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2018年 10月 09日

2018秋の蝶・秋の花


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9月は雨が多かった
それでも(晴れ間を探すように)お彼岸前の1週間群馬の山荘に滞在し、周辺のフィールドをカメラを持って散策した
群馬県嬬恋村のバラギ湖、長野県東御市の池の平、長野県軽井沢などである
特に目新しい蝶や野草との出会いはなく平凡なものばかりだが、写真が溜まったので「秋の蝶・秋の花」として整理しておきたい


スジグロシロチョウ
バラギ湖でモンシロチョウらしい蝶を見つけた
嬬恋村は有名なキャベツの産地だが農薬散布があるのでモンシロチョウがいない(と思い込んでいた)
吸蜜中の蝶の写真を撮ったがモンシロチョウではなく翅に細く黒い筋のあるスジグロシロチョウだった
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ベニシジミ
ベニシジミは昔から東京近郊で普通に見られる蝶だった
そのベニシジミを最近ほとんど見ていないのは蝶が減ったというよりも、こちらが東京周辺のフィールドに出かけなくなったせいかもしれない
久しぶりに見た濃いオレンジ色の翅表を夢中になってカメラで追い回してしまった
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ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンは9月になると数が増えるように思う(特にメスの数が多い)
もちろんオスがいないわけではなく9月が産卵期になるのでメスとオスの絡みもよく見かける
ただこの時期のヒョウモン類は翅がひどく痛んでいて、外見は「高齢者」のイメージが強い
種族保存のために吸蜜して生殖活動をし卵を産むことは必要なのだが、高齢者の立場からは共感はあまり感じられず「年寄りの浅ましさ」のようなものを意識してしまう
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ウラギンスジヒョウモン
ウラギンスジのほうは翅がほとんど傷んでおらず元気なイメージだった
しっかり夏眠をとってこれからもうひと働きというところだろうか
地球温暖化の影響で蝶のライフサイクルが少しずれているのかもしれない
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メスグロヒョウモン
メスグロヒョウモンのメスもアザミで吸蜜していた
こちらはかなり翅が傷んだ個体だった
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サカハチチョウ
意外だったのはこのサカハチチョウ(夏型)
普通この蝶は8月で姿を消すので今まで9月後半に観察した記憶がない
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キタテハ
年3回以上発生し成虫越冬もするので、9月にキタテハを見るのはごく自然なことである
写真の個体は越冬する秋型のように翅の外縁の切れ込みが鋭くないのでまだ夏型のようだ
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アカタテハ
このアカタテハは翅が全く傷んでおらず鮮やかな色彩だった
こちらも年3~4回発生(寒冷地は2回)なので生まれたばかりの新鮮な個体なのだと思う
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クジャクチョウ
8月に湯ノ丸高原でクジャクチョウを撮影し今年最後かと思っていたが、9月でも蝶が全くいなくなった池の平で再会した
こちらも成虫越冬だが冬まではまだ間があるので秋の日差しを楽しんでいるようだった
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アサギマダラ
秋の蝶といえばアサギマダラの名前が浮かぶ
もちろん8月には発生しているのだが、9月になると長距離移動のエネルギー補給のためかヒヨドリバナやフジバカマなどで集団吸蜜する機会が多い
長野県では9月の一定の日にアサギマダラを捕獲しマーキングをしてから放蝶するといったようなイベントがあちこちで行われているようだ
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イチモンジセセリ
このイチモンジセセリも秋の蝶
6月ごろから発生しているのだが秋(世代交代で秋に成虫となる世代)になると数が突然増える
子供のことは東京周辺でも普通に見られたが最近では見たことがない
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アキノノゲシ/キク科
ここからは「秋の花」 スタートは例によって分類順とするのでキク科から
トップバッターは種名に秋が入るアキノノゲシである
ノゲシは普通春に咲くので別名をハルノノゲシともいうが、こちらは別種で秋に花が咲く
ノゲシよりは茎が細く繊細なイメージだ
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ヤクシソウ/キク科
こちらも秋の花
数は多くないが毎年山荘の庭に咲いてくれる
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イワインチン/キク科
岩場や砂礫地に生える高山植物
湯ノ丸山など浅間山周辺に多く、池の平湿原を巡る山道に多数咲いていた
黄色の花と緑の葉の対比が鮮やかだった
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オケラ/キク科
オケラとは無一文のこと
あまり好ましい名前ではないが、花のつくりは個性的で面白い
総苞の部分を良く見ると木の枝を使った民芸品のような苞状葉がある
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コメナモミ/キク科
全体的には地味な植物だが、アップで見ると花が面白い
総苞片に腺毛が生えていて粘る  まさにウミブドウのようなイメージだ
こちらも秋の花の仲間である
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ゴマナ/キク科
秋の花はキク科のウエイトが高い
白い菊が野山のあちこちで咲くので同定に苦しむが、白い小さな花がゴチャゴチャと固まって咲くのはゴマナの確率が高いと勝手に思っている
湯ノ丸高原から池の平湿原にかけての林道脇には白いキク科の花が咲き乱れており、管理センターのガイドさんに種名を確認したところ間違いなくゴマナだとのことだった

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ユウガギク/キク科
優雅菊ではなく柚香菊
ヨメナに近い菊で花弁(舌状花)が白いのはユウガギクだと勝手に判断している
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ノコンギク/キク科
紫色の花なのでシオンかノコンギクかと思うが、図鑑によってはシオンは西日本限定とするものもあるのでノコンギクとすることにした
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ハキダメギク/キク科
夏から咲いているので秋の花というわけではないが、花が小さくユニークな菊だ
帰化植物で日本の菊とはだいぶイメージが違う
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オニアザミ/キク科
枯れた花のように見えるが蜂が来ているのでまだ現役なのだろう
オニアザミの特徴であるクモ毛がよく見えるので撮影した
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モリアザミ/キク科
鋭く尖る総苞片が目立つアザミ
こちらも「秋の花」だ
花よりも蕾の緑のほうが目立つ
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オトコエシ/オミナエシ科
形はオミナエシだが色が白いのでオトコエシ
オミナエシのオミナは女のことだ
オミナエシは「平成最後の夏」にも登場したのでここではオトコエシをとりあげた
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イヌトウバナ/シソ科
シソ科も秋に咲く花が多い
こちらは花穂が車輪状に段になってつくトウバナ(塔花)
イヌは冴えない、パッとしないのようなネガティブな形容詞だと思う
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ウツボグサ/シソ科
こちらも花穂が輪状になるが段と段が密着するので全体が円筒状になる
ウツボグサは基本的には夏の花だが9月でも元気に咲いていた
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キバナアキギリ/シソ科
「黄花秋桐」間違いなく秋の花だ
他に似たような花がないので昔から名前を知っている
サルビアの仲間で学名もSalvia nipponicaという
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セキヤノアキチョウジ/シソ科
この花も昔から名前を知っている秋の花
アキチョウジ(秋丁子)も同じ紫の花で西日本(岐阜県以西)の花、セキヤノアキチョウジは関東・中部と棲み分けている
花柄に毛があるかどうかや萼片の形状など細かい相違点があるが見た目は同じようなものらしい(アキチョウジはまだ見たことがない)
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ナギナタコウジュ/シソ科
花穂が薙刀に似ているといわれ、花が片側だけにつくのが面白い
写真ではわかりにくいがピンクの花には毛が生えている
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エゾリンドウ/リンドウ科
リンドウも秋の花の代表種
山荘に近いマイフィールドに咲くのはたいていエゾリンドウで葉は披針形で細く花はほとんど開かない
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アケボノソウ/リンドウ科
リンドウ科だがリンドウのイメージはなくセンブリの仲間である
山荘近くにザゼンソウ公園という草津町の自然公園があり、アケボノソウが自生しているので毎年見に行くことにしている
花弁にある黄緑と紫の斑がとてもかわいい
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ハナイカリ/リンドウ科
数は多くないが池の平周辺で見ることができる
花冠は4裂し裂片の下部は線形の距になる
その形が碇に見えるので見ていて飽きない
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シラタマノキ/ツツジ科
シラタマノキの花が咲くのは6~7月で9月に花は残っていない
秋になると萼片が成長して蒴果を包む形になり白い球を構成するのでシラタマノキと呼ばれる
池の平周辺の遊歩道(登山道)で目にすることができる
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コケモモ/ツツジ科
同じようにコケモモも花が咲くのは6~7月で秋に見られるのは果実
コケモモの実は真っ赤で遠くからも目に付く
果実酒にするとうまいのだが、たいてい採集禁止の場所に実がなっている
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アサマフウロ/フウロソウ科
軽井沢でハクサンフウロと雰囲気の違うフウロソウを見た
ピンクの濃さが全く違う
図鑑でも確認したがご当地のアサマフウロのようだ
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ナナカマド/バラ科
秋になったのでまだ紅葉が進んでいないナナカマドに真っ赤な実がなっていた
鳥に食べられなければ冬まで持つはずだ
今年初めに北海道へ行ってナナカマドの実に集まるキレンジャクを撮影したのを思い出した
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サラシナショウマ/キンポウゲ科
瓶洗いのブラシのようなサラシナショウマが林の中に咲いていた
花穂を構成する個々の花には花柄があり、他のショウマ類よりは花穂が太く見える
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ヤマトリカブト/キンポウゲ科
亜種レベルなのか種レベルなのかよくわからないがトリカブトの仲間は種類が多い
多すぎてかつわかりにくいので群馬県や長野県で見るトリカブトはヤマトリカブトで片づけることにしている
夏の終わりごろから咲き始める秋の花だ
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イヌタデ/タデ科
通称アカマンマ
それでも小学校のころからイヌタデという名前は知っていた
東京都内でも普通に見られたのに、今では石神井公園など自然を意識した大きな公園くらいでしかお目にかかれない
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オオイヌタデ/タデ科
イヌタデよりは花穂が大きくピンク色も濃い
オオイヌタデだと思うが帰化植物のオオケタデも色が濃く花穂が大きい
正直なところどちらかわからないのだ
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ミゾソバ/タデ科
あちこちの湿地で見かける秋の花
何回も撮影しているので珍しくもないがアップがなかなかきれいに撮れたので取り上げることにした
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ヤマホトトギス/ユリ科
ヤマホトトギスとヤマジノホトトギスはよく似ている
花被片が反り返るのがヤマホトトギスでヤマジノホトトギスのほうは反り返らないという
もう一つの識別ポイントは花柱で紫の斑紋があるのがヤマホトトギス
写真の花は花柱に斑があるのでヤマホトトギスのほうだ
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ツユクサ/ツユクサ科
初夏から咲き始めて秋まで咲き続ける花
珍しい花ではないがしばらく見ていなかった
青紫の花弁が鮮烈に見えたので思わず撮影してしまった
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キンエノコロ/イネ科
分類順に整理すると最後はイネ科になることが多い
この花(花というより草のイメージ)は「猫じゃらし」の名で子供のころから親しんだ懐かしい花である
平凡な植物だが逆光気味に撮影するとなかなかきれいな絵になるのだ
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by mustachio | 2018-10-09 17:00 | Comments(0)
2018年 10月 05日

「平成」最後の夏・箱根湿生花園

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全くプライベートな話だが8月上旬に箱根で開催されるゴルフ会があり、毎年家内と二人で参加している
わが家から箱根までは慢性渋滞の環状8号を使って東名に乗る必要があり、東京を脱出するだけで1時間以上かかるので、体力的な事情からここ数年「前日泊」策をとっている
今年は8月5日が前日泊の日となったので午後の1時間ほどを「箱根湿生花園」で過ごした

下記にリンクを貼ったが、今年の5月にこの湿生花園を訪ねており、8月の様子も見てみたかったからである
この湿生花園は箱根仙石原湿原を利用した植物園であり、箱根の自然のままの植物も多いのだが、全く別の環境から移植栽培されたものもありナチュラリストを自負する自分にとって抵抗を感じる面も少なくない

タイトルバックのレンゲショウマなど本来の箱根にはない植物だが、こちらも齢をとって行動領域が狭くなってきているので植物園を利用するという多少の「不自然」には目をつぶっていただきたい

ハコネギク/キク科
例によってスタートは分類順にキク科から
ハコネギクはご当地植物
この時期白い菊が多く識別に苦労するが、植物園では名札もあり、場所が箱根でもあるので同定に間違いはないと思う
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カセンソウ/キク科
植物園では名札があれば種名の識別を意識しないで写真を撮る
後で気が付いたのだが、このカセンソウは同じキク科のオグルマと生育環境も花の形状もそっくりでフィールドでは識別が難しい
識別のポイントは葉の裏に見られる葉脈で、カセンソウは葉脈がくっきり隆起しているというのだが、今回は葉裏など確かめもしなかった(反省)
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キキョウ/キキョウ科
キキョウが湿原の植物だというイメージは全くないが、仙石原湿原(湿生花園の中の自然を生かしたスペース)にはキキョウがたくさん見られた
湿原が乾燥化しているためだろうか
考えてみれば30年くらい前まで山地のススキ野原にはキキョウが普通に生え「桔梗ヶ原」などというポイントがあちこちにあったものだが、今ではほとんど姿を消してしまっている
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サワギキョウ/キキョウ科
名前に沢がつくようにこちらのキキョウは完璧な湿生植物
湖や池の湖畔に群生し一面に紫色が展開する光景が懐かしいが、今ではどこへ行っても数が減って「群生」のイメージは消滅してしまった
仙石原湿原でも数株が点在する程度である
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ツリガネニンジン/キキョウ科
山地性ではあるがどこにでもある普通種
箱根湿生花園でも人工的な移植種ではなく自然の植物だと思う
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オミナエシ/オミナエシ科
仙石原湿原(自然のままのスペース)には秋の花のオミナエシが咲き始めていた
キキョウ同様けして湿地性の植物ではないのだが、湿原の乾燥化進行によるものと考えざるを得ない
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イヌゴマ/シソ科
イヌゴマは湿り気のあるところを好むようで8月の湿生花園にはぴったりの植物
茎が四角で下向きに刺のような毛が生える(葉は対生)のが特徴で、写真にはそれが明確に現れている
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ジャコウソウ/シソ科
暗い森の湿った場所に生えるジャコウソウ
過去にどこで出会ったか調べてみると2002年上高地、2016年玉原の記録があった
箱根では自生でなくどこかから移植されたものだと推定される
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クサレダマ/サクラソウ科
夏の水辺の植物としては定番
湿生花園にも当然のように咲いていた
マイフィールドの群馬県嬬恋村バラギ湖にもあるが、8月5日の箱根のクサレダマは咲き始めたばかりで新鮮だった
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ヌマトラノオ/サクラソウ科
園内には後述のミソハギとこのヌマトラノオが群生していた
近似種のオカトラノオは至る所で見られる普通種なのだが、湿地に多く花穂が直立するヌマトラノオはめったにお目にかかれない植物だ
前回撮影の記録を調べてみると2001年で場所は埼玉県の見沼田んぼだった
自分が仕事現役のころの話である
17年経過して今でも見沼田んぼにヌマトラノオが咲くだろうか 興味はある
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ホツツジ/ツツジ科
園内に咲いていたので撮影したがホツツジは普通に山野に見られる木本で水辺の植物ではないと思う
たまたま自生していたのだろうか
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シシウド/セリ科
背景に青空や白い雲を入れると写真が生える夏のシンボル
春に種子から目を出してここまで大きくなる生命力の強い植物のようだ
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エゾミソハギ/ミソハギ科
ミソハギは禊萩   山野の湿り気のある場所に群生する
15年前に栃木の「花之江の郷」でミソハギの群生を撮影しているが、箱根に群生していたのはエゾミソハギだった
両者の相違点は花茎や萼が有毛か無毛かといったところ、名前は蝦夷だが北海道限定ではなく本州にも九州にも分布するようだ
個人的には初対面のエゾミソハギのピンク色の群落が広がるさまは感動的だった
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キツリフネ/ツリフネソウ科
群馬県などでは多少湿ったところがあれば普通に見られるツリフネソウの仲間だが、湿生花園ではキツリフネが数株目についただけだった
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マツカゼソウ/ミカン科
このマツカゼソウも初対面
カラマツソウに雰囲気がよく似た純白の花だった
ミカンや山椒などミカン科の木本は多数あるが、ミカン科の草本はこのマツカゼソウだけだという
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クサフジ/マメ科
普通種のクサフジ
意図的に植栽されたものかどうかは不明だが園内に咲いていた
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シモツケ/バラ科
草本のシモツケソウではなく木本のシモツケ
今年は野反湖などで何回か見ているがピンク色の濃いタイプのものが多かったような気がする
箱根のシモツケは花弁が白く清楚なイメージだった
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キンミズヒキ/バラ科
平成最後の夏・マイフィールド植物編にも登場したキンミズヒキ
どちらかというと「秋の花」のイメージだが、8月にはしっかり咲き始めている
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ナガボノシロワレモコウ/バラ科
今まで見たことがない初対面の植物
過去に見た範囲での近似種は高山植物のシロバナトウチソウだが、こちらのほうが名前通り穂が長い
一見サラシナショウマのようでワレモコウとは少し違う植物のように感じた
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キンロバイ/バラ科
高山の岩場に生える落葉低木で移植されたものである
南アルプスの北岳など高山に登らなければ見られないキンロバイを箱根で見ることができた
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ダイコンソウ/バラ科
それほど多くはないがダイコンソウはマイフィールドのバラギ湖周辺でも見ることができる
どちらかというと高山植物のミヤマダイコンソウのほうがポピュラーかもしれない
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ギンバイソウ/ユキノシタ科
この花も今まで見たことがない
キンバイソウは金杯のようだがギンバイソウは銀杯ではなく銀梅、つまり銀色の梅のような草である
湿り気のある樹林下に群生するが西日本限定の植物のようだ
写真の左上のほうにも写っているが葉の先端が二股に分かれるのも特徴だという
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チダケサシ/ユキノシタ科
今まで意識しなったがチダケサシも湿り気のある場所を好む植物のようだ
ピンク色の濃いものから白いものまで色彩的な変化があるが、箱根湿生花園のチダケサシは白く清潔なイメージだった
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レンゲショウマ/キンポウゲ科
ブログのイントロでも触れたがレンゲショウマは箱根には咲かない
わが家に近いところでは御岳山のレンゲショウマ群生地が有名で写真を撮りに行ったことがあるが、チェックしてみると15年前のことだった
比較的栽培しやすい野草のようで友人の家などフィールド以外でも何回も見ている
この花は写真にすると幻想的で美しい
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コウホネ/スイレン科
5月に同じ池で咲いていたコウホネがまだ咲いていた
コウホネと一緒に咲いていたアサザやヒツジグサは見られなかったので、このコウホネは花期が特別に長いようだ
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カワラナデシコ/ナデシコ科
ナデシコは秋の七草の一つだが実態は夏の花である
名前に河原がつくが特に湿った地を好むわけではなく、普通の草原にも生えているように思う
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フシグロセンノウ/ナデシコ科
同じナデシコ科だがこちらのフシグロセンノウのほうが湿地を好む性向が強い
マイフィールドのバラギ湖や野反湖のこの季節の常連だが、箱根の湿生花園でも存在感があった
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ホトトギス/ユリ科
ホトトギスは我が家の庭にも咲くが季節は秋のはずだ
8月初旬のホトトギスは意外感があるが湿生花園ではもう咲き始めていた
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コバギボウシ/ユリ科
コバギボウシは夏の花
生育地は日当たりの良い湿地でこの時期箱根に咲くのは順当である
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ツルボ/ユリ科
山野というよりは田園の周辺によく見かけるツルボ
季節的には夏から初秋にかけての花だと思う
湿原に咲いていたが花穂の下部はすでに枯れていてあまり美しくはなかった
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コオニユリ/ユリ科
山荘に近いマイフィールドに多いコオニユリは箱根でも咲いていた
この花は全国区のようで意図的に移植されたものではないと思う
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ナツエビネ/ラン科
エビネは春の花だがこのエビネは夏に咲くのでナツエビネというらしい
湿り気のある暖地の林下に生える植物のようだ
白とピンクの色使いで栽培種のようなイメージだった
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サギソウ/ラン科
過去に何度も見ているのだがおそらく自然の状態ではなかったと思う
湿地の植物だが激減してしまって野生状態を見るのは至難といわれている
造形の美をストレートに感じる花で、写真を撮るたびに「自然の力」を意識してしまう
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ミドリシジミ
ラストは植物ではなく蝶
湿生花園の池の傍のシシウドで吸蜜しているミドリシジミを見つけた
8月で、近くに食草となるハンノキもあるから全く不思議ではないが、シシウドにとまるミドリシジミを見たのは生まれて初めてである
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by mustachio | 2018-10-05 14:00 | Comments(0)
2018年 10月 02日

「平成」最後の夏・マイフィールド昆虫編

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ネイチャーフォトと称して「野草」「野鳥」「昆虫」(Flower Bird Insectで FBI)の写真を撮り続けているが、昆虫写真に関しては今年の夏は開店休業状態だった

何故かというと今年の7月、長い間ターゲットにしていた「日本の蝶250種」の250種目の蝶の撮影に成功したからである
すでにご存じの方も多いと思うがその時のブログにリンクを貼っておく

リタイア直後から蝶の写真撮影を始めて15年かけて一応の目的を達成したので、昆虫写真に関する限り「燃え尽き症候群」が出たのかもしれない
(要するに日本にいては小笠原や西表など離島に遠征しない限り新しい種類の蝶を見ることはなくなってしまったのだ)

とはいうものの、蝶や昆虫が嫌いになったわけではなく優先順位は植物や野鳥より先であることは間違いない
そんなわけで昆虫をテーマとした撮影旅行は全く企画しなかったが、散歩ついでに何枚か写真を撮っている

特に山荘暮らしでは出かけなくとも昆虫のほうから遊びに来てくれるのだ
「平成最後の夏・昆虫編」は群馬県の身近な昆虫をご紹介することとしたい

アオバセセリ
まず初めはわが山荘への「珍客」2種
8月初旬にアオバセセリが部屋へ飛び込んできた
自分の記憶では山荘へは2回目の来訪で、最初は確か10年以上前だったと思う
家の周辺は林で、屋外でアオバセセリを見たことは一度もない
とりあえずガラス戸を閉めて脱出できないようにしてからマクロレンズを構えたが採光条件が悪くきれいな写真は撮れなかった
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メスアカミドリシジミ
同じ日、居間でPCを操作していてガラス窓に蛾のようなものがチラチラしているのに気が付いた
良く見ると蝶、ゼフィルスであることは一目でわかったが種類まではわからない
こちらもマクロレンズで手持ち撮影になったが、撮影しているうちに翅表の大きな赤い紋が透けて見えるのが判明しメスアカミドリシジミのメスと推定した
撮影後、図鑑を確認したが推定は間違っていなかった
わが山荘の周辺にはジョウザンミドリシジミが棲息しているのだがメスアカミドリシジミは全く見たことがない
ホームページ(日本の蝶250種)でもメスアカの写真は良いものがなかったので、いずれ差し替えたいと思っている
「平成最後の夏」の楽しい思い出が残った
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ウラギンヒョウモン
植物編でもコメントした通り今年の8月は山荘周辺のマイフィールドを散歩する程度しか出かけなかった
バラギ湖はヒメシジミくらいしか期待できない場所で、蝶を撮影したのは湯ノ丸高原くらいだった
7月には少し山へ登ればミヤマモンキチョウやミヤマシロチョウが期待できるフィールドだが8月になると平凡な蝶しか飛んでいない
多かったのはノハラアザミに来るウラギンヒョウモンだが新鮮な個体は少なく、そこそこの写真しか撮れなかった
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ギンボシヒョウモン
よく似た蝶だがこちらはギンボシヒョウモン
注意して見ると後翅裏面最上段の白斑の数が4個
もう一度ウラギンヒョウモンのほうを見ていただくと白斑数が5個であることがわかると思う
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クジャクチョウ
クジャクチョウは1頭しか現れなかったが、マツムシソウに絡んで良いモデルになってくれたので、平凡だが「8月の蝶」らしい写真を撮ることができた
この蝶も最近は急激に数が減っていると思う
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アサギマダラ
この蝶はヒヨドリバナなどで吸蜜することが多いので感覚的には9月の蝶
こちらは数が減ったようには見えず、元気に飛び回っている
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イチモンジセセリとオオチャバネセセリ
この2種のセセリチョウはよく似ている
大きさはオオチャバネセセリのほうが大きいが写真では大きさがわかりにくい
後翅裏面の白点列が一直線に並ぶのがイチモンジセセリでオオチャバネのほうはジグザグになる
東京近郊ではイチモンジセセリしか出現しないので問題ないが、群馬・長野になると両種が併存する
写真では1枚目がイチモンジ、2,3枚目がオオチャバネだと判断している
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チャバネセセリ
近い仲間のチャバネセセリはバラギ湖周辺で撮影した
上記2種は後翅裏面白点列が直線で並ぶが、チャバネセセリは弧状に並ぶ
どちらかというと南方系のセセリチョウで沖縄方面では何回も出会っているのだが、群馬県で見たのは初めてではないかと思っている
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蛾3種
山荘には蛾もやって来る
山繭など大型の蛾も来てくれるのだが、今年は小型の蛾ばかりだったので夜の撮影はしなかった
3枚の写真はいずれも昼間部屋の中で撮影したものばかりだが、前の晩に電灯の光に集まった蛾が残っていたのかもしれない
東京の自宅には蛾の図鑑を置いていないので3枚目のキンモンガ以外は現在のところ種名不詳である
(その後の検討結果で2枚目はハチノジクロナミシャクのようだ)
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ツノアオカメムシ
カメムシの来訪もあった
ツノアオカメムシのようだ
カメムシの仲間は美しいものが多いので興味があるが知識は全くない
そのうちに勉強を始めようかと思っている
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ヤマトアシナガバチ
山荘には蜂の来訪も多い
一度スズメバチ(キイロスズメバチ)に巣を作られたことがあり、駆除するのに費用がかかったのでスズメバチの仲間は来訪をご遠慮願うこととしている
写真はアシナガバチでどうもヤマトアシナガバチのようだ
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コクロアナバチ
この極端にウエストの細い蜂はコクロアナバチのようだ
狩り蜂の1種だと思う
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タマヌキケンヒメバチ
こちらは寄生蜂
どうもタマヌキケンヒメバチのようだ
狩り蜂、寄生蜂はファーブル昆虫記にもよく登場するので興味はあるが、とても手が回りそうもない
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ハネカクシ
山荘の来訪者には歓迎されない虫も多い
このハネカクシなどはやたら数が多く夜になると食卓の上などで動き回る
写真の被写体としても冴えない昆虫だ
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オオヨツスジハナカミキリ
ハナカミキリは昼間の訪問者
図鑑を調べてみるとオオヨツスジハナカミキリのようだ
前にも触れたことがあるが自分の甲虫図鑑は昭和30年発行の年代物である
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ベニカミキリ
最後の甲虫だけは不精して室内で撮影したものではなく、フィールドで撮影したものである
湯ノ丸高原のマツムシソウなどに集まっていた
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by mustachio | 2018-10-02 18:00 | Comments(0)
2018年 10月 01日

「平成」最後の夏・マイフィールド植物編

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暦は10月に入ってしまったが、ようやく夏の写真を整理する時間ができたので「記録用」としてブログアップしたい
今年の夏は「猛暑」だった
さすがに東京の暑さに耐えかねて群馬の山荘に引きこもって過ごした日がほとんどである
といっても滞在したのは8月の最初とお盆前後で、山歩きなど積極的な撮影旅行はしていない(7月の撮影行はすでに披露済みである)
したがって写真は群馬県長野原町や嬬恋村などで散歩ついでに撮影した平凡な植物ばかりだが、年々自然劣化で植物(花)が減っていくようなので「あの頃はまだあんな花が咲いていた」という記録用に写真を残しておく

考えてみれば今年の夏は「平成最後の夏」なのだ

ユウガギク/キク科
スタートは例によって分類順でキク科から
この時期の「キク科」は難題が多い
シラヤマギク、ハコネギク、ユウガギクなど山道には似たような白い菊がたくさんあるからだ
最初の菊はマイフィールドのバラギ湖周辺で撮影したものだが、ハコネギクは分布域が限定的だし、シラヤマギクは花弁のつき方が特徴的なのでとりあえずユウガギクと推定した
平成2年発行の写真図鑑(小冊子)「バラギの里の花たち」に登場する白い菊はこのユウガギクしかない
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シロヨメナ/キク科
薄紫のヨメナを白くしたようなこの花はシロヨメナだと思う
同定のポイントは花より葉の形となるが、白菊は交雑種も多く素人には無理なのかもしれない
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アラゲハンゴンソウ/キク科
帰化植物だが日本の山野に定着し群馬県の山荘周辺にもおおい
よく似たキクイモやオオハンゴンソウも帰化植物だが、アラゲハンゴンソウは花の中心部が黒紫色なので識別は難しくない
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ガンクビソウ/キク科
きれいな花ではないのだが形に特徴があり名前は憶えやすい
要するにキセルの雁首を連想させる個性的な花なのだ
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オオヨモギ/キク科
花が咲く前なのでヨモギかオオヨモギかの判定が難しいが、感覚的にオオヨモギだと思う
子供のころは草餅の材料になるヨモギ(餅草)を摘みに行ったものだが、植物としては地味な部類でブログでも今までに取り上げた記憶がない
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ハンゴンソウ/キク科
ハンゴンソウは7月にも野反湖で見ているが、基本的には8月の花だと思う
バラギ湖周辺ではキオンよりもハンゴンソウのほうが多いようだ
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アキノキリンソウ/キク科
名前はアキノキリンソウだが標高の高いところでは8月のお盆のころが見ごろのような気がする
黄色い花が固まって咲いていると周辺が明るくにぎやかになる
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メタカラコウ/キク科
メタカラコウとオタカラコウは花びらの枚数が異なる
メタカラコウは1~3枚でオタカラコウは5枚以上のようだ
どちらも湿り気のある場所に多いが、感覚的にはメタカラコウのほうが明るいところに咲いている感じがする
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ノコギリソウ/キク科
フィールドでは平凡なヤマハハコかと思って見逃すところだった
葉を見れば一目瞭然なのだが、年を取ると注意力散漫になるのは避けられないのだろうか
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ノハラアザミ/キク科
普通のアザミ
春に咲くノアザミとよく似ているが、さすがに8月ともなると無条件にノハラアザミと認定してよいと思う
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タムラソウ/キク科
刺がないアザミとして知られるタムラソウ
茎がまっすぐ伸びているのでタムラソウで間違いないと思うが、長い間見ていないので多少懐疑的になってきている
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ツリガネニンジン/キキョウ科
秋になると普通に見られるキキョウ科の花
釣鐘型の花の中心から雌蕊が1本突出するのがツリガネニンジン属の特徴である
今回、図鑑をチェックしてこの植物の細い萼片には鋸歯があることを認識したので、次回フィールドで見かけた時は確認したいと思っている
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クガイソウ/ゴマノハグサ科
クガイソウは7月から咲き始めるので8月中旬には盛りを過ぎてしまう
(個々の花は花穂の下から咲くのでトップの部分にはまだ残っているが)
葉が4,5枚ずつ輪生して階層を作るので「九階草」になる
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クルマバナ/シソ科
階層といえばこちらのクルマバナは花が輪生して階層を構成する
(写真ではその階層がわかりにくいのが残念だが)
なお2枚目の写真は同じシソ科のイヌトウバナの可能性があり検討中だ
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ウツボグサ/シソ科
このウツボグサも夏の花
濃い紫色の花が遠くからでも目立つ
矢を運ぶ筒を靭(ウツボ)といい、花がその靭に似ているといわれるが、あまりイメージが湧かない
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ヒメシロネ/シソ科
葉も花も個性的な植物だが地味なイメージで目立たない
マイフィールドの一つバラギ湖の湿原部分で見かける
今年はそのバラギ湖に熊が出現したため立ち入り規制が厳しく、自然観察の機会が著しく制限された
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イケマ/ガガイモ科
イケマの花は構造が面白い
花冠が二重構造になっていて白い花に見えるところが副花冠で、反り返った萼のように見える緑色の部分が花冠なのだそうだ
以前ブログで紹介した記憶があるが、個々の花が人間の顔のように見えるところも興味深い
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クサレダマ/サクラソウ科
湿原など夏の水辺に咲く可憐な花
嬬恋村のバラギ湖は山荘から近いので30年以上前から通っているが、昔はあたり一面黄色く見えるほどクサレダマが群生していたころがあった
今は数えるほどしか花が見つからない
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シラネセンキュウ/セリ科
セリ科の植物は苦手である
似たようなものが多いのに種類数が多い
こちらも学者ではないので大型のものはシシウド、中型のものはシラネセンキュウで済ませてしまうこともあるが、どちらも数が多いのでそれほど間違っていないと思っている
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アカバナ/アカバナ科
花が小さいので目立たないが、白い棍棒状の柱頭とピンクの花弁との色彩バランスが美しい
こちらも湿地に多い植物だ
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ヤナギラン/アカバナ科
同じアカバナ科で花がピンク色だがヤナギランは自己主張が強い
群生する傾向もあり、夏の山岳道路やスキー場などで見かけるピンクの塊は遠くからよく目立つ
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ツリフネソウ/ツリフネソウ科
ツリフネソウとキツリフネは夏の普通種
多少湿り気のある場所なら道路脇などで普通に見かける
フィールド散策時には必ず何枚か写真を撮る花の一つだ
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ゲンノショウコ/フウロソウ科
山道の脇に見かける
茎と葉に「下痢止め」の効果があり、すぐ効くので「現の証拠」というが試したことはない
西日本では花が濃いピンク色で東日本では白色が多いといわれるが、紫の雄蕊との対比もあり個人的には白いほうが美しいと思っている
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ハクサンフウロ/フウロソウ科
フウロソウ科の代表種ハクサンフウロ
山岳地域にはどこにでもある花で、決して白山周辺の限定種ではない
昔は「タクサンフウロ」と馬鹿にしていたものだが、鹿の食害のせいか最近では数が激減して心配している
今回撮影した湯ノ丸高原でも数が少なかった
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クサフジとツルフジバカマ/マメ科
この2種の識別は難しい
クサフジは小葉が18~24枚でツルフジバカマは10~16枚と図鑑に解説があるが、フィールドではのんびり小葉の数を数えるほど暇ではない
1枚目は直感的にクサフジなのだが、2枚目はなんとなくツルフジバカマのようにも見える
ツルフジバカマは秋に多いようなのでこれからは注意して見ていきたい
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シャジクソウ/マメ科
葉が車軸のように輪生するマメ科の植物
浅間山周辺では普通に見られるので意識していないが、日本では中部山岳地域と北海道限定のようである
8月後半のモンゴル遠征でも出会った花だ
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ヤマハギ/マメ科
秋になるとあちこちに萩の花が咲く
いろいろ種類が多いのかと思って木本の図鑑をチェックしたが、だいたいヤマハギとみてよさそうだった
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ミツモトソウ/バラ科
漢字で書くと「水源草」が当てはまるようだ
山地の渓流に生える植物で数は少ないがバラギ湖に注ぎ込む渓流のそばで見られる
今年は熊出現による立ち入り規制で見るチャンスは1度だけしかなかった
バラ科でキジムシロやミツバツチグリに近い仲間のようだ
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キンミズヒキ/バラ科
バラ科といえばこのキンミズヒキもバラ科
花が赤いミズヒキのほうはタデ科であるが、花の黄色いキンミズヒキはバラ科なのだ
良く見れば花の形状は全く異なり、キンミズヒキの花はまっとうな5弁花である
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ワレモコウ/バラ科
ワレモコウもバラ科
個々の花は赤い萼片と白い雄蕊で構成され花弁はない
花は先端から咲き始め、写真では下(根元に近いほう)に花が残っている
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カラマツソウ/キンポウゲ科
花の形が細いカラマツの葉に似ているのでカラマツソウ
純白で繊細なイメージの花ではある
よく似た種類にモミジカラマツがあるが、こちらは葉の形状が全く違うのでわかりやすい
ミヤマカラマツも似ているが分布域の標高が高い
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シキンカラマツ/キンポウゲ科
同じカラマツソウの仲間でも全く印象が異なるのがこのシキンカラマツ
比較的レアな植物のようでバラギ湖の湿原地域の藪の中で見つけた時はラッキーと思った
とにかく花びらがピンク色(紫)、雄蕊が黄色(金)とゴージャスな色使いで「紫金」の名にふさわしい美しい花だった
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キバナノヤマオダマキ/キンポウゲ科
ヤマオダマキは比較的ポピュラーな植物で普通の登山道の脇などでもよく見かける
全体(萼片)が赤紫色で中央部(花弁)が黄色というのが普通のヤマオダマキだが、萼片も花弁も黄白色のタイプがあり、キバナノヤマオダマキとして区別されるようだ
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ボタンヅル/キンポウゲ科
この植物は嬬恋村の一般道の脇に咲いているのを見つけて撮影した
白い花の塊は遠くからでも目立つが、近くに寄って葉の形状を見ないとボタンヅルかセンニンソウかがわからない
写真の植物は葉が3出葉で鋸歯があるのでボタンヅルである
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フシグロセンノウ/ナデシコ科
漢字では節黒仙翁  仙翁は仙翁寺というお寺の名前が由来のようだ
この植物はそれほど数が多いわけではないのだが、目立つのでいろいろなところで見かける(どちらかというと林の中の暗いところに多い)
マイフィールドのバラギ湖周辺にも昔から見られ、数は減っていない
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ナンバンハコベ/ナデシコ科
この植物とは5年前の夏にバラギ湖の湖岸で出会った
それまでに30年近く前から通っていて存在に気が付かなかったから不思議である
地味で目立たないのだが花の形がエクセントリックで一度見たら忘れられない植物で、5年前からは毎年確認している
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ミゾソバ/タデ科
ごく普通に湿地に見られる植物
花が小さいので気合を入れて写真を撮ることはほとんどない
よく似た植物にママコノシリヌグイがあるので、次回からは茎の棘の部分などディテールのわかる写真を撮りたいと反省している
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コオニユリ/ユリ科
湯ノ丸高原で撮影
この花も年々少なくなっていく花の一つだ
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ススキ/イネ科
植物を分類順に並べると最終バッターは地味なイネ科になることが多い
夏の花の最後に「秋の花」が登場したが、まだ若々しいススキだった
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by mustachio | 2018-10-01 18:00 | Comments(0)