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2018年 08月 15日

2018夏の野反湖(植物編2)

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夏の野反湖植物編のvol.2はシソ科で始まりユリ科で終わる
ユリ科のニッコウキスゲは野反湖の最大の目玉商品なのだが、今年は季節の進行が速く7月31日では全く花が残っていなかった

ミソガワソウ/シソ科
最近、栂池自然園で見たミソガワソウが野反湖にもあった
一応高山植物の部類に属するようで、ある程度の標高がないと見ることができないようだ
花弁(唇弁)の紫色の斑点が美しい
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イヌトウバナ/シソ科
全体の形状からトウバナの仲間であることは疑いないのだが、トウバナ、イヌトウバナ、ヤマトウバナ、ミヤマトウバナと種類が多く判定に苦がしんでいる
生育地から判断してイヌトウバナが順当のようだが、花の紫色が強いのが少し気になっている
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オカトラノオ/サクラソウ科
こちらは判定に気を使わずに済むオカトラノオ
近似種はヌマトラノオくらいだが生育地が異なる
オカトラノオは東京郊外でも普通に見られるが、高原で見ると新鮮な感じがする
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ホツツジ/ツツジ科
木本だが周辺の山にホツツジの花が咲いていた
似たような植物にミヤマホツツジがあり、野反湖あたりではどちらも見ることができるが、写真は花柱がまっすぐに伸びているのでホツツジである
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ハクサンボウフウ/セリ科
セリ科の植物は同定が難しい
今回は葉の部分をしっかり撮影し判定の根拠とした
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ウド/ウコギ科
「ウドの大木」のウドである
若いころはあまり植物に興味がなかったので、大木のウドと食物のウドが頭の中で一致しなかった
今でも野外で見かけるウドよりは「酒のつまみのウド」のほうに興味がある
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イワアカバナ/アカバナ科
アカバナは湿地を好む4弁の小さな花 野反湖の北部の道路脇に多い
昨年まではただのアカバナと認識していたが、野反湖のガイドブックによるとイワアカバナだということなので訂正する
球状の白い花柱が可愛い
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ヤナギラン/アカバナ科
アカバナは小さくて地味な花だが同じアカバナ科のヤナギランは大きくて目立つ
それも群生する傾向があるのでピンク色の存在感はさらに強調される
野反湖をバックにしたヤナギランの群生は大好きな風景の一つだったが、今年は花の数が少なく今一つだった
特に数日前の荒天の影響からか倒れている株が多く、2枚目の写真のように茎の先を直角に曲げて立ち上がる姿がいじらしかった
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アレチマツヨイグサ/アカバナ科
マツヨイグサも同じアカバナ科だ
毎年同じ場所で見かけるがおそらく道路工事などで紛れ込んだものが定着したものと推測している
もともとこの仲間は帰化植物なのだ
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キツリフネ/ツリフネソウ科
湖や渓流の近くなど湿った場所の定番植物
ここではピンクのツリフネソウは見られず黄色のキツリフネだけが咲いている
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ハクサンフウロ/フウロソウ科
8月の高原ではハクサンフウロはメインとなる花
野反湖畔でも10年くらい前までは季節になると周囲がピンク色に染まっていたものだが今ではチラホラ程度で迫力に欠ける
昔から草原への立ち入り禁止が徹底され環境保全は万全のはずなのに少しずつ環境劣化が進んでいて寂しい
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シモツケとシモツケソウ/バラ科
シモツケはバラ科の木本、シモツケソウは同じくバラ科の草本である
シモツケは野草図鑑に載っていないし、シモツケソウは樹木図鑑に載っていない
それなのに両者の花は色も形もそっくりなのだ
近くに寄って根元のほうを見れば区別はできるのだが、遠くからはどちらかわからない
ちなみに野反湖周辺のシモツケソウは別名チシオシモツケと呼ばれ花の色が濃いのが特徴である
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ワレモコウ/バラ科
8月の花ワレモコウもあちこちで見られた
写真のワレモコウは色が赤く白い雄蕊が目立ちローカルのガイドブックではミヤマワレモコウと解説しているが、一般的な野草図鑑にはミヤマワレモコウの記述がないのでただのワレモコウとしておく
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ノリウツギ/ユキノシタ科
夏の高原で目立つのは白い花が咲くノリウツギ
アジサイの仲間で小さな花の集まりの周囲にアジサイのような装飾花が付く
ノリウツギは草原の森林化の過程で増えていく木本で、数が増えていくのは草原の劣化の裏返しでもある
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ウメバチソウ/ユキノシタ科
同じユキノシタ科でもこちらは草本のウメバチソウ
まだ花は咲いておらず蕾の状態だった
野反湖で見られるオノエランを探していて見つけたものである
(今年はオノエランとの出会いはなかった)
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コマクサ/ケシ科
コマクサは毎年見る花だが今年は初めてだと思う
野反湖のコマクサは昔人為的に移植されたもので少し引っかかるが長い時間をかけて定着しているので「ま、いいか」と思っている
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ミヤマカラマツ/キンポウゲ科
キンポウゲ科の植物は種類が多いのだが春に花が咲くものが多い
高山植物以外で夏に咲くものはカラマツソウかトリカブトぐらいだろうか
野反湖周辺にはトリカブト類が見当たらず、キンポウゲ科はミヤマカラマツだけだった
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センジュガンピ/ナデシコ科
センジュガンピは白いナデシコ
毎年同じ場所で出会うので特に感動もないが、ここ数年行動範囲がせまくなったせいか他の場所での出会いがなくなったような気がする
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イブキトラノオ/タデ科
数年前まで野反湖畔はイブキトラノオの群生地として有名だった
(このブログでも群生するイブキトラノオの写真を掲載している)
今年はそのポイントでは全く姿が見られなかった
別の場所で写真を撮ることができたが、突然の群落の消滅にはショックを受けている
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イタドリとオオイタドリ/タデ科
イタドリは全国に分布する植物でオオイタドリは中部山地と北海道に多い
全体の大きさが全く違うのでなんとなく区別できるのだが写真だけでの判別は結構難しい
前者がイタドリで後者がオオイタドリだと思うが間違っているかもしれない
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ネジバナ/ラン科
野反湖の北岸で毎年ネジバナを見る
平地でも見られる花なのでこの花が自然発生なのか外部から紛れ込んだのかは不明である
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ノギランとネバリノギラン/ユリ科
よく似た植物だがノギランはユリ科ノギラン属、ネバリノギランはユリ科ソクシンラン属で素性は違うらしい
登山道でよく出会うのはネバリノギランのほうでノギランは数が少ないように思う
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タカネアオヤギソウ/ユリ科
ネバリノギランと同じように登山道でよく見る植物
花が葉と同じように緑色なので地味な印象はぬぐえない
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オオバギボウシとコバギボウシ/ユリ科
こちらもよく似た植物同士
名前の通り葉の大きさが異なる
個人的なイメージではオオバのほうが草原に多くコバのほうが湿地に多いような気がする
群生するのはコバギボウシのほうだ
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コオニユリ/ユリ科
野反湖のユリはクルマユリではなくコオニユリのほうだった
数は少なかったが、緑の草原の中にオレンジのユリを見つけるとうれしくなる
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by mustachio | 2018-08-15 12:00 | Comments(0)
2018年 08月 13日

2018夏の野反湖(植物編1)


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7月31日 マイフィールドにしている群馬県北部(中之条町)の野反湖へ出かけた
わが山荘からは車で1時間、あまりアクセスが良くないのが幸いして自然環境が保存されており大好きなフィールドである

群馬と長野の県境に近く、つい最近のヘリコプター事故もこの中之条町で起こっている(事故発生の日はわが山荘周辺も報道ヘリコプターなどで騒然としていた)

このフィールドには毎年、春・夏2回は訪れているが、何故か今年は今回が初の訪問となる
夏の野反湖の魅力はマルバダケブキやヤナギランの群生
例年、お盆の時期がハイシーズンだが、今年は季節が早くどちらもタイミングぴったりだった
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撮影した植物の紹介は分類順(図鑑順)とし、2回に分けることとしたい

ウスユキソウとヤマハハコ/キク科
このフィールドのウスユキソウの仲間は平凡な2種、特に高山でもないので妥当なところだと思う

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ヨツバヒヨドリとヒヨドリバナ/キク科
どちらもキク科フジバカマ属でよく似ている
両者を見分けるポイントは葉のつき方で、写真1,2枚目のヨツバヒヨドリは葉が輪生である(必ずしも4枚というわけではない)
3枚目の写真はヒヨドリバナで葉が対生する
いずれも初秋の花でアサギマダラが好んで訪花する
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ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)/キク科
アキノキリンソウの高山型なので秋の花というよりは夏の花である
色が同じなので遠くからではオミナエシのようにも見えるが、近づけば菊の仲間であることがわかる
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ハコネギク/キク科
野反峠(富士見峠)周辺に咲く薄紫の菊はハコネギクだ
正直言って他でハコネギクを見つけても同定に自信がないが、ここのハコネギクは昔からはっきり看板に表示があるので間違いはない
20年前は群落状態だったが今ではチラホラである

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ミズギク/キク科
こちらは希少種のミズギク
茎や葉に毛が生えて「氷河期の遺存植物」といわれる
野反湖の湖畔にこのミズギクが咲くポイントがあり、ヒョウモンチョウやモンキチョウが集まっている
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メタカラコウ/キク科
メタカラコウを1株見つけた
メタカラコウとオタカラコウの識別も微妙だがポイントは舌状花の数で、オタカラコウは7~8枚なのに対し、メタカラコウは1~3枚で見た目も貧弱である
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マルバダケブキ/キク科
野反湖畔のマルバダケブキ群生は美しい
昨年、一昨年とタイミングがあっていないので以前見たのは3年前だ
お盆のころがピークなので早すぎるかなと思っていたが、案に相違してちょうど見ごろだった(今年は2週間ほど季節の進行が速いようでニッコウキスゲのほうはすでに終わっていた)
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キオンとハンゴンソウ/キク科
7月だというのにキオンとハンゴンソウが咲き始めていた
どちらも8、9月の花で晩夏・初秋のイメージがある
両者の見分けポイントは葉の形状で、キオンの葉は鋸歯のある単葉、ハンゴンソウの葉は深い切れ込みがあって大きい
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ノアザミ/キク科
写真に他の植物の葉が写っているのでわかりにくいが普通のアザミである
普通のアザミというのはノアザミかノハラアザミで、ノアザミは春から咲きだしノハラアザミは夏から秋にかけて咲く
標高の高い野反湖ではノアザミが夏に見ごろになるので紛らわしいが、触ってみると総苞に粘りがあるのでこちらはノアザミのようだ
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オニアザミ/キク科
普通のアザミと違ってオニアザミは花が下を向いて咲く
葉の棘も大きく鋭い
野反湖のオニアザミはジョウシュウオニアザミといわれているようだが亜種のレベルの区分だと思う
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ハナニガナ/キク科
ニガナの仲間には普通の花が黄色いニガナと花が白いシロバナニガナがあり、シロバナニガナのほうが花が大きい
ハナニガナは花が黄色いが大きくシロバナニガナの1品種とされ、花がニガナより大きい
このエリアには昔からシロバナニガナが多ったかが、今回は見当たらなかった
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ツリガネニンジン/キキョウ科
高山に登るとハクサンシャジン、ヒメシャジン、ミヤマシャジンなどこの花の仲間が多いのだが、それほど標高の高くないこのあたりではすべてがツリガネニンジンである
7月なので花が咲き始めたばかりの新鮮な個体が多かった
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ソバナ/キキョウ科
ソバナは花の形が釣鐘型だがツリガネニンジンより花が大きく色(青紫)も鮮やかだ
この花は渓流に近い湿った場所の林道脇の崖などに見られる
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ヤマホタルブクロ/キキョウ科
ホタルブクロの仲間はホタルブクロとヤマホタルブクロの2種類がある
見分けるポイントは花の根元の萼の部分でホタルブクロは萼片と萼片の間に付属物があって反り返るのだがヤマホタルブクロは付属物がなくすっきりしている
標高が高いのでここのホタルブクロはヤマホタルブクロだった
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サワギキョウ/キキョウ科
サワギキョウは群生するイメージが強い
野反湖の水辺でも昔は群生するサワギキョウが見られたのだが、ここ数年は姿が消えてしまった
それでも「昔の名残」はわずかに残っていて、かろうじて数本の写真を撮ることができた
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マツムシソウ/マツムシソウ科
マツムシソウも8月の花
高原でこの花を見ると「秋」を感じる
7月末なので咲き始めたばかりの花が新鮮だった
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ハクサンオミナエシ/オミナエシ科
オミナエシも秋の花だが標高の高いところでは夏と秋が一緒に来る
ハクサンオミナエシはオミナエシの高山型で岩場などに多い
野反湖でも湖畔から離れた山の中腹などに見られる
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シオガマギクとトモエシオガマ/ゴマノハグサ科
シオガマの仲間は種類が多い
花の色が全く同じでも巴形に花が付くトモエシオガマと普通に花をつけるシオガマギクがあり、別種として図鑑に載っている
野反湖周辺の草原には両種のシオガマが見られた
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以下vol.2へ続く











by mustachio | 2018-08-13 17:00 | Comments(0)
2018年 08月 03日

栂池自然園の植物vol.2

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栂池自然園探訪記の続編である(写真が80枚ほどになったので2等分した)
続編はユキノシタ科のチダケサシからスタートする

チダケサシ/ユキノシタ科
チダケサシはけして高山植物ではなく低い山にも普通に見られる
高山帯に生え白い花が密集するタイプをハナチダケサシとして別種扱いすることもあるようだ
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ズダヤクシュ/ユキノシタ科
ユキノシタ科の植物は変化に富む
ネコノメソウ、ウメバチソウやシラヒゲソウもユキノシタ科だ
このズダヤクシュは地味な植物の典型である
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サンカヨウ/メギ科
純白の花をつけるサンカヨウは好きな花の一つ
高山では夏山シーズンに出会うこともあるが、残念ながら栂池ではすでに花が終わって実になっていた
この実は熟すると青紫の美しい姿になる
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ミヤマキンポウゲ/キンポウゲ科
群生というほどではなかったがキンポウゲはいろいろな場所で見られた
標高から判断してただのキンポウゲではなくミヤマキンポウゲのようだ
考えてみれば平地のキンポウゲは春の花で、高地のミヤマキンポウゲは夏の花だ
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ミヤマカラマツ/キンポウゲ科
カラマツソウの仲間はミヤマカラマツとモミジカラマツの2種があった
両者は葉の形状が異なるのですぐ識別できる
花びらのように見えるのは雄蕊で白色のものから赤紫系のものまで変化がある
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モミジカラマツ/キンポウゲ科
こちらがモミジカラマツで葉が掌状に裂けていてすぐわかる
花はすべて白色のようで普通のカラマツソウによく似ている
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オオレイジンソウ/キンポウゲ科
オオレイジンソウを始めて見たのは20年以上前、場所は福島と山形の県境にある西大巓だったと記憶している
当初レイジンは麗人と思っていたが実際は伶人(舞楽の奏者)で、花の形が伶人のかぶる冠に似ているからレイジンソウなのだそうだ
花が黄色いオオレイジンソウはその後何回も見ているが、淡紅紫色の本家レイジンソウには出会ったことがない
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シナノキンバイ/キンポウゲ科
シナノキンバイは久しぶりの再会だ
昨年よく似たキンバイソウを山梨県の高原で見ているが、シナノキンバイのほうがカップが深いような気がする
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イブキトラノオ/タデ科
栂池ではイブキトラノオも見られた
群馬県のフィールドで毎年見ているのでそれほどの感動はないが、ピンク色の花はいつ見ても可愛い
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オオバノトンボソウ/ラン科
現場で撮影した時にトンボソウの仲間であることは推定できた
帰ってから検討してみるとどうもオオバノトンボソウのようだ
初見参だと思う
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ヒオウギアヤメ/アヤメ科
湿原には紫色のアヤメが多かったがすべてヒオウギアヤメだった
葉が剣状で幅広く葉脈は目立たない
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コバイケイソウ/ユリ科
コバイケイソウは初夏の湿原の定番だがすでにピークは過ぎていた
アップに耐えるほど新鮮な個体がなかったので風景的な遠景写真が多くなった
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タマガワホトトギス/ユリ科
逆にホトトギスは感覚的には秋の花である
高地は秋が早いのかロープウェイ乗り継ぎのポイントにタマガワホトトギスが咲いていた
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ニッコウキスゲ/ユリ科
全国的な鹿の食害によりニッコウキスゲの名所といわれる草原は姿を消してしまったと思っていたが栂池湿原のニッコウキスゲは健在だった
標高が高いので鹿がやって来られないのだろうか
木道の脇には黄色の花が咲き乱れ、久しぶりにニッコウキスゲを満喫した
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クルマユリ/ユリ科
栂池自然園のユリはコオニユリではなくクルマユリだ
木道の近くに咲いているクルマユリが多く、クルマユリらしい写真を多数撮影することができた
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オオウバユリ/ユリ科
オオウバユリとウバユリは日本国内で分布を分ける
中部以北がオオウバユリ、関東以西がウバユリのようだ
栂池のオオウバユリは盛りを過ぎていて名実ともに大姥百合だった
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タケシマラン/ユリ科
葉腋から細い柄をたらし地味な花をつけるタケシマランは中部山岳固有の高山植物だ
近似種にオオバタケシマランがありこちらは花が緑色を帯び花柄がねじれる
(写真は花柄がまっすぐで花が赤褐色なのでタケシマランのほうだ)
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マイヅルソウ/ユリ科
初夏の花であるマイヅルソウが林道脇に咲き残っていた
今年はあまり山を歩いていないので初見かもしれない
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オオバユキザサ/ユリ科
奥の林道脇でユキザサを見つけた
いつも見るユキザサより大きく花もごつい感じなのでオオバユキザサだと思う
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キヌガサソウ/ユリ科
栂池ツアーのハイライトはこのキヌガサソウだろうか
輪生する葉の中央に花を一輪つけるこの植物にはなんとなく高貴なイメージがある
最初は純白な花弁が淡紅色に変化しさらに淡緑色に変わるのも面白い
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エンレイソウ/ユリ科
春の花なので期待もしていなかったエンレイソウだが、あちこちで姿が見られた
もちろん花は終わって実がついている
大きな葉と同じように実の形も三角形で3倍体のユリ科であることを主張している
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ワタスゲ/カヤツリグサ科
分類順に整理したのでラストバッターはワタスゲになった
高層湿原のシンボル的な存在なので毎年見る機会は多いが今年は初めてだと思う
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by mustachio | 2018-08-03 17:00 | Comments(0)
2018年 08月 02日

栂池自然園の植物vol.1

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今年の夏は暑さが半端ないので生活の基盤を群馬の山荘に移し東京と行ったり来たりの生活を送っている
7月24日は山荘から車で長野県白馬方面へ出かけ「栂池自然園」を散策してきた
ここはゴンドラ・ロープウエーが標高1900mまで運んでくれるので、後期高齢者のわれわれ夫婦でも簡単に高山植物を楽しむことができる
(といっても園内は広く高低差もあるので奥まで行くとかなりのハードワークではある)
過去に何回も歩いた場所ではあるが、最近の訪問は8年前で、その時はタカネヒカゲの撮影が主目的で白馬大池まで足を延ばしている(この時はタカネヒカゲにはふられた)
今回は浮間湿原までの往復としたが、天候に恵まれ「7月の山の花」を堪能することができたので図鑑順に整理してご紹介することとしたい
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ヤマハハコ/キク科
植物を分類順(図鑑順)に整理するとトップバッターは双子葉合弁花類キク科ウスユキソウ属になる
今回ウスユキソウは見なかったのでヤマハハコがスタートだ
高山植物としては極めて普通の植物だ
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ミヤマアキノキリンソウ/キク科
基本的には秋の花で8~9月の花なのだがもう咲き始めていた
アキノキリンソウの高山型で頭花は大きく目立つため「黄金菊」とも呼ばれる
群落になると一面が真っ黄色に染まるのだが、7月なので数は少なかった
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オタカラコウ/キク科
栂池自然園は湿原がメインなので湿地を好む植物が多い
オタカラコウは最盛期のようで黄色い集団は遠くからでも目に付く
植物の写真としては3枚目のように山がバックに写ると見栄えがするようだ

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ヒトツバヨモギ/キク科
ヨモギ類がキク科であることは承知しているが、花が地味なのでカメラを向けることはあまりない
自分のホームページ(植物図鑑)も少しずつ充実させていきたいので、今回はとりあえず撮影し帰宅後名前を調べた結果、ヒトツバヨモギであることが判明した
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タテヤマアザミ/キク科
通常のノアザミなどとは全く印象が違うので、意識して撮影した
事後検討の結果、タテヤマアザミと推定している
葉の形状がアザミらしくないのがポイントだ
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カンチコウゾリナ/キク科
花茎に剛毛が見えるのでコウゾリナであることはすぐわかる
生育場所(標高)から推定してカンチコウゾリナのようだ
総苞が黒ずむのが特徴だ
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シロバナニガナ・ニガナ/キク科
平凡な花なので特に取り上げることもないのだが、ニガナ類は高地に多い
自然園近くの道路脇に多数咲いていた
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オオヒョウタンボク/スイカズラ科
木本の花なので野草図鑑には登場しないが面白い形の花をつける
亜高山帯に多い植物だ
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オオバミゾホオズキ/ゴマノハグサ科
沢筋など湿地に多い花
過去の経験から栂池自然園にはこのオオバミゾホオズキが多いとの印象を持っていたが、今回は数が少なかった
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エゾシオガマ/ゴマノハグサ科
エゾシオガマは高山植物
ロープウェイなどで簡単に高地へ来られるので感慨は少ないが、昔自力で登った高山の風景を思い出すことはできる
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ミソガワソウ/シソ科
シソ科の仲間は高山植物が少ないように思う(思いつくのは他にタテヤマウツボグサとイブキジャコウソウくらいか)
逆に高山でシソ科らしい植物を見かけたらミソガワソウと決めていいのではないだろうか
味噌川は木曽川の支流の名前だそうだ
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タテヤマリンドウ/リンドウ科
湿原の木道脇には小さなリンドウが多数見られた
春に多く見られるフデリンドウやハルリンドウによく似た花でタテヤマリンドウのようだ
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イワイチョウ/リンドウ科
湿原の木道脇にはミツガシワによく似た花が咲いていた
よく見ると花弁の形は全く違う
ミツガシワの花弁はすっきりした形状で表面に多数の白毛が生えている
イワイチョウの花弁は縁が縮れていて縦に走るヒダがある
湿地に生える植物でミズイチョウという別名もあるようだ
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ミヤマシシウド/セリ科
セリ科の植物は花が小さく似たようなものが多いので識別は難しい
シシウドなどはわかりやすいほうなのだが写真を見ただけでシシウドとミヤマシシウドの判別は困難である
今回は生育地(標高)からミヤマシシウドと推定している
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ハクサンボウフウ/セリ科
葉の詳細など撮影していないので同定には自信がない
シラネセンキュウやオオバセンキュウなども考えられるがセリ科植物ということで勘弁していただきたい
個々の花弁はアップで見るとなかなか美しいものだ
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ゴゼンタチバナ/ミズキ科
ゴゼンタチバナは高い山では普通に見られる植物
ただ時期的には6月に咲く花だと思う
栂池自然園では明らかに盛りを過ぎていて数も少なかった
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ミヤマアカバナ/アカバナ科
ミヤマアカバナは湿原ではなく渓流のそばの岩場に咲いていた
花弁の先が2裂する4弁花でとても可愛い
平地で見るアカバナより棍棒状の雌蕊の柱頭は小さいように感じられた
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シナノオトギリ/オトギリソウ科
オトギリソウは登山道などに多い普通の花
シナノオトギリは高山型で少し小ぶり、高山の岩場に多い
両者の差は葉の縁の黒点などにあるようだが、面倒なので生育地で判断している
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ハクサンフウロ/フウロソウ科
高山植物の定番であるハクサンフウロはいくらでもあるだろうと思っていたが、意外や意外、当日見つけたハクサンフウロはたった1輪だけであった
時期的には最盛期だと思うので生育環境の問題なのだろうか(栂池自然園は湿原が多く草原は少ない)
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オニシモツケ/バラ科
オニシモツケは真夏の花
長野山岳地帯の登山道脇とか北海道の道路脇などに群生することが多い
個人的には「生命力のある植物」のイメージが強い
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ヤマブキショウマ/バラ科
いつも思うのだがユキノシタ科のトリアシショウマとバラ科のヤマブキショウマはよく似ている
見わけのポイントは葉でバラ科のほうは名前の通り葉がヤマブキの葉に似ている
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ヤグルマソウ/ユキノシタ科
葉は5枚の小葉からなる掌状複葉で大きく迫力がある(葉に刺があるハリブキに雰囲気が似ている)
いつも葉のほうに目が行ってしまうので花のほうにはほとんど印象がない
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(以下vol.2へ続く)















by mustachio | 2018-08-02 17:00 | Comments(0)