1 2019年 03月 19日
![]() 東京は春らしい日が続いた4日間だったが、標高1000mの群馬北部はまだ冬景色である 往路の途中、毎年訪れる藤岡の庚申山公園へ立ち寄った ここは平地なのでそろそろ春の気配を期待しての寄り道である 参考までに2年前のブログ(2017年冬の鳥・群馬編)へリンクを貼っておく 庚申山公園の春の花 訪れた3月12日は汗ばむような春の陽気だった 公園は散歩する人たちが多くにぎやかだった(ほとんどが高齢者だったが) ウメは満開で路傍にはオオイヌノフグリやホトケノザが咲いていた (マクロレンズなど持って行かず野鳥撮影用の超望遠で撮影したので写真の出来は良くないが) ![]() ![]() ![]() その庚申山公園だが2年前のようにはいかなかった 鳥がさっぱり見えないのである 観察できたのはシジュウカラやヤマガラ(他に池に浮かぶマガモなど) 期待したミヤマホオジロなど影も形もなかった まともに撮影できたのは外来種のガビチョウだけ 声が大きい割には表に出てこない鳥なので、まあ成果はあったということにはなるのだが ![]() ![]() ![]() 山荘周辺の冬景色は想定範囲内である 10年ほど前まではスキーをやっていたので、3月は絶好のスキーシーズンだった 山荘(山小屋)は夏仕様なのでストーブをガンガン焚いても寒い 群馬県なので太平洋側の気候なのだが、寒波が来ると山を越えて日本海側の雪がやって来る 今回も昼間は晴れたが夜になると雪が降り、車も雪だらけになった(冬タイヤを穿いているので走行に支障はないが) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 3月14日に軽井沢の友人宅に遊びに行った 特に野鳥探索に出かけたわけではないが、リビングでお茶をしながら、フィーダーに来る野鳥を撮影したので記録としてアップしておく イカル フィーダーに集まる野鳥の中では大きく存在感がある 自己主張が強く他の鳥を押しのけてでも餌を取ろうとする傾向があるようだ 渡り鳥ではあるが日本では留鳥または漂鳥で、冬場は姿を見せるが夏場はどこかへ消えてしまう 「車寅次郎」同様、海外まではいかず、いつかまた柴又へ帰って来るのだが ![]() ![]() ![]() ![]() フィーダーの常連(固定客)はシジュウカラ(ただシメやアトリなど大型の野鳥がいる時は姿を見せない) 東京の我が家の庭にも毎日遊びに来るので、撮影には気が入らないが、一応アップしておく 草津の山荘にも簡易フィーダーがあるが常設ではないのでいつも野鳥が来るわけではない それでもヒマワリの種などをボウルに入れてやると勘のいいコガラとシジュウカラはすぐにやって来る ![]() 栃木の井頭公園でも撮影したシメ 一部国内移動だけするパターンもあるが基本的には「冬鳥」である 冬の軽井沢では割と普通に見られるが、最近の東京ではめったに出会えない ![]() ![]() ![]() ![]() ヨーロッパからアジアまでユーラシア大陸に広く分布する渡り鳥(日本では冬鳥)である 野鳥の派閥ではかなり勢力のあるグループで、前出のイカルもシメも分類上はアトリ科に属するのだ フィンランドを旅行した時もフィーダーにアトリが集まっていた印象が強いが、軽井沢でも鮮やかな色のアトリの群を堪能することができた ![]() ![]() ![]() ![]() 3月下旬はネパールへ遠征するのでブログはしばらくお休みする 4月になったらネパールの記録整理と「日本の春」の写真撮影で忙しくなるのだが、ご期待いただきたい ▲
by mustachio
| 2019-03-19 17:00
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2019年 03月 17日
![]() 寒さはそれほどでもなかったし、体調を崩したわけでもなかったのだが、やはり年齢のせいなのか冬は出不精になってしまうようだ 出かけない理由の一つは最近鳥の数が激減していることにある 「鳥屋」である家内はフェイスブックなどで情報を得ているようだが、今年はどこへ行っても冬鳥の数が少ないとの話だ もともと花と昆虫はオフシーズンなので寒い時は家に閉じこもるしかないのかもしれない それでも2月下旬のある日、二人でカメラを持って栃木の井頭公園へ出かけた わが家が外環道の大泉インターに近いので、距離が多少あっても高速道で楽に行けるポイントである(帰りは館林で降りて多々良沼に寄って来るのが定番ルートだ) ツバキ 家の庭にも咲いているので珍しくもないが、井頭公園の池の周りで撮影した 野草には時期尚早で、体力的にも長い玉をつけたカメラ1台を持つのが精一杯なので植物はこんな絵しか撮れない ![]() ロウバイは盛りを過ぎていた この花は春の花なのだが、1月ごろから咲き始める実質「冬の花」である ![]() 春に「まず咲く」ので「マンサク」の名前がついたといわれている こちらは咲き始めで、春を意識させる美しさがあった マンサクはウラクロシジミという蝶の食草で、6月ごろこの蝶に出会うために春にマンサクの咲く場所をチェックするというのが「蝶屋」にとって一つのノウハウであった ![]() ![]() 鳥のスタートは普通種のオナガガモから このカモは数十年前まで我が家に近い石神井公園の池にウジャウジャといたものである(もちろん冬季限定だが) その後、野鳥に餌をやらないというルールが一般化していつの間にかほとんど姿を見せなくなってしまった 「餌やり規制」だけが減少理由ではなく、シベリアなど繁殖地の環境劣化が原因かもしれないが心配なことではある ![]() ![]() ![]() こちらは留鳥として日本で繁殖するカルガモ といっても基本的には渡り鳥で、日本は住み心地が良いため定着してしまったのかもしれない ![]() ![]() 今年の冬、山中湖でも出会ったヒドリガモ 井頭公園にも多々良沼にも数が多く、まずは安心である 山中湖のヒドリガモにはアメリカヒドリとの交雑種がいて過眼線に緑の帯が見られたが、栃木県のヒドリガモは純正種のようであった ![]() ![]() ![]() このコガモも東京近郊では数が激減した鳥だが、井頭公園では群が見られた 体側に白線が目立つので類似種(亜種)のアメリカコガモではなく純正なコガモである ![]() ![]() 鴨の中では一番わかりやすいマガモ グローバルな鳥で外国でも普通に見られるのだが、何故か「日本の鴨」のイメージが強い アップで見ると結構美しい鳥なのだ ![]() ![]() 井頭公園にはミコアイサがいる といってもここ数年は数が少なく、用心して岸辺には寄って来ないため良い写真が撮れない 過去の写真を調べてみると平成13年までは数が多く、かなりアップで撮影できていたようである 今年も1羽だけで、岸辺から遠いところを寂しそうに泳いでいた ![]() 雄のヨシガモの頭部は美しい このカモも用心深くいつも岸から遠い池の中央付近に集まっている 撮影には超望遠レンズが必要なのだが、最近はカメラの性能が向上し、遠くからでもかなりの細部が撮れるようになった ![]() ![]() ![]() 井頭公園の常連 水鳥の写真を撮りに行くのは2月が多いが、その時期は繁殖期の始まるころのようで、雄の頭部は真っ白い繁殖羽に変わっている 白髪頭も鳥の雌にはセクシーに見えるようだ ![]() ![]() ![]() こちらは普通のカイツブリで留鳥 ご近所の石神井公園でもよく見られたが最近は目にしていないような気がする ![]() カイツブリより大型のカンムリカイツブリは多々良沼に浮かんでいた ここ数年は銚子や波崎など冬の太平洋岸(漁港)で毎年見てきたが、今年は冬の海岸へ足を運ぶ機会がなかった カンムリカイツブリは渡り鳥ではあるが日本国内で南北移動するので漂鳥ということになる ![]() 白い額板の目立つオオバン ユーラシアからオーストラリアまで分布域の広い鳥で繁殖力も強いようだ 数が増えて昔より警戒心が弱くなっているという話を聞く ![]() この日は白い鷺を全く見かけなかった たった一羽見かけたのがこのアオサギで、多々良沼の上を飛んで行った 取り締まりが厳しくて「サギ」も活動しにくいのだろうか ![]() 一度くらいは白鳥を見に出かけるのが我が家の定例行事だったが今シーズンは一度も出かけていなかった 3月になるとハクチョウたちも北へ帰ってしまうので井頭公園の帰りに館林の多々良沼に寄って挨拶をしてきた 生憎、雨が降り出すような天候だったがコハクチョウは元気に泳いでいた ![]() ![]() コハクチョウの群の中に一羽だけアメリカコハクチョウが混じっていた コハクチョウより嘴の黄色い部分の面積が小さくほとんど真っ黒に見える ![]() 比較してみるとよくわかるが、オオハクチョウの嘴の黄色い部分はコハクチョウよりはるかに広い 写真のオオハクチョウは若鳥のようで全体的にグレーの部分が目立った ![]() ![]() カモメといえば一年中海岸に飛んでいるように思うが、セグロカモメは完璧な渡り鳥で内陸の河川や淡水湖にも姿を見せる と言いながらも、海のない群馬県のセグロカモメにはどうしても違和感を覚えるのだが ![]() ハクセキレイはユーラシア・アフリカに広く生息するグローバルバード 亜種の数が多く海外へ出るといろいろな変わったハクセキレイを見る機会が多い 南北に移動する渡り鳥だが日本やヨーロッパでは留鳥としてあまり移動しない無精者も多いようだ ![]() 多々良沼にはセグロセキレイもいた ハクセキレイに似ているが、白い眉斑を除いて頭部が真っ黒なので区別できる こちらは日本限定種(韓国にも一部棲息)で貴重な鳥である ![]() コゲラは井頭公園で撮影した 比較的近くまで来てくれるのだがじっとしていないので慣れないと撮りにくい 数年前まで東京の我が家に来てくれることもあったが、ここのところご無沙汰である ![]() シメは漂鳥ともいわれるが関東近辺では間違いなく冬鳥である 大きく、色彩的にも上品な鳥なのだが、なんとなく目つきが悪いので可愛くはない 数が多い鳥ではないので、見つければ必ずシャッターを押すことになる ![]() ![]() 「今年はツグミが少ない」というのが鳥仲間の定説だったという こちらはほとんど鳥見に出かけていないので肯定も否定もできないが、今シーズンは今回が初見で見納めかもしれない 3月には北へ向かって旅立っていく鳥だ ![]() ![]() ▲
by mustachio
| 2019-03-17 12:00
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