼っておく

ハイイロモズツグミのほうはオーストラリア全土に棲息するようだが、茶色のほうは北東部限定である
(アサートンで見たムナフモズツグミのほうがもっと生息範囲が狭くケアンズ周辺限定だという)

モズのような精悍なイメージではなく普通の小鳥だった
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キミドリコウライウグイス
アサートンでメガネコウライウグイスとシロハラコウライウグイスをたくさん見たがこのキミドリコウライウグイスはダーウィンより北寄りのヨーク半島限定の鳥のようだ
シロハラコウライウグイスによく似ているが腹は白ではなく黄色い(目は赤く嘴はピンクだ)
日本の鶯には似ても似つかない顔つきだが全体の色だけは確かに鶯色だ
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モリツバメ
ケアンズでみたモリツバメもヨーク半島の海岸にいた
南アジアに多い鳥だが渡りをせず留鳥だという
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クロモズガラス
嘴が青灰色で先端が鉤型に曲がるクロモズガラス
オーストラリア北部とニューギニア、インドネシアに棲む鳥で今回はアサートンでも出会っている
亜種のレベルで差があるのかもしれないが、ヨーク半島のクロモズガラスはアサートンのクロモズガラスよりだいぶ大きい印象だった
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テリヒラハシ
こちらもニューギニアからオーストラリア北部にかけて分布するようで過去にダーウィン(カカドゥ)やワイゲオ島でお目にかかっている
オスは全体が青黒くメスは茶系(頭部は黒)と別種のようなデザインだが、以前の北部オーストラリアでオスメスのデュエットシーンを撮影しているので、今回はすぐに見分けることができた
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オオウロコフウチョウ
フウチョウ(極楽鳥)は自分の野鳥撮影歴の中ではエポックメーキングな鳥である
リタイアして最初に出かけたBWツアーはケアンズ、この時は「家内の鳥仲間」とのプライベート旅行で当時こちらはあまり鳥に興味がなく、どちらかというと蝶を主体の撮影だった
2回目は旅行会社主催のBWツアーでパプアニューギニア、この時にジャングルの中でフウチョウを撮影してから野鳥撮影が楽しくなった
当時撮影した鳥の写真には名前も付けていないがその12年前の旅行のブログにリンクを貼っておく

オオウロコフウチョウにはヨーク半島第1日と最終日に出会った
いずれもオスでメスを呼ぶラブコールや求愛ダンス(ディスプレー)をしっかり撮影することができたのはラッキーだった
アサートンで見たコウロコフウチョウそっくりだが、はるかに大きく喉のブルーのゾーンも広い
色彩的な派手さはないがオーストラリアのフウチョウの美しさを堪能した
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カオジロキアシヒタキ
とにかく可愛い小鳥だった
古い言葉だが「白面の貴公子」という表現がピッタリだと思う
顔の部分だけが純白で頭と目は真っ黒という小鳥を他に見たことがない
ヨーク半島の固有種である
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キタメグロヤブコマ
鳥の顔の話になるが、目の前方から後方に向かって水平に伸びる帯状の模様を「過眼線」という
このキタメグロヤブコマという鳥はその過眼線がほとんど縦に伸びているので、まさに丹下左膳の様相なのである(丹下左膳の刀傷は片目だけだが、こちらは両目にある)
この鳥はヨーク半島に棲息する貴重な固有種でいつも暗い藪の中に隠れているため見るのが難しいという
そのキタメグロヤブコマ(英名 Nothern Scrub-robin)が道路で採餌中で、おまけに千両役者のようにポーズまでとってくれた
今回の撮影行ではビッグイベントの一つだった
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オナガテリカラスモドキ
鳥の写真というより風景写真のようだがオナガテリカラスモドキの群がねぐらがある島に戻る生態写真だ
この鳥はムクドリの仲間で全身が光沢のある黒、目が真っ赤という小鳥である
夕方、群れを成してこの島に戻る光景はなかなか素晴らしいもので、日没前に海岸で待機し撮影した
その個体数は万を超えるというが、昼間は分散して半島のあちこちで活動しており、あまり目に入らない
それほど珍しい鳥ではなくケアンズなどの市街地でも見られる普通種なのでアップの写真を撮りそこなってしまった
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キバラタイヨウチョウ
ヨーク半島の野鳥のラストバードはキバラタイヨウチョウになった
最後の写真はわれわれの車のガラスに映る自分の姿を警戒するシーンである
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by mustachio | 2018-11-30 12:00 | Comments(0)
2018年 11月 28日

2018オーストラリア北東部探鳥記07

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「ヨーク半島の野鳥」vol.2はチドリの続きから始まり水辺の鳥、オウム・インコ、カワセミと続く
初対面の鳥は意外と少なく以前にニューギニアか北部オーストラリア(ダーウィンやカカドゥ)で見ている鳥が多い
ヨーク半島にはオーストラリアの鳥とアジア(ニューギニア)の鳥が混在するのだ

メダイチドリ
最初から識別が難しい鳥の登場
メダイチドリとオオメダイチドリだ
どちらもユーラシア大陸中央部で繁殖し冬(北半球の)は南に渡る
繁殖羽(夏羽)ならメダイチドリのほうが色が濃いなど見分けがつきやすいが、冬羽になると判定が難しくなる
次の2枚はメダイチドリのほうだ
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オオメダイチドリ
写真ではなく実物になると両者の違いは判る
両者が同時に存在すれば明らかにオオメダイのほうが大きい
ヨーク半島の海岸では両者が並んで蟹などを採餌するシーンがあり相違点を感覚的に理解することができた
写真判定は難しいがバランス的に見てオオメダイのほうが脚も嘴も長い
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ズグロトサカゲリ
こちらもケアンズ・アサートン編に登場した普通種
けして美形ではないが、動かずにじっとしていることが多いので写真は撮りやすい
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イソシギ
鳥に関しては全くの素人なのでシギの識別は苦手なのだが、イソシギは判別ができる
体下面の白い部分が側胸に食い込んでいるのが特徴だ
われわれの若いころエリザベステーラーとリチャードバートンが主演した「いそしぎ」という映画があった(原題も The Sandpiper だったと思う)
イソシギはユーラシア大陸~アフリカ・オーストラリアを移動する鳥でアメリカ大陸にはいない
アメリカの映画に何故イソシギが出るのか気になったので調べてみるとアメリカ大陸を南北に渡るアメリカイソシギという別種がいることが分かった(アメリカイソシギは体下面が純白ではなく黒斑があるようだ)
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キョウジョシギ
こちらのキョウジョシギはユーラシア・アフリカにも南北アメリカにも棲息するグローバルバード
繁殖地は北極海沿岸で冬になると南アジアやアフリカ、オーストラリア、南アメリカなど南国(赤道周辺から南半球)へ渡りをする
夏羽(繁殖羽)のキョウジョシギはすぐ識別できるが、冬羽になるとわかりにくい
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トウネン
海岸には小型の鴫が集団で採餌していた
トウネンである
こちらも繁殖地はユーラシア大陸の北極海沿岸で冬は東アジアからオーストラリアなどに渡る
近似種にヨーロッパトウネンがいて繁殖地は同様なのだが冬はインドからアフリカなど西寄りに渡る(オーストラリアには来ない)
律儀な棲み分けができているようだ
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ウズラシギ
このウズラシギも北極海沿岸から南半球へ渡る常連組
南半球もニューギニア、オーストラリア、ニュージーランドと地域限定という
南北移動のちょうど中間点に当たるのが日本列島で、ウズラシギは旅鳥として日本を通過することになるが、最近は数が激減しているようだ
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ギンカモメ
シギ類がまじめに南北移動をするのにカモメ類は赤道を越える移動はしないようだ
北半球にはいろいろなカモメが住んでいるのにオーストラリアではカモメはギンカモメしかいないという
ヨーク半島の海岸では常にでかい顔をしていた
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キバタン
キバタンはオーストラリアの代表的なオウム
南部のシドニー、メルボルンなどの都会地でも見られる
ヨーク半島ではオオハナインコを観察している時にキバタンの群が現れた
4枚目の写真にはキバタンのほかにオオハナインコのオス・メスが写っている
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ヤシオウム
繰り返しになるが、ヨーク半島のすぐ北側がニューギニア島になる
このニューギニア島の西側にあるワイゲオ島には昨年フウチョウ類を見に行ったことがあり、その時にこのヤシオウムと次のオオハナインコを撮影している
(下記にリンクを貼るのでご参照いただきたい)

ヤシオウムはヨーク半島に定着しているのだが、簡単には撮影できない
昼間はじっと隠れていて夕方(日没前)に活動を始める この時は大きな声を出すので見つけることが可能になるのだ
ヨーク半島では毎回日没前にヤシオウムを追いかけたので晩餐(夕食)はいつも夜になってからだった
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オオハナインコ
ニューギニアとオーストラリア(ヨーク半島)の地域限定種
大型のインコでペットとして飼われることも多い(寿命は40~50年と長いらしい)
大きな特徴はオスとメスの色彩が全く異なること
メスは赤を主体にブルーと紫が配され、オスは緑がベースで一部赤とブルーがあり嘴はオレンジというようにどう見ても全く別種に見える
ワイゲオ島では飛翔写真しか撮れていないので今回は時間をかけて撮影し、最終的にはオスメスのツーショットまで撮ることができた
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アカガオインコ
オオハナインコのオスを少し小型にしたようなインコ
生息地もインドネシア、ニューギニア、ヨーク半島と似たようなものだ
写真はメスで顔と嘴が赤いオスは確認できなかった
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ヒメミツユビカワセミ
インコが終わってここからはカワセミが登場する
最初のヒメミツユビカワセミは日本のカワセミよりさらに小さい可愛い鳥だ
川の上の枝に止まっている個体を崖の上のほうから撮影したが距離が遠く拡大は苦しい
この鳥は(次も次の次も)以前北部オーストラリア(カカドゥ)で撮影しているのでその時の記録にリンクを貼っておく

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アオバネワライカワセミ
ワライカワセミの仲間だが羽が青い
羽のブルーは美しいのだが人相(鳥相)が悪いのが玉に瑕だ
オーストラリアの北部に分布するカワセミである
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モリショウビン
アサートンでも撮影したモリショウビン
オーストラリアでは普通種のカワセミだが、ヨーク半島では電線止まりしか撮影チャンスがなかった
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キバシショウビン
このキバシショウビンは今回のターゲットバードの一つ
オーストラリアではヨーク半島でしか見られない希少種である
このカワセミは10年以上前初めて海外BWツアーに参加したパプアニューギニアで一度お目にかかっているのだが、当時(デジスコ撮影だけで)カメラによる写真撮影をしていなかった家内が今回はどうしても撮りたいと熱望していたのだ
ガイドの太田さんがそれに応えるべく懸命に探し回ってくださって4日目にやっと遭遇した(想定以上高い位置の木の枝で見つけたのだ)
写真のようにオレンジ色の非常に小さいカワセミである
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by mustachio | 2018-11-28 15:00 | Comments(0)
2018年 11月 26日

2018オーストラリア北東部探鳥記06

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前号でご紹介したようにわれわれ夫婦はガイドの太田さんが運転する車でヨーク半島を回り4日間の探鳥を楽しむことができた
東部オーストラリアの共通種もいればパプアニューギニアとの共通種と出会うこともあるという風に変化のある世界で、4日間はあっという間に過ぎてしまったが、撮影した野鳥の写真がようやく整理できたので3回ほどに分けてブログアップしていくこととしたい
(掲載順は例によって分類順としたい)

ヤブツカツクリ
オーストラリアにはツカツクリの仲間が多い
ヨーク半島でも七面鳥によく似たヤブツカツクリが林道やキャンプサイトを闊歩していた
アサートンのヤブツカツクリは肉垂れの部分が真黄色だったが、ヨーク半島のヤブツカツクリのほうは派手なピンク色である
あくまでも地域差で亜種のレベルでも同一種だそうだが、見た目が全く別種のようで興味深い
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オーストラリアツカツクリ
こちらは名前の通り全国共通のツカツクリである
熱帯雨林というのは季節がないせいで紅葉はないのだが、葉の新陳代謝は必ずあるようで落ち葉は1年中ある
ツカツクリも1年中「落ち葉掻き」に勤しんでいるようだ
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シロガシラツクシガモ
熱帯雨林の一角に用水地のような池があり水鳥が集まっていた
タイトルバックにも使ってみたが、シロガシラツクシガモのほかにセイタカシギ、カオジロサギ、ムナジロクロサギ、クロトキなどが寄り添っている「集合写真」が撮影できた
ヨーク半島の記念写真である
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アオマメガン
英名を Green Pygmy Goose というので青豆雁という和名がついたようだが、見ての通り雁ではなく小型のカモである
パプアニューギニア、オーストラリア、ニューギニアに棲息する南半球のカモで、以前ダーウィン周辺で一度出会っている
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ハイイロコガモ
こちらもオーストラリア、ニュージーランドなどに棲むコガモだが、インドネシアあたりまでは棲息域に含まれるようだ
英名もGrey Tealだが、灰色ではなく褐色の地味なカモである
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ノドグロカイツブリ
外見も行動パターンも日本のカイツブリそっくりで見分けがつかない(繁殖羽だと喉の部分が黒くなるようだ)
こちらもオーストラリア、ニュージーランド限定種のようである
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オーストラリアキンバト
美しいキンバトがアイアンレンジ国立公園の一般道路脇に時々姿を見せてくれた
肩の白色部が大きく目立つが、ほとんど日本のキンバトと見分けがつかない
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ベニカノコバト
ケアンズ・アサートンでは見なかったベニカノコバトも割と多かった
この鳩は目の周りの青い裸部が興奮すると赤くなるといわれているが、どの個体も冷静沈着で赤いアイリングは見損なってしまった
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ワープーアオバト
雨林に棲息する鳩で見るのが難しいと思われたが、一度撮影のチャンスがあった
キンバトよりもずっと大型で目と嘴が赤く派手なデザインのハトだった
名前は鳴き声に由来するようだ
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パプアソデグロバト
ケアンズの街中でも見られるので珍しいハトではないが、このハトはパプアニューギニアからヨーク半島に渡ってきて近くの島で繁殖する
熱帯雨林で生活し夕方になると海岸に近い島のねぐらに戻るが、青空をバックに海を渡る姿は絵のように美しい
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オヒロヨタカ
わかりにくい写真で申し訳ないが、北のはずれのレストランから南のはずれの宿舎まで車で1時間かけて帰る途中、何回か夜鷹に遭遇した
周囲は当然真っ暗でヘッドライトだけを頼りに道路脇にじっとしているオヒロヨタカを撮影したが、こちらもかなり酩酊していて「証拠写真」程度しか撮れなかった
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オーストラリアヘビウ
初対面ではなく前にダーウィンで探鳥した時に出会っている
その時の印象は首が細く長い普通の鵜というだけだったが、今回はだいぶイメージが違った
全体が黒ではなく白いのである(要するに背中が黒で腹が白い鳥を前から見ただけなのだが)
図鑑によると若い個体が白っぽく、成鳥は黒い部分が増大するという
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ミナミクロヒメウ
オーストラリアにはカワウもいるのだが、北部では黒い鵜といえばこのミナミクロヒメウであることが多い
小型の真っ黒な鵜で目が西洋人のようにブルーであることが特徴なのだが、写真では遠すぎて確認できない
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アマサギ
一見コサギのようだが嘴はオレンジなのでアマサギである
繁殖期ではないので頭は白色なのだ
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ムナジロクロサギ
日本を含めユーラシア大陸からアフリカ大陸に広く分布するアオサギ(Grey Heron)によく似ている
背面は青みがありアオサギのグレーを濃くしたようなイメージである
北部オーストラリアを中心に分布する南半球のサギだ
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カオジロサギ

英名も同じで White-faced Heron(オーストラリアでは Blue Crane の別名もあるが鶴ではなく鷺だ)
インドネシア・ニューギニアからオーストラリア・ニュージーランドに分布する
年配の女性が顔だけに白粉を塗ったようで多少不気味なところがある
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オーストラリアクロトキ
ケアンズ・アサートン編にも普通種として登場したクロトキ
ヨーク半島のクロトキはシロガシラツクシガモやセイタカシギなどの他の鳥たちと混群を形成していた
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ハイイロオオタカ
ハイタカでもオオタカでもないハイイロオオタカという(英名は Grey Goshawk)
嘴の付け根がオレンジ色で、飛翔写真でもそれがよくわかる
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チャイロハヤブサ
全身が茶色だと頬にあるハヤブサ髭が目立たないが顔つきは間違いなく隼だ
むしろ日本のハヤブサより目が大きく迫力を感じる
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オーストラリアミヤコドリ
日本でも見られるユーラシア系のミヤコドリとそっくりでほとんど見分けがつかない
英名は Pied Oystercatcher でPied は白黒を意味するが、北半球のミヤコドリも同じ白黒である
ユーラシア系はシベリアなど大陸北部で繁殖し冬はアフリカ・インドや中国南部に渡るが、オーストラリアのミヤコドリは定住型のようだ
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オーストラリアセイタカシギ
ミヤコドリと違ってセイタカシギのほうは日本の(ユーラシア系の)セイタカシギとオーストラリアセイタカシギとの違いは明確である
オーストラリアセイタカシギは頭全体が白く、逆に首の後ろが黒い
写真をご覧いただけばすぐわかるが、とにかくパッと見た印象が違うのだ
(オーストラリアセイタカシギも幼鳥は日本のセイタカシギと同じように頭頂部が黒いという)
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ムナグロ
ムナグロは行動範囲の広い渡り鳥だ
繁殖地は北極海沿岸地方で冬は東南アジアやオーストラリアに渡る(日本は旅鳥として通過する)
ご存知のようにムナグロの胸が黒いのは繁殖羽でオーストラリアでは残念ながら冬羽しか見ることができないようだ
ヨーク半島では山火事跡のスペースや海岸で冬羽のムナグロをよく見かけた
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by mustachio | 2018-11-26 17:00 | Comments(0)
2018年 11月 23日

2018オーストラリア北東部探鳥記05

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「オーストラリア北東部探鳥記」はここからが本番である

まず、「ヨーク半島」をご紹介しなければならないのだが、ケアンズから北へ1000キロ、パプアニューギニアは海峡一つ先という位置にあるのがヨーク半島、特に有名な観光地もないので「地球の歩き方」などの観光案内には載っていない
もともとアボリジニ(オーストラリアの原住民)が住む地域で半島全体が熱帯雨林に覆われている

ロックハートリバー村
ケアンズから道路も通じているが整備不良の道を1000キロ走るのは大変なので、普通は飛行機を利用する
10月19日われわれは14時に御覧のようなプロペラ機でケアンズ空港を出発、15時40分に半島北東部のアイアンレンジ空港に到着した
機内から撮影した熱帯雨林では山火事が発生している
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到着したアイアンレンジの空港ビルは写真のように木造、われわれが滞在する宿舎は空港ビルに隣接するエリアのコティジだった
食事はつかないので食材は村のスーパーまで買い出しに行くことになる
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アイアンレンジ空港があるのはロックハートリバー村、アイアンレンジ国立公園の南端に位置する小さな村だ
居住者の大半はアボリジニだが、オーストラリアではアボリジニは先住少数民族で国から生活を保障されている(働かなくても家と車は手に入れられるようだ)
この民族は先天的に働かない傾向があって、家族で海辺へ来て釣りなどをしながら一日を過ごしている
写真ではわかりにくいが、最初の家のベランダ部分ではおばあちゃんが寝椅子に座って一日外を見ているようだった
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ポートランドロード村
ロックハートリバーは空港にも探鳥地にも近く宿泊設備もまあまあなのだが一つ問題があった
何も産業がない村でレストランが一軒もないのだ
さらに、アボリジニ居住区のため「禁酒エリア」なのである
車でも飛行機でも船でも村に酒を持ち込めば「罰金」「禁固」「車没収」と厳罰が適用されるので酒は一滴も飲めない
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で、どうしたかといえば、村の北に位置するアイアンレンジ国立公園を縦断しさらに北側にあるポートランドロード村のレストランに毎晩通ったのである
昼間は国立公園内で探鳥しているためレストランは近いのだが、帰路は宿舎まで約1時間のドライブになる(運転していただくガイドの太田さんは酒をたしなまれないので4日間無理をお願いすることになった)

ポートランドロード村は海辺にある景観の美しい村で、レストランの食事は現地の海産物やオージービーフを素材にした素晴らしいものだった(もちろんこの村にも酒屋などは1軒もなく、事前にわれわれ夫婦4日分として缶ビール1ダースとワインを手配しておいた)
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熱帯雨林
二つの村の間には熱帯雨林が広がる
全域がアイアンレンジ国立公園で、われわれは4日間森の中を探索した
といってもジャングルの中に分け入ったわけではなくほとんどが道路沿いの探鳥である
国立公園の中は距離にして30キロほどの道路が走っている
舗装部分はほとんどなくダート道路だが、一般道で結構車が走るため路面はしっかり固められている
鳥を観察するのは南北に貫通するこの道路か少し脇に入った林道だった
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国立公園なので申請すればキャンプができるようになっていてキャンプ場も有力な観察フィールドだ
道路上には「バードウォッチャーに注意し減速せよ」との看板が散見される
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海岸
ロックハートリバーもポートランドロードも海岸の村
海岸へ出れば目の前は太平洋である
熱帯雨林に飽きればすぐ近くに南洋の青い海が待っている
人はほとんどおらず、海の鳥は浜で遊んでいるので、何回か海岸の鳥を撮影しに行った
ポートランドロードの近くにはソデグロバトやカラスモドキが営巣する島があり、遠くからではあるが群舞を楽しむことができた
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アボリジニの生活
オーストラリアも4回目になるのでアボリジニの存在にはだいぶ慣れてきた
失礼な言い方になってしまうが彼らはとても顔が怖い
性格は「人見知り」なので、まず話が通じない
家族意識は非常に強いようで、車で海岸まで来てデッキチェアに座ったりしながら一日おしゃべりをして過ごしているようだが詳細は不明である(男性は釣りをすることが多いようだが家族で食べる程度の量しか獲らない)
最後の小さな女の子とは仲良くなって、しっかりモデルになってくれた
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ヨーク半島の植物
今回の遠征では植物に関してほとんど収穫がなかった
もともとジャングルには花が少ないのだが、とにかく野草が少なかった
目につくのは「木の花」だが、鳥が集まるシーン以外ほとんど写真を撮っていない
1枚目のトベラは海岸で撮影したもの、最後の青い実は野生のマンゴーである
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ヨーク半島の動物(甲殻類、昆虫)
オーストラリアの動物については鳥類と蝶類に関する図鑑を保有しており、哺乳類については多少の資料があるが他はお手上げである
蟹とトンボ、甲虫(あるいは半翅目)に関しては写真を見ていただくだけだ
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グリーンツリーフロッグ
このカエルは4晩通ったレストランで撮影した
光に集まる昆虫を狙って壁際で待機しているらしい
本来森に棲むカエルが家の中まで侵入して来るとはいかにもオーストラリアらしい
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メガネオオコウモリ
林道で出会った大型の蝙蝠
おそらくフルーツバットだと思う
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ブチクスクス
この写真はちょっと自慢ができる
残念ながら顔の部分が隠れてしまっているが、間違いなくオスの野生ブチクスクスの生態写真だ(メスにはこのブチの模様が現れない)
何年か前まで熊本の動物園に変われていたブチクスクスが寿命で死んでしまい、日本では今どこへ行っても見ることができない貴重な希少有袋類である(生息地はニューギニアと北部オーストラリア限定)
高い木の上に動くものを見つけすかさず望遠レンズで狙って撮れたのが次の写真で、
シャッターチャンスは1分もなく、貴重な動物はあっという間に枝を伝ってジャングルの奥に姿を消してしまった
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オグロワラビー
動物編の最終登場者は遠景ながらオグロワラビー
ヨーク半島のワラビーは警戒心が強いようで、なかなかカメラの前に出てきてくれなかった
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by mustachio | 2018-11-23 10:00 | Comments(0)
2018年 11月 12日

2018オーストラリア北東部探鳥記04

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「ケアンズ・アサートンの野鳥」の最終回は「小鳥編」になる
イントロ編でオーストラリアは花がないとコメントしたが、ないのはあくまでも草花で木の花は多い
木の花で蜜を吸うミツスイやハナドリ、タイヨウチョウなどは数(種類)が多く飽きてしまうほどだった

キミミミツスイ
ミツスイの中でも数が多いのが耳の部分に大きな黄色い斑があるキミミミツスイ
よく似た鳥でコキミミミツスイがいるのだが、こちらは口角が白ではなく黄色で、耳の黄斑は小さい
フィールドでは識別が難しいが撮った写真はどうもすべてキミミミツスイのようだった
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キイロコバシミツスイ
顔全体が黄色いのでキイロコバシミツスイ(Yellow-tinted Honeyeater)だと思うが、図鑑では北部オーストラリアの鳥でケアンズ周辺にはいないことになっている
分布域から見ればコバシミツスイ(Fuscous Honeyeater)かもしれない
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コゲチャミツスイ
このコゲチャミツスイはわかりやすい
というか、何の特徴もないただ全身が焦げ茶色のミツスイなのだ
わかりやすいのは他に同じような鳥がいないというだけの話である
オーストラリア北東部では普通種の鳥だ
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トサカハゲミツスイ
アサートンの熱帯雲霧林に棲むミツスイ
頭部に羽が生えず皮膚が見えているミツスイをハゲミツスイとするが、この鳥は頭部から後頭部にかけて灰白色の羽が生えているのでハゲではないと思う
大型で可愛いという感じは全くなく、不気味な感じのするミツスイだった
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パプアオオサンショウクイ
オオサンショウクイやオニサンショウクイはダーウイン探鳥の時に出会っており、今回は再会組だ
英名を Cuckoo-shrike という
黒・白・グレーのモノトーンですっきりしたデザインの鳥だ
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マミジロナキサンショウクイ
同じサンショウクイの名前でも英名はTriller という
日本のサンショウクイの名前は鳴き声由来なので、こちらのほうが近縁のように思う
もちろん英語で山椒食いとは言わない
以前ダーウィンで見たのは色の薄いメスだったが、今回アサートンで出会ったのは黒がはっきりしたオスだった
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ムナフモズツグミ
アップの際、下の写真2枚をキアシヒタキの写真に混ぜて掲載してしまったが、訂正させていただく
外見がよく似ているので紛らわしいがヒタキとは明らかに異なる
なお、このムナフモズツグミはオーストラリア北東部クイーンズランド州の固有種で貴重な鳥である
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メガネコウライウグイス
体が黄色と黒の2色刷り、赤いド派手なメガネをかけた奇妙な鳥である
コウライウグイスはアジアに広く分布する黄色い大型の鳥で、このメガネコウライウグイスはオーストラリア版コウライウグイスということのようだ
他のコウライウグイス類は英名 Oriole だが、このメガネコウライウグイスだけは英名を Figbird という
一昨年のダーウィンの街でも目立ったがアサートンの森でも存在感があった
写真3枚目はメスだがこちらは地味な鳥である
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シロハラコウライウグイス
オリオールの仲間は他にもいる
シロハラコウライウグイスもその一つで背中はオリーブ色、腹は縦斑のある白色だ
キミドリコウライウグイスもよく似ているが、腹まで黄緑色で分布はケアンズよりだいぶ北に片寄るようだ
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モリツバメ
モリツバメはフィリピンやニューギニアなどに分布する東南アジアの鳥でオーストラリア北東部でも見ることができる
ツバメよりはずんぐりしているが、背中がグレーで腹が白い
写真のように電柱や電線などにとまり虫を獲って元へ戻る習性がある
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クロモズガラス
カラスに似ているが嘴がグレーで先端がモズのように下に曲がる
ダーウィンで出会って以来の再会だ
良く見るとカラスより数段かわいい
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ノドグロモズガラス
こちらも再会組
首から上はクロモズガラスと同じで首から下がカササギ(Magpie)状に白黒構成となる
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カササギフエガラス
前項のモズガラスによく似ているがこちらはフエガラス(ノドグロモズガラスは胸から腹にかけては白いが、こちらは腹黒)
英名は Australian Magpie という
モズガラスもフエガラスも近縁で分類的にはどちらもモリツバメ科だ
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テリオウチュウ
オウチュウはアジアの鳥、オウチュウ科の鳥となると分布域はアフリカやオーストラリアまで拡大する
オーストラリアにはこのテリオウチュウが棲息している
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ヨコフリオウギヒタキ
ほとんどオーストラリア全域に生息するオウギビタキ
オウギビタキの仲間は尾羽を扇子のように拡げるので Fantail と呼ばれるが、このオウギビタキだけは英名を Willie Wagtail という
尾羽を拡げずセキレイのように尾を横に振るからだ
あまり人を恐れずすぐ近くまで来てくれるのでファンが多い
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ツチスドリ
前出のノドグロモズガラスやカササギフエガラスによく似た白黒の鳥だがツチスドリは頭部に白い部分があるのですぐ識別できる
至る所に出没する普通種でケアンズの街中でもウロウロしている
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コウロコフウチョウ
ウロコフウチョウ (Riflebird) は今回BWツアーのターゲットの一つ
オーストラリアにはオオウロコフウチョウ、ウロコフウチョウ、コウロコフウチョウの3種が棲息し南北に棲み分けている
ヨーク半島にはオオウロコフウチョウ、ケアンズ周辺にはコウロコフウチョウが棲み、ウロコフウチョウはケアンズよりさらに南に棲息するのだ
アサートンの雲霧林では狙い通りコウロコフウチョウを観察することができた
オスは頭部と喉がライトブルーに光るがメスは茶系の地味なデザインである
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キアシヒタキ
前にも触れたようにアサートン高原は巨大な熱帯雲霧林だったエリアがヨーロッパ人の手に寄って開発され牧草地に変わってしまった場所なのだが、幸いなことに一部の
雲霧林が残っているので森林性の小鳥も多い
写真はキアシヒタキ、お腹が黄色い可愛いヒタキである
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ヒガシキバラヒタキ
こちらもお腹が黄色いヒタキでストレートにキバラヒタキという
(目と嘴の間に明色部分がなく脚も黒い)
オーストラリアには2種のキバラヒタキがいて東西に棲み分けている
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ハイガシラヤブヒタキ
目のすぐ下に胸の白色部分が食い込んだ個性的なデザインのヒタキ
地面に下りて採餌する小鳥だ
写真がピンボケで恐縮だが色の具合はわかるのでアップさせていただく
(未確認だが家内がピントの合った写真を撮っていれば差し替えたい)
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マミジロヒタキ
名前にマミジロとつく鳥は意外と多い
要するに目の上の眉に当たる部分が白い鳥は多いのだ
インターネットでマミジロヒタキを検索してもマミジロノビタキとかヒタキ科のマミジロとか紛らわしいものが多く、マミジロヒタキそのものがなかなかヒットしないがこの鳥はオーストラリア北東部の固有種のようだ
色彩はモノトーンだが可愛い小鳥だった
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タイワンセッカ
撮影旅行の間にはカメラの設定がずれてしまって思い通りの写真が撮れないことがある
特に老眼のためモニター画面がよく見えずチェックを怠っていると露出オーバーなどが発生する
このタイワンセッカなども補正が効かない失敗例だが、この鳥はアジア・オーストラリアには広く分布し以前ダーウィンでもしっかり撮影できているので、そちらのほうもご参照いただきたい
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ハイムネメジロ
日本のメジロによく似ているがオーストラリアのメジロ
アイリングの白い部分が日本のメジロより大きいように感じる
日本のメジロとの相違点の一つに背中の上部が灰色という特徴があるようだが、そこまでは確認できなかった
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カバイロハッカ
別名インドハッカ
アジアの鳥でオーストラリアでは外来種になるが、しっかり定着しておりケアンズの街中で普通に見られる
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ヤドリギハナドリ
ハナドリの仲間でヤドリギの実を好むという
熱帯雲霧林は木の葉が茂りすぎて植物の種が地表に届かないのでヤドリギが多いという
このハナドリは初見だと思うが、胸の部分の赤が目立つ個性的な小鳥だった
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キバラタイヨウチョウ
タイヨウチョウは花の蜜を主食とする小型の鳥でホバリングを得意とする
オーストラリア北東部に見られるのはキバラタイヨウチョウで名前の通り腹が黄色い
ケアンズ郊外のクリスタルカスケードの遊歩道を歩いている時に植物の綿毛を採集するキバラタイヨウチョウのメスを見つけた
100メートルほど離れた川の中にある倒木に吊巣があり、そこに巣材を運ぶため往復しているのだ
川の流れをバックにタイヨウチョウのホバリングをじっくり撮影することができた
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アサヒスズメ
アサヒスズメはフィンチの仲間
ダーウィンで以前出会っているが、今回はケアンズ郊外のサトウキビ畑近くの草原で観察した
前出で同一場所で撮影したタイワンセッカ同様露出ミスだが大目に見ていただきたい
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フヨウチョウ
アサヒスズメと同じフィンチの仲間、分類ではカエデチョウ科になる
こちらはアサートンの雲霧林周辺での撮影だ
嘴と眉に当たる部分と腰が真っ赤でインパクトがある
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シマコキン
分類的にラストに近いので登場がいつも最後になるコキンチョウ
黒白グレーに茶色と黄色を配したカラフルな小鳥である
今まで見たのは群れ状態が多かったが、今回は1羽だけだった
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以上で「ケアンズ・アサートンの野鳥」は終わり
これからヨーク半島アイアンレンジで撮影した写真の整理に入るので続きはしばらくお待ちを























by mustachio | 2018-11-12 15:00 | Comments(0)
2018年 11月 09日

2018オーストラリア北東部探鳥記03

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ケアンズ・アサートン編のvol.2は水辺の鳥やインコ、カワセミなどが中心になる

オーストラリアイシチドリ
スタートはイシチドリから
東南アジアでよく見かけるイシチドリ類は身動き一つせず静止姿勢をとり続けていることが多い
動きがないので見つけるのは難しいが写真は撮りやすい
このオーストラリアイシチドリは海岸ではなく、市内の共同墓地にいた
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ハシブトオオイシチドリ
顔つきはオーストラリアイシチドリとよく似ているが嘴が太くごつい感じがする
こちらはケアンズのエスプラネードの海岸で見つけた
じっと立っているのではなく採餌中のようで、食べているのは大型の蟹だった
太い嘴は甲羅ごと蟹をバリバリ食べるために発達したようだ
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カタアカチドリ
エスプラネードの海岸には大型のチドリがいた
アイリングと嘴と脚がオレンジ色の派手な色使いのチドリだ
写真では黒っぽく見えるが肩の部分が赤茶色で「肩赤千鳥」という
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ズグロトサカゲリ
ハロウィンの仮想のようなマスクをつけたケリ  英名も Masked Lapwing という
オーストラリアでは普通の鳥で都会地の公園でも農地でも海岸でも見られる
シャッターを適当に押しただけなのでよい写真が掲載できないが、ご興味のある方はホームページからタスマニアやダーウィンの探鳥記をご参照いただきたい
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トサカレンカク
アサートンの池のガガブタ(オーストラリアのガガブタは花が白い)の葉の上をトサカレンカクが歩いていた
大きな足や真っ赤なトサカ(額板)はセイケイによく似ているが、セイケイのほうは体重のせいでスイレンなどの葉の上は歩けない
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オオソリハシシギ
ケアンズの海岸にはオオソリハシシギがいた
渡り鳥で雨季に渡って来るというから来たばかりなのだろう
南半球の渡り鳥は南極に近いほうに南部に繁殖地があるわけではなく、繁殖地は北半球で北半球の冬に南半球へ渡ってくるようだ
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チュウシャクシギ
こちらのチュウシャクシギも同様渡り鳥である
日本では旅鳥として通過することになるが赤道を越えてはるかオーストラリアまで大変な体力の持ち主だと思う
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キアシシギ
キアシシギも海岸で採餌していた
下面の横縞が見えないのでいわゆる冬羽のようだ(オーストラリアは夏の始まりに当たるので非繁殖羽というのが正しいかもしれない)
北半球の冬が終われば繁殖のためまた北半球へ戻っていくのだと思う
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キョウジョシギ
キョウジョシギは5羽ほどが群になって採餌していた
この鳥は夏羽は白・黒・茶色が混じる派手なデザインで冬羽は黒が抜けて地味になる(関東地方では夏羽を見ることが多い)
ケアンズの5羽は2羽が夏羽、3羽が冬羽の混在型だった
夏羽の個体は換羽が遅れておりこれから冬羽に変わっていくのだと思う
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トウネン
小型のシギはトウネンを見ただけ
オーストラリアではトウネンの数が多く他の小型シギはほとんど見られないそうだ
写真のトウネンは赤褐色の部分がない冬羽で脚に識別用の黄色いリングがついていた
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ハシブトアジサシ
ケアンズの近くにはミコマスケイというアジサシ類が繁殖する島があるのだが今回は訪問する時間はなかった
見たのはコアジサシとこのハシブトアジサシ
ハシブトアジサシは太い嘴で好物の蟹を漁っていた
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ギンカモメ
日本はカモメの種類が多く識別に苦労するが、ケアンズ周辺ではこのギンカモメしかいないので気楽である
全体はカモメらしく白いが、アイリングと嘴と脚が赤く日本のカモメと違うインパクトがある
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キバタン
ここからはオウム・インコが登場する
ケアンズ空港に到着した10月17日の早朝、市内で最初に見たのはキバタンの集団だった
おそらく「ねぐら」なのだと思うが朝早くからギャーギャーとうるさい
東京の都心でこれだけ鳥が大騒ぎすれば間違いなく駆除の対象になってしまうだろう
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ゴシキセイガイインコ
キバタンの騒音は高い木の上の話だが、こちらのインコは人間の頭のすぐそばで大きな声を張り上げる
「ねぐら」が街中の街路樹なので夕方まで騒ぎまくっているのだ
キバタンと比べてカラフルな鳥なので人から嫌われることなく、まさにケアンズの街の一部になっている
写真を撮ったのは夕方だったが、動きのあるいい「絵」を撮ることができた
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コセイガイインコ
ゴシキセイガイインコは街中で大騒ぎする集団だったが、こちらのコセイガイインコのほうは「森の鳥」だ
ゴシキセイガイインコのレインボウカラーから赤と青と黄色を消して緑一色に変身したようなインコである
嘴だけは赤く「私はインコ」とアピールしていた
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イチジクインコ
タスマニアやダーウィンなどでオーストラリアのインコをいろいろ見ているが、このイチジクインコには初めて出会った
オーストラリアのイチジクは日本のイチジクとはだいぶイメージが違うが、そのイチジクの実を食べに来るイチジクインコは朝日を浴びて美しさを存分に発揮していた
色彩のバランスも素晴らしいが、表情にキツさがなくすっかりファンになってしまった
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ワライカワセミ
ここからカワセミが3種登場する
ポピュラーなものばかりだが、最もポピュラーなのがこのワライカワセミだろう
オーストラリア全域にいるわけではないのだが、東海岸では市街地などでも普通に見られ市民に親しまれているカワセミだ
写真も電線など人工構築物にとまるものが多い
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モリショウビン
名前の通り森のカワセミで林縁などに多い
次種のヒジリショウビンにも似るが嘴付け根部分(目先)に大きな白斑がありわかりやすい
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ヒジリショウビン
英名が Sacred Kingfisher なので聖の名前がつく
海岸などに多いカワセミでケアンズではエスプラネードで撮影した
この鳥は夏になると涼しい南へ移動して繁殖するようで、ある意味で正常な南北移動をする
写真の個体は他の鳥が行ってしまった後の最後の居残りで、しっかり蟹を食べて長旅に備えていた
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ハチクイ
日本名でハチクイは英名を Rainbow Bee-eater といい、オーストラリアの鳥だ
ヨーロッパにはヨーロッパハチクイ、アジアにはミドリハチクイなど北半球にも仲間が多いが、ただの「ハチクイ」というのは本家本元ということだろうか
南半球の鳥としては当然なのだが、冬は暖かい北へ渡りをしインドネシアなどにも来るようなので、日本人には古くから馴染みがありただの「ハチクイ」という和名がついたのかもしれない
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ノドジロキノボリ
キノボリという鳥は前にダーウィンで初めて出会った
オーストラリア固有の鳥で英名をTree Creeper という
北半球に棲むキバシリの英名もTree Creeper で両者は科のレベルで異なる
(英語では Australian Tree Creeperと使い分けている)
キバシリもキノボリも鋭い爪を木の皮に引っ掛けて巧みに木の幹を歩き回るが、キノボリのほうは尾が短いので尾で体を支えることができないそうだ
喉が白いノドジロキノボリは今回初見参である
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ミミグロネコドリ
ネコドリという鳥は初めて出会った
アサートンのロッジで明け方猫の鳴き声のような音を聞いたが、それがこのネコドリの声で朝食の時に食卓のすぐ近くまで挨拶に出てきてくれた
(図鑑によってはマダラネコドリという和名で出ている)
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セアカオーストラリアムシクイ
こちらも再会組
ダーウィンでメスの写真が撮れているのだが写真(1枚目)でお判りのように地味な鳥だった
今回写真が撮れたオスは黒と赤の2色構成で尻尾をまっすぐに立てる個性的な可愛い小鳥だった
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by mustachio | 2018-11-09 11:00 | Comments(0)